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篠原(孝)
委員 総務大臣として慎重な
答弁はいいですけれども、
大臣の
政治家としての
見解もここで述べていただきたいと思います。
次に、二番目の
質問ですが、表を見ていただきたいんですが、
人口割でだんだんだんだん
地方が少なくなっている上に、問題があるんです。余りこれは我が県のことを出したくなくて、実は、
群馬県と
新潟県の比較で
群馬県がひどいということだけやろうと思ったんですけれども、それは不公平なので、我が県と
群馬県と、私が勝手にいろいろ調べて表を作ったわけですけれども、
地元にどれだけ
関係があるか。
地産地消という
言葉は皆さん聞かれていると思います。これは私が、
農林水産省の
現役時代、一九八七年から使っている
言葉です。その地でできたものをその地で食べる、地のもの、旬のものを食べるという、それを四字熟語にしただけです。
実は、
政治家もそういうことが必要なんじゃないか。
地元の声をちゃんと反映するには、方言も分からなくちゃいけないし、気持ちもちゃんと分かるようでなくちゃいけない。
ところが、
群馬県と
長野県は、御覧いただいたとおり、
網かけは、ちょっと違う、外で生まれて育って、外の
高校に行って、外というか
選挙区以外のところに行っている
人たちがこんなに多いんです。それに対して、
新潟県は、ほとんど
新潟で生まれて育って、
新潟の
高校に行って、まあ、
大学の場合は、
日本はその県になかったりするからあちこち行くのでしようがないと思いますけれども、
西村智奈美さんと
森ゆうこさんは
新潟大学に行っている。ほとんど
新潟で活動している。そういう人が
国会議員になっている。これが私は美しい姿だと思っております。
どうして
長野と
群馬がそのようになるかというと、右側に
地元関連ということで、備考ということで書いてありますけれども、二世、三世、四世の人が多くて、
お父さんやおじいちゃんはそこで生まれ育っているけれども、
東京に居を構えて、そして、三代目とか四代目になると、
東京で生まれて
東京で育っている、しかし、おじいさんや
お父さんの縁があって
選挙区は
地方だという、そういうのでこうなっているんじゃないかと思います。
それで、次の
ページを見ていただきたいんです。
先ほど、
上院議員が
地方の声を代弁する
仕組みになっているから、
アメリカの場合は、
上院と
下院でコンペンセーションというか、補償ができるようになっていると。
アメリカの
三つの州を引っ張り出しました。みんな私にちょっと
関係があるんですけれども、ミズーリ州は
長野県の
姉妹州県です。
両方とも国の
真ん中にあるからという単純な
理由で
姉妹州県になっているんです。
カンザス州、私は
農林水産省にいたとき二年間留学させていただきまして、主として、二年間のうち一年半近くは下の
ワシントン州のシアトルのユニバーシティー・オブ・
ワシントンというところにいたんですが、一
学期半は
カンザス州の
大学に行きまして、
両方縁があるんです。縁があるので、そこのところを引っ張り出しました。
共和党、
民主党というのはこうで、Wを書いているのは
女性ということです。
生まれ育ちがどこかというのを、
日本の
国会議員要覧と同じのが
アメリカにもあるんです。それで調べられますし、それだけではちょっとずれているのがあるかもしれないので、ネットでみんな調べて、これを引っ張り出しました。
びっくりしました。そこで生まれて、そこの
大学に行っている、この
人たちがほとんどなんですね。
日本のように、縁のない人がその地に行って、言ってみれば落下傘で
国会議員になっているというのはほとんどないんです。
網かけを見ていただきたいんです。解説しますと、下の方にWと書いてあります。
女性です。
女性が、全く、生まれてもいないし、
大学もそこでもない。だけれども、ちょっとこれを言うと
女性差別みたいな感じに取られるといけないんですが、愛する旦那さんと
一緒に来て、そこで
地域社会活動をして、立派な人だからと、こういうふうに
議員や知事になられているんじゃないかなと思います。
ともかく、これをやってみてびっくり仰天しました。まさに
地産地消を地でいっているんです。地でいっている。
次に、我が
倫選特の
関係者のも調べたんです。ちょっと間違いがありまして、
先ほど指摘がありまして、
辻清人さんは、台東区で生まれ、
東京二区なんです。三歳までの記憶がどの程度あるかというのは分からないです。ともかくここで生をうけて、その地でうけているということで、
あと外国へ行っておられたんですが、ですから、
委員長と同じように三角で、訂正させていただきたい。
この
地元度合いというのは、私が勝手に、こっちは
出身地も書いたので、
出身地と
高校と
両方でやって、
両方がその
地元の人は二重丸で、そうでない人のは空欄にしてあります。なかなかちゃんとしている。
総務政務三役の皆さんは、取っかかりのあるところで
国会議員になっておられる。全部が全部そうならなくてもいいんですけれども、こういう状況です。
それで、何でこうなっているかというのを、
理由があるんです。次の五
ページをお開きいただきたい。これは、
資料を図書館のところから調べていただきました。諸
外国の
被選挙権の
居住要件です。
地方自治体の
議員には三か月の
居住要件があります。
国会議員にはありません。
それから、四
ページを見ていただきたい。四
ページの二のところにあって、二の
真ん中の丸の、
地方公共団体の長の
被選挙権については、広く
人材を得るという
観点から、
住所要件がない、
市町村長はいいというんです。
議員は三か月の
居住要件があって、それで、ないのにもかかわらず、出て
議員になっているというので、すったもんだしています。
これなんかもちょっとおかしいと思うんですね。長は、
市町村長や県知事は広く
人材を得る必要があるけれども、
県会議員や
市町村議会議員は広く
人材を得る必要がないのかと。そんなことないんですよ。ちょっとおかしな
制度です。
私は、
国会議員といえども、やはり、
地元、土の
におい、土だけでなくていいんですが、
地元の
においのする
政治家は絶対必要ですし、そういう人を
国会議員にすべきだと思います。だからといって、ほかのものをみんな排除するわけじゃないですけれどもね。
そして、
アメリカは、州の
住民であること、アルゼンチンは、二年居住していること、この左の二重丸のところを見てください。チリも、二年以上
選挙区が属する
地域に居住しているということ。結構あるんです。これは大事なことだと私は思います。
これは是非改正していただきたいんですよね、このように。検討していただきたいんです。そうじゃないと、ますます
地方の声が反映されない。
地方だけじゃないですね、その
地域の声が反映されなくなるんです。
この点について、
総務大臣の
見解をお伺いしたいと思います。