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2021-03-16 第204回国会 衆議院 消費者問題に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年三月十六日(火曜日) 午後零時二十分
開議
出席委員
委員長
永岡
桂子君
理事
穴見 陽一君
理事
伊藤
達也君
理事
勝俣 孝明君
理事
武村
展英
君
理事
牧原 秀樹君
理事
尾辻かな子
君
理事
柚木 道義君
理事
古屋 範子君
畦元
将吾君 安藤 裕君
伊藤信太郎
君 門山
宏哲
君 木村 弥生君 小泉 龍司君 佐藤 明男君 土屋 品子君 冨岡 勉君 中山
展宏
君 西田 昭二君 百武
公親
君
藤丸
敏君 船田 元君 山下 貴司君 青山 大人君 稲富 修二君
大河原雅子
君 大西 健介君 中島 克仁君 堀越
啓仁君
吉田
統彦君
伊佐 進一君 畑野 君枝君 串田 誠一君
井上
一徳君 …………………………………
国務大臣
(
消費者
及び
食品安全担当
)
井上
信治君
内閣
府副
大臣
三
ッ林裕巳
君
内閣
府
大臣政務官
吉川 赳君
衆議院調査局
第一
特別調査室長
藤田 和光君 ――
―――――――――――
委員
の異動 三月十六日 辞任
補欠選任
藤丸
敏君 小倉 將信君 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
に関する件 ――――◇―――――
永岡桂子
1
○
永岡委員長
これより
会議
を開きます。
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
に関する件について
調査
を進めます。
井上内閣
府
特命担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
井上国務大臣
。
井上信治
2
○
井上国務大臣
消費者
及び
食品安全担当大臣
として、
所信
の一端を申し述べます。
デジタル化
の進展など
消費者
を取り巻く
環境
は大きく変化しており、それに伴う
消費者被害
の発生や、
新型コロナウイルス感染症
への
対応
など、
消費者政策
の
課題
も日々変化しています。
縦割り
を打破し、
消費者視点
という
横串
を貫いていくことが重要であり、
消費者行政
の司令塔として、
関係省庁
と連携し、これから申し上げる
施策
の
推進
に
スピード感
を持って取り組んでまいります。 まず、今
国会
に提出しました二本の
法律案
について申し上げます。
取引デジタルプラットフォーム
を利用する
消費者
の
利益
の
保護
に関する
法律案
は、
国民
の
消費生活
にとって重要な基盤となっている
取引デジタルプラットフォーム
において、
危険商品
の
流通等
の
消費者被害
が発生していることに鑑み、
危険商品
の
販売停止
の要請に関する
制度
を設けること等により
消費者
の
利益
を
保護
するものです。
消費者被害
の
防止
及びその回復の促進を図るための
特定商取引
に関する
法律等
の一部を改正する
法律案
は、詐欺的な
定期購入商法対策
や、
販売
を伴う
預託等取引
の
原則禁止
など、
消費者
の
脆弱性
につけ込む
悪質商法
に対する抜本的な
対策強化
を図るものです。 両
法律案
は、
消費者トラブル
を抑止するとともに、
消費者
の
利便性
を向上させるものであり、是非とも今
国会
にて成立させていただきたく、
委員各位
の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。 次に、目下の喫緊の
課題
である
新型コロナウイルス感染症
への
対応
については、
ワクチン接種
をかたる詐欺や、
新型コロナウイルス感染症
に効くと称する
不当表示
などが問題となっております。これらを含め、様々な
不当表示
や
悪質商法
に対し、
景品表示法
、
特定商取引法
などの
所管法令
を厳正かつ適切に執行することにより、
消費者被害
を
防止
し、公正で信頼のある
消費者取引
を実現してまいります。
現場
である
地方
の
消費者行政
の
充実強化
にも取り組みます。 PIO―NETの
デジタル改革
やSNSの活用などを積極的に進め、新しい
生活様式
にも
対応
した
消費生活相談業務
を実現し、
消費者目線
での
相談機能
の
強化
と
相談員
の
負担軽減
を図ります。 あわせて、
地方消費者行政強化交付金
を通じた
地方公共団体
の
取組支援
、
相談員向け研修
を含めた
相談員
の
担い手確保
、
育成
を
推進
してまいります。 また、
全国各地
に、
高齢者
、
障害者等
の
消費者被害防止
のための見守り
ネットワーク
を
構築
する
取組
を進めるほか、
消費者ホットライン
一八八、「いやや」を積極的に周知し、
消費生活相談
をより身近なものにしてまいります。 これらにより、
消費者
がどこに住んでいても質の高い
相談
、救済を受けられ、誰一人取り残されることがない
体制
の
構築
を図ります。 さらに、
令和
四年四月からの
成年年齢引下げ
までおよそ一年となる中、
消費者教育
の
充実等
により、新たに成人となる若者が、
被害
に遭わない、自立した
消費者
になれるよう、しっかりと
取組
を進めてまいります。
消費者
、
事業者
が連携して豊かな
消費社会
をつくり上げていくことも重要な
課題
です。
食品ロス削減
については、まだ食べられる
食品
が大量に廃棄されている現状に大変な
危機感
を感じております。
関係省庁
と連携して、
制度
的な
課題
の検証を含め、国、
地方公共団体
、
事業者
、
消費者等
の多様な主体による
取組
を進めてまいります。 また、
事業者
が
消費者
の声を聞くとともに持続可能な
社会
の
構築
にも寄与する
消費者志向経営
を
推進
してまいります。
消費者
の安全、
安心
の
確保
にも万全を期してまいります。
消費者事故等
の
原因調査
を行う
消費者安全調査委員会
の
年間公表件数
の増加や更なる
透明性
の向上を図ってまいります。
食品
の安全に関しては、
関係
府省と連携しながら、
食品
に関する
リスクコミュニケーション
の
実施等
を通じ、正確で分かりやすい
情報発信
を行います。
食品表示制度
については、
消費者
の自主的かつ合理的な
食品
の選択に資するよう、その適切な運用に努めます。
公益通報者保護法改正法
については、両院での
附帯決議
を十分踏まえ、
施行
に向けた準備をしっかりと進めてまいります。 最後に、
徳島
に設置した新
未来創造戦略本部
では、引き続き
モデルプロジェクト
や
政策研究
、新たな
国際業務等
を
実施
することにより、
消費者行政
が直面する
先進的課題
への
対応
を進めてまいります。 今年度からの第四期
消費者基本計画
及びその
工程表
を不断に見直しつつ、以上の
施策
の
実施
に当たっては、
担当大臣
である私の下、
消費者庁
、
消費者委員会
、
国民生活センター
の緊密な連携を図り、それぞれの役割を最大限発揮させながら、
消費者
の安全、
安心
の
確保
と豊かな
消費社会
の実現に全力を尽くしてまいります。
永岡委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御
協力
を賜りますようお願い申し上げます。
永岡桂子
3
○
永岡委員長
以上で
大臣
の
所信表明
は終わりました。 次に、
令和
三年度
消費者庁予算
及び
消費者委員会予算
の
概要
について
説明
を聴取いたします。三
ッ林内閣府副大臣
。
三ッ林裕巳
4
○三
ッ林
副
大臣
令和
三年度の
消費者庁予算
及び
消費者委員会予算
の
概要
について御
説明
します。
消費者庁
の
予算
は、
一般会計
に百十八億七千万円を計上しています。 その内容としては、まず、
新型コロナウイルス感染症
や
自然災害等
、緊急時における対
応力強化
のため、
消費生活相談体制
の
デジタル化等
に関する
経費
を計上しております。 また、
消費者行政
の
現場
である
地方公共団体
において、
消費生活相談員
の
育成
、
研修等
を通じ、
相談員
が十分に力を発揮できる
環境
の整備、地域における見守り
ネットワーク
の
構築等
のための
経費
を計上しております。 さらに、
成年年齢引下げ
を見据えた
若年者
への
消費者教育
の
充実
、
食品ロス削減
に関する
取組
の
推進
、
公益通報者保護法改正法
の
施行
に向けた
事業者
への周知、
徳島
県の
消費者庁
新
未来創造戦略本部
における
取組
の
充実
などに関する
経費
を計上しております。
消費者委員会
については、その運営に必要な
経費
として一億三千万円を計上しております。 以上で、
令和
三年度の
消費者庁予算
及び
消費者委員会予算
の
概要
の
説明
を終わります。
永岡桂子
5
○
永岡委員長
以上で
説明
は終わりました。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて
散会
をいたします。 午後零時二十九分
散会