○柿沢
委員 柿沢未途でございます。よろしく
お願いいたします。
まず冒頭に、先ほどの公明党の岡本
委員の御
質疑の中で、江東五区の大洪水が起きたときの
避難について、私も江東五区、江東区ですので、下町の
議員として同じ
地域で活動していますので共感をするところが多かったんですけれども、垂直
避難の話がありました。
ドラッグストア、スーパーマーケット、ガス、いろいろな業界に垂直
避難に協力するようにあらかじめ
是非指示をしてほしい、これは大変いい御提案だと思うんですけれども、業界団体の中で一つ加えてもらいたいものがあるんですよ。それは何かというと、マンション管理業協会なんですよね。
要は、下町で垂直
避難といったら、マンション。タワマンとかもあるわけです。だけれども、今、垂直
避難でそうしたマンション、タワーマンションに逃げ込もうと思ったらどうなるか。みんなオートロックで、入れないんですよ。結局、外部の近隣住民がそこに逃げ込もうと思ったって、入口で入れないわけです。
ですから、例えば外階段を造ったりとかいうことを一方でやっているんですけれども、やはりこれは非常時ですから、プライバシーだとか言っている場合でもないので、その場合は
是非マンションのオートロックも開けるようにしてくださいということを
是非御指示をしていただけるように、お取り計らいを
お願いしたいというふうに思うんです。
先ほどおっしゃられていたことに
是非つけ加えたいというふうに思いますので、通告していませんので御答弁は求めませんけれども、よろしく
お願いをいたします。
それでは、
質問内容に入ります。
今日は、今の
災害に対する備えとして求められている対策というものが、
現実の
避難等に際して、本当に機能するものになっているのかどうかということを問いたいと思っております。余り難しい
質問をするつもりはありませんので、
大臣にもお聞きをいただいて、適宜、御感想を求める場面もあるかもしれません。
是非、そのときはそのとき感じられたことを御答弁いただければというふうに思います。
最近、河川の
氾濫等の
水害がかなり大規模化している。河川の
氾濫で
地域全体が二階まで水没してしまうというような、そうした
水害が多くなっています。あの熊本の集中豪雨の
水害でも、
川沿いの老人ホームが水没して、一階のお年寄りが逃げられずに、十四人も亡くなられてしまって、命からがら屋上に上がった
人たちがボートで救出されるとか、こういう光景を私たちも目にしているわけです。
土地の安い
川沿いに老人ホームは建てられやすい、それで往々にして
水害に巻き込まれてしまう、こういう構造的な問題もあります。これは今日は触れません。
老人ホームの
避難なんですけれども、
避難器具はどのようなものが法令上
設置されているかというと、一枚目の資料なんですけれども、消防法で
設置が義務づけられて求められているのは、資料のとおり、こういうものなんですね。滑り台、
避難はしご、救助袋。袋といったって、要は滑り台みたいなものなわけですけれども、こういう、写真で見るとおりです。これは老人ホームの利用者のお年寄りに
現実に使えますかということなんですよ。
一枚めくっていただいて、二枚目の資料ですけれども、特別養護老人ホームだと、今入居している人というのはほぼ要介護三以上の重度の要介護者ですよね。下の表を見ていただくと、起き上がれない、歩けない、移動は全介助。こういう
方々が滑り台でひゅうっと
避難する、できますかという話なんですよ。無理じゃないですか、歩けないんですから。
消防法施行令で列挙されている
避難器具には
避難ロープとかいうのもあるんですけれども、これは、法令を満たしたって、どうやって
避難するんですか、要介護の
高齢者が
避難ロープにつかまって。それらを法令上は義務づけている。
結局どうなっているかというと、エレベーターが動かなければ、ほとんど、職員が背負って、おぶって階段を下りたり上ったりしていると思うんです。法令上の
避難器具をそこで使っているかといったら、使っていないですよね。言うなれば、機能しない
避難器具を延々と義務づけている、こういうことになっているんじゃないかと思うんです。
これはどう思いますか。御答弁
お願いします。