○古屋(範)
委員 児童扶養手当につきましては、累次の拡充に取り組んできていただいていると思います。一人親家庭にとって大変重要な手当でございますので、また更に、この先への拡充を是非とも御検討をお願いしたいというふうに思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。
坂本
大臣、御到着になりまして、よろしくお願いします。
今も一人親家庭について、るる質問をしてまいりましたけれども、
大臣、今回、孤独また孤立問題を担当されることとなりました。
コロナ禍において、非正規の方々、
女性あるいは一人親家庭など、日頃からの
経済的な基盤が弱い方々の
生活というのは、更に逼迫度を増していると思います。日頃抱えている、虐待であるとか、また、
DV、引きこもりであるとか、様々な問題を抱えた、困難を抱えた方々というのは、
コロナにおいて困難の度合いが更に高まっている、深刻の度合いが深まっているというふうに思います。
まず、
女性の自殺が増加をしております。
大臣も当然御存じのことと思いますけれども、昨年の
女性の自殺者数というのは、前年より八百八十五人多いんですね。全体で六千九百七十六人ということで、二年ぶりに増加をいたしました。また、さらに、就業の機会が損なわれているということなど、
社会的孤立が広がっているというふうに思います。こうした、積極的な
女性への支援ということが必要だと思います。
また、子供の自殺も最多となっております。
これは、せんだって、十五日に、文部科学省、児童生徒の自殺予防について検討する有識者
会議で示されたものでございます。ここにおきましては、昨年一年間に自殺をした小中学生また高校生を合わせまして四百七十九人となっております。前の年の一・四倍ということで、過去最多となっております。
文部科学省が厚生労働省また
警察庁の統計を基にまとめたところ、去年一年間に自殺した児童生徒の人数は前の年より百四十人増えているわけなんですね。ここ五年の厚生労働省などによる
調査の中では最も多い、文科省が異なる方法で昭和六十三年度から実施している
調査と比べても最多となっております。
学校別の
内訳なんですけれども、小学生が前の年より八人増えています、十四人。中学生が四十人増えて百三十六人。また、高校生が九十二人も増えておりまして全体で三百二十九人となっており、特に女子の増加率が高くなっています。また、小学生の女子は三人から十人に増えておりまして、高校生の女子は六十七人から百三十八人ということで約二倍に増えておりまして、大変大きな問題だと思います。
日頃、新学期が始まる四月であったり、あるいは九月の始め、こういうところで自殺者が急増するということなんですが、昨年は、
コロナの
影響で一斉休校がございましたので、それがずれていることから、それも少し前倒しをした形で自殺者が増えております。
また、これは国立成育医療研究センターが発表した数字なんですけれども、高校生の三割にうつ症状が表れているということです。本当に危機感を募らせているわけです。中でも、死んだ方がいい、又は自分を何らかの方法で傷つけようと思ったとの問いに、全体の六%が、ほとんど毎日であるということを回答しています。
ですので、成人のみならず子供たちに対しても、この
コロナうつというものの
課題が深刻になっているということだと思います。
私も、うつ
対策に十年以上、党の中で取り組んでまいりました。しかし、昨年は各精神福祉センターに寄せられる相談数も増加をしておりますし、
生活が困難になる、あるいは仕事がなくなる、また、人と会えなくなる、
社会活動が低下をしてくる、様々な要因によってこの
コロナうつが広がっているんだろうというふうに思います。
また、これは昨日、NPOあなたのいばしょという、大空代表から活動について伺う機会がありました。
ここは、
令和二年三月にチャットによる相談を始めています。開設以来、一年ぐらいなんですが、相談者数が二万八千九百名、また、受信メッセージそのものはもう三十一万二千件を超えているんですね。二十四時間体制で取り組んでいらっしゃるので、
日本時間の夜は、ヨーロッパとか北米等の相談の方にお願いして、それで、時差を活用して二十四時間の相談を行っているそうです。
女性からの相談が全体の七割を占めている。年代別でも二十代、十代が最も多い。
チャットによる相談がしやすいということなんだろうというふうに思いますけれども、こうした、孤独、孤立、でも、家族と一緒にいても非常に孤独であるという人たちが多いわけです。BONDプロジェクトという団体もあるんですけれども、親に虐待を受けて、行く場所がなくて夜の町をさまよう、こういう方々への支援を行っているところもありますけれども、こうした、
社会的に孤立し、あるいは、家庭にいるんだけれども孤独な人たち、こうした方々に、孤立、孤独の担当室を立ち上げられるということで、大変期待しております。
坂本
大臣の御決意をまず伺いたいと思います。