○足立
委員 日本維新の会の足立康史でございます。
今日は
NHKの
決算ということで、いろいろ振り返ると感慨深いものがあります。ちょうど
議題になっております二十八年、二十九年は、私は、
NHKについては、
放送と
通信の大
融合時代の中で、
公共メディアとしての枠組みをしっかりとつくれていないということで、毎回否定的な立場を取っておりましたが、我が党の共同代表である片山虎之助
国会議員団代表の厚い壁に阻まれて、賛成を余儀なくされた
時代であります。その後、三十年、元年。それで、令和二年、令和三年は、ようやくその壁を、破るというよりは、よじ登って、党として
NHKの予算については反対ということで、二年連続反対をさせていただいております。
ちなみに、先ほど
奥野総一郎委員が大変威勢のいい
質問をされていましたが、彼は
NHK予算は賛成していますから。だから、結局、いろいろ言っても……(発言する者あり)いや、あれでしょう、
NHKの
会長が誰ということでやっているだけです。そうじゃなくて、私たち
国会議員が大事なのは、やはり仕組みづくりですよ、
法律を作るんだから。だから、もし
NHKの
経営委員会に問題があるんだったら、
法律を変えたらいいんですよ。でも、そういうことをせずに、とにかくいろいろわあわあ言うだけ。これでは世の中は前に進みません。
だから、私は今日、具体的に、
放送と
通信の大
融合時代にふさわしい
NHKの
在り方について、
前田会長にお越しいただいていますので、議論をしていきたい、こう思います。
前田会長、かつて、かつてというか、今、党の名前が変わったかもしれませんが、立花さんという方が
参議院選挙で議席を二つかな、ちょっと失念しましたが、得られて、
NHK改革を訴えていらっしゃいました。私も
NHK改革を訴えてきていますが、彼らと私たちは大きく違うことがあります。彼らは、あくまでも
放送電波を前提にスクランブルをうまく使ってやってくれという、あくまでも電波が前提なんです。私は違うんです。もう電波の
時代は、少なくとも
映像を視聴するときに電波は使わなくていいと思っています。場合によっては、地上波なんか全部返上したらいい。
そういう立場から、逆に、
公共メディアというのであれば、なぜスマホしか持っていない人はこれを視聴できないんだと。
公共メディアなんでしょう。
公共メディアなのに、電波の受信設備を居間に置いている
国民しかそれを享受できない。スマホしか持っていない方は、技術的には、だって、
NHKプラスというのがあるんだから、IDを提供していないだけですね。だから、技術的には、
NHKプラスで、IDとパスワードを提供すれば、自宅の居間に受信設備を置いていない者であっても
NHKを視聴することができますね。なぜそれをしないんですか、
前田会長。