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青山(雅)
委員 日本維新の会・無所属の会、
青山雅幸でございます。
早速です。まず最初に申し上げたいのは、
感染拡大しているのは日本だけではない。この
状況をきちんと捉まえないと、アメリカもイスラエルもフランスもドイツもみんな
拡大している。これが人為的なものによるものなのか、あるいは
政府の
対策の欠如によるものなのかというふうに捉えると、私は
対策を誤ると思うんですね。だから、その事実をきちんと踏まえた上でどうしていったらいいのか、今日はそういう
質疑をさせていただきたいと思います。
まず、イスラエルや英国のデータを見ると、
感染者数自体は
ワクチン等によっても抑え込むのは困難だと、これはもうはっきりしてきています。
資料1、2を御覧ください。これはもう
ワクチン完全接種率が六割にも及ぶ、世界で最も
ワクチン接種が進んでいるイスラエルと
イギリスのデータです。点線が完全接種率。両国ともよく知られているように、一時は
ワクチンで完全に抑え込んだと思われていましたけれども、
感染が
拡大しています。そして、実線が今の
感染者数ですけれども、これは百万人当たりでイスラエルが六千人、
イギリスが三千人です。今、日本が千二百人くらいですから、六割接種しても日本の五倍から三倍、これだけ出ちゃうということです。これもちゃんと頭に入れなきゃ駄目だと思います。
資料3、4を御覧いただきたいんですけれども、これは如実に出ていまして、別に
ワクチンを接種していない人に
感染が
拡大しているんじゃなくて、時がたつとともに少なくとも
感染防止効果は薄れて、今
イギリスもイスラエルも陽性者の主体は
ワクチン完全接種者です。ここを踏まえないと私は駄目だと思います。
だから、今日も
感染者数のことばかり強く言われているような気がしますけれども、
感染者数はもう抑え込めないんだ、その代わり致死率が下がっているんだという事実は、私は誰しもが踏まえる必要があると思います。
付言すると、今朝ロイターが報じていましたけれども、CDCも、ロサンゼルスで五から七月の
感染者のうち、既に二五%がブレークスルー
感染だったと報じています。アメリカもそういうふうになってきています。
日本の今
状況が、5、これも御覧いただけば分かるように、
ワクチン接種が進んでも
感染が
拡大しているのは皆さん御承知のとおりです。
一方で、これはなかなか報じないし、今日もちょっと出たんですけれども、致死率は明確に下がっています。
資料6、これを御覧ください。これは
東京都の
感染の様子と死亡者。死亡者は日別で
報告されているんですけれども、
東京都はそれも出しているんですけれども、連日一人とか二人とか、そういうのが多いわけですよね。
実際にも、大阪府が、これは後でつけ足したものですからあれなんですけれども、出している資料で、資料12、最後のやつを御覧ください。これを見ると、大阪府で、第五波は〇・一%です。第三波、第四波が二、三%あったことからすると、これはすごいんです、三十分の一まで下がっているんですね。
全国でも〇・三%。
これは、うちが、私の事務所で、資料7、これは厚労省が出している、大体、お亡くなりになるようなところまでいくのには三週間ほどかかるのが普通ですから、三週間後のお亡くなりになった方との対比でやっているんですけれども、今、〇・三%くらい。この大阪府の数字とほぼ符合します。今日、
理事会で開示された厚労省のデータでは、七月分の暫定値で〇・一%。大阪府と大体同じ数字。
これを踏まえなきゃいけないんですね。間違いなく、軽症化しているのは間違いないんです。そうなるとどうなってくるかというと、当然
自宅療養中心になる、これは当たり前の話なんです。軽症化すれば
感染者数も増える、インフルエンザでも同じです。必要な
医療が行き届かないことが問題。
イギリスやアメリカも実は
自宅療養です、原則は。それが、ちょっと資料が飛びますけれども、資料の10につけておきました。これは
イギリスのNHSのホームページ、詳しく説明してあります。
自宅療養するとどうなるのかとか、困ったときはどうしたらいいのかということが、かなり、何ページも使って書かれています。
元に戻しますと、こういう
状況に鑑みると、私は戦略を根本的に改めるときがもう来ているんだと思っているんです。どういうことかというと、さっきも言ったように、軽症化が伴えば
感染拡大、そして
自宅療養が中心になる。それは当たり前です。
療養者が絶対数として増えるし、報道はされません、報道は、
療養している中で、別にそんなに大したことにならなかった人の方が絶対数は多いのに、そこは無視して、大変なことになった人ばかり報じる。ただ、その大変なことになった人をほっておけと言っているわけではなくて、私は、なぜ大変になるのか、そここそ突き詰めるべきだと思うんですね。
なぜなるかというと、
療養というのが今までは名ばかりで
医療からの隔離だったからです、それは
施設でも
自宅でも。そこを何とかしなきゃいけない。この間の当
委員会で、
大臣御記憶だと思いますけれども、私、
療養者にも
外来診療を認めてくださいと言ったら、時期尚早というようなお答えだった。
そこから
事態は動いて、これはすごくいい取組だと思うものですから紹介しますと、資料8と9を御覧ください。
大阪府と愛媛県では既に
外来診療が始まっています、
自宅療養者に。資料8のうちの二番、これが
外来診療です。これは私、
外来診療がすごくいいなと思うのは、CTが撮れるからです。CTが撮れれば、パルスオキシメーターなんかよりもよっぽど
重症化の早期発見ができる。資料9を見ると、愛媛県では何と三十もの
コロナ専用
外来医療機関があって、
自宅療養者は診てもらうことができる。この取組を
全国に広げないというのがおかしいわけですね。
これを是非広めていただきたいんですけれども、その点について
大臣にお伺いしたいと思います。