○長谷川
委員 この点については以上で
質問を終わらせていただきます。
時間の関係もありますので、お示しした資料の中からちょっと私見を述べさせていただきたいと思います。
地方の活力を創出するには、国を挙げてのテーマでありますし、日本の存亡に関わってくる、
防衛上も、あるいは食料自給率の観点からもそうではないかというふうに思っておりますが、現在まで、この約五十年間ぐらいを見ると、
農業、第一次産業への従事者が、一九二〇年代には五三・八%、戦後、五〇年代においては四八・五%であったわけでありますが、
農林水産、林業も含めてでありますが、現在は何と三・八%。これで本当に日本の国を守れるのか、日本の国民のために食料の自給率を確保できるのか、こういった観点からも、
地方創生が大きな力を発揮していただける場面が私はあるのではないかというふうに思っております。
特に、この表を見ていただくと、裏面、資料一の方でございます、これについては、農林漁業就業者数から分かっている範疇ですが、一九六二年から現在まで、二〇二〇年まででいくと、
農業が、一九六二年、一千百三十四万人から、現在は百九十四万人。私のところも農村地帯を多く抱えておりますけれども、後継者のいる家庭は、農家は、十軒あるかないかという部分。あっても二、三軒というのが実態であります。
農地の集約、中間管理機構等々、大規模化を進めてきておりますけれども、国連でも家族
農業を重視していくということは、我々も当然理解できることであるし、
地方分権の視点からいったら、まさにそれが大きなテーマの
一つでなければいけないと私は思います。
また、林業もそうですが、かつて、一九六二年、六十四万人から、現在は何万人になったと思われますか。六万人。資料によっては六万人を切っているということも言われております。
本当に、治山治水、国を守る要、この林業がこれで本当にいいんでしょうか。安いから外国から材料を輸入する、それに加えて、
農業を守っていく、守ってきたという痕跡がこの中では認められないというのが長期的な視点に立った御
指摘でございます。これについても
地方創生の観点を
是非発揮していただきたい。
植林された木の伐採、枝打ちが得られないと、表土に光が当たらないから、土砂がむき出しになってしまう。そこに今回のような
集中豪雨が起きると、容易に土砂災害が起きるという悪循環に今陥っている部分もあるということも
地方ではありますので、御
指摘を申し上げます。
また、もう
一つ、漁業でありますけれども、サーモンの話、本当に我々の子供の頃は、ノルウェー、日本は水産国家でありましたが、その面影は今どこにあるんでしょうか。当時の漁業者が六十九万人、現在、漁業就業者数が二〇二〇年で十三万人となっている。
それに加えて、昨年は漁業法を変えて、
地域の津々浦々、しっかり守ってくれていた漁業権、これは売り買いができる、大手漁業、水産業、場合には、バックに外国資本がある漁業者でもこれが入手可能な道が開かれている。
二〇一七年で二十万人だった漁業従事者が、この三年後、現在十三万に激減している、こんな実態もあることを申し添えさせていただきます。
最後になりますけれども、本当にこの
地方創生、今一番重要なテーマ、これをなくして日本の将来はあり得ない、また、
大臣がお務めの少子化、この二つをしっかりやり切れれば、日本の再生は絶対あり得るということを、私見でありますけれども申し添えさせていただきまして、私の
質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。