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山本(拓)
委員 じゃ、ついでにお願いしますが、これは
国交大臣ですから、全て知っている、知っていなきゃいけないことです、ここで話す話さぬは別として。
一つだけ
参考に申し上げておきますと、今回の
新幹線、ちょっとやり過ぎなんですよ、余りにも。なぜかというと、明らかにするというよりも、
大臣が頭に入れて、
水嶋前の
局長にもちょっとよく指導しておいてほしいんですが。
ちなみに、
工事原価というのは知っていますか。知っていますよね、
工事原価。
公共事業の
発注主ですから。この
工事原価に
利益が含まれていると思いますか。
局長、分かる、誰も分からぬね。あっち向いたらあかんよ。じゃ、まあいいや、時間がないから。要は、例えば
中国なんか、日本の
企業が
中国で
仕事を請けようとすると、
工事原価に掛ける、別に
利益率二〇%アップ、明確にしているんですよ。
今の
現状を申し上げますと、もう時間がないから、さらっとあなたに言っておきますけれども、
請負工事費というのは、
工事価格と
消費税がプラスされます。その
工事価格というのは、
工事原価と
一般管理費がプラスされます。そして、
一般管理価格というのは
工事原価掛ける
経費率です。
工事原価は直接
工事費と
間接工事費です。
間接工事費は
共通仮設費と
現場管理費です。
共通仮設費は直接
工事費と
経費率、そして積み上げによるアルファです。そして、
現場管理費は、直接
工事費と
共通仮設費を足したものを
経費率で掛けます。
このなぞなぞの
ルールが、これは昔からなんですが、これの
積み重ねが、というのは分かるでしょう。いろいろなところで
予定価格がありますから、その
積算根拠、
土建屋さんも
仕事ですから、
原価と
利益率、これをどこで取るんですかという話。この
ルールを、この際、恐らく
事務方の
局長も知らぬと思うわ。昔から知っている人がいますから、ちゃんと踏まえてから、根本的にそこがありますから、今後、それだけはちょっと頭に入れておいていただきたいという思いをいたしております。
そういう生データを明確にしないと、
物価上昇が九百億だの、そしてまた、私が申し上げたいのは、全部明らかにするとおっしゃるんなら、まずあなた
たちがそれを明確にしないと、全ての
公共工事が膨れ上がっていくばかりで、下請の
中小企業だけ割を食って
利益が上がらない、やればやるほど
仕事が赤字出るという
構造がずうっと続くということだけは頭に入れておいていただきたいと思います。
一番分かりやすい話が、
電柱地中化低
コスト工法というのは前から言っていますよね、
大臣も、
電柱低
コスト化。実はこれだって、
電柱コスト、これがいい例ですが、
一つ申し上げておきますか。
電柱コストというのは
法律で決めて、前から言っているんです。それで、ここに、
国交省の
ホームページにも、
電柱地中化の
工程も
ホームページにアップしています。
要するに、
電柱地中化というのは、交差点なんかで、
災害が起きると
電柱が倒れて消防車とか入らぬものですから、架線してある
電線を
地下に入れましょうということですね。
整備前の
状況とか
埋設場所の、そこはいろいろなものが埋設されていますから、それを
調査する、試掘する、それから
障害物を撤去する、こういうルートが決まっているんです。
前々から、
道路局の前の特に
局長なんかは、モデルで安くする
方法を考えましょうとずうっと一貫して言ってきております。そしてまた、基本的に、今もそれを安くするということを言っていますが、ただ、基本的に、昨年一年間、今年の初めに、
国交省の
直轄工事の
入札が出たんですね。ざっくり、これは、最近は全部
ホームページに
落札結果が
オープンになっていますから、これを見ていますと、
予定価格と
落札率、もうみんな九〇%、大体横並びですね。これが、逆に、何でこうなるかというと、もういつも同じような、談合をしていませんということを前提にすれば、しているわけありませんから、まず。だから、元々の
構造が、従来のとおり
一緒のことをやっているから値段が変わらない。しかも、悪あがきが、先日、
国交省の
道路局が発表した、低
コスト手法の採用は
直轄国道でも三四%進んでおりますという
報告を
ホームページでアップしているんですが、どこが安くなっているんですかと。それは、一万円ぐらい安くなっているかもしれません。
根本的にどこを安くするかというと、何が高いか知っていますか、
大臣。要するに、
地下に入れることぐらいは、
電線とか
電話線ですから、知れているんですよ、掘って。問題は、その下に
下水管、
上水管、
ガス管、いろいろなものがあるから、それを
調査して、そしてまた
想定外のも入っていて、それを除くのに手間がかかるんです、物すごく。だから、それをやめて、
調査だって今、
音波探知でずっと
調査できますから、それを見て、それを避ける
工法で、
管線は今、もう安い、安いというか、丈夫なやつがいっぱいありますからね、
下水管で使っているやつが。
下水管でいっぱい使っているやつがありますので、そういったものをしっかりと採用する。
その素材を、もっと安くなる
方法はないかということで、今、最近、
NETISですか、新
技術、それに登録しろということで、みんなそういう
人たちは登録して、
FEP管というんですか、フレキシブルに曲がるやつですね、それをやれば、別にこんなもの、わざわざ
調査してどかさなくても、それを避ける形で曲がりますから、そういったものをやったらどうだということを言っているんですが、一切それは採用しないというのが
現状です。
こんな調子で、これは何でかというと、この
入札には、要するに、この
工事発注には、前の
調査の設計のことが
オープンになっていないんですよ。ここをどういうふうに
調査し、どういうふうに避けるか、また移設、変えるか。これを判断するので、低
コストができるかできないか。仮に試算すれば、一々それをやらなくても、
電話線とか、そこはこんな管ですから、曲がるような管でずっと、丈夫なやつでやれば、全ての今のあなたの
予定価格の半額で済むと言われている。実際、半額ですよ。それは絶対やらない、あなたが
指示しても
現場はやらない。ましてや、もう通達を出していますよね、いろいろ。
という話で、これ以上しゃべるとちょっと時間がなくなるので、よく
現状を
検討していただきますようにお願いします。
それと、次に、
公共事業における新
技術の
活用システムでありますけれども、これは
大臣、昔から、
公共事業における新
技術活用システム、
国交省、
NETIS、i―
Constructionと言っていますよね。これというのは、実を言うと、どこも進まないんですよね。
例えば、
鉄道局に、
コストが高いなら、もう安い
工法を幾らでもやったらと。そうしたら、
NETISとかこれは、
大臣が言うやつは、
直轄工事だけを言っていますので、
公共事業は対象でないんですよという返事でした。確かに、その資料には、まあ、
担当がいるから、後で確認しておいてください。
大臣、知っていましたか。あなたがいつも国会で言っているi―
Constructionだの
NETISは、
直轄工事だけであって、
公共工事ではないという
文書が、
審議官から全国の、出ているんですが、御存じでしたか。