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青山(雅)
委員 感染研一割という
数字はちょっと驚きました。全然充足できていない。これは是非積極的にお願いしたい。
なぜ私がこれを申し上げるかというと、これはもう何回も私この
委員会で申し上げているんですけれども、効果的な疫学
対策を取るには
現状分析が欠かせない、
現状分析には統計
データが必要である、こういうことになります。
また次回以降の当
委員会で
質問させていただきますが、今日は時間がないので簡単に言うと、
緊急事態宣言などの社会的距離政策は、日本に限らず、特にエビデンスや確固たる根拠に基づいて政策が決められているわけではないと思っているんですね。今回も、広範な、無観客試合や百貨店などの閉鎖について、エビデンス、これは特に明らかにされていないんですね。
尾身先生などは、テレビなどではっきりと、エビデンスはないとまで申し上げておられるようです。
先ほど、なぜ
国民が言うことを聞いてくれないかについて、政府の姿勢について
尾身さんは申し上げられていましたけれども、私はそこにも同感するとともに、やはりそろそろ
国民が、エビデンスがないことで自分たちがいろいろなことで不自由をさせられているということに気づき始めているわけですね。
エビデンスは、いいものであろうと悪いものであろうと提示すべきなんです。調べてもいないから提示もできない、だから
国民も信じなくなっているということに、そろそろ私は厚労省も気づくべきだと思っております。
もう
一つ、私、非常に深刻な問題だと思って、また問題提起したいんですけれども、今回も若者、
大学に対するオンライン授業の要請が入っております。そもそも、若者が
感染を広げ、他の
世代に広げるというのが
尾身先生の持論であり、今回の
対策にもそれが盛り込まれているように思いますけれども、そもそも、その
尾身先生が挙げられている根拠というのが、大変恐縮なんですけれども、論文でいうと査読レベルを果たして満たしているのかどうかというような、非常にあらあらなものだと今の
ところは思っております。
ワクチンに対する副反応、これは厚労省が非常にいい
調査をしてくださっていて、北里
大学の先生でしたか、発表してくださっていて、あの資料を見るとすごくよく分かるんですけれども、二十代を中心にだんだん減っているんですね、この副反応の率が。ということは、抗体とかをつくる反応が二十代は優れているんですよ。だから、顕在化しやすい。これは多分
陽性率にも表われていて、かかったときに、この
感染症の特徴は不顕性
感染が非常に多いということですから、二十代は熱が出て分かるけれども、それ以外の人は熱が出ても分からない。だから、同じように
感染していても、二十代だけが突出して目立ってしまっているんじゃないかと思うわけですよ。これは、常日頃ずっと、厚労省が発表している
データを見てもこの
状況は変わりませんので、そう
考えると、二十代に的を絞ったような
対策というのが果たして何か効果があるのかという疑問も非常に私は強いわけです。
何でこれを言うかというと、既に分科会は、医療システムの防御という点に、
緊急事態宣言の発令あるいは蔓防もそうですけれども、そこを
指標として非常に重視しているわけですね。そう
考えると、誰がどう見ても、今の、現在の医療の逼迫を招いているのは高齢者中心なんですよ。
大阪はすごく詳しく
データを出していて、私、それを、ここ三日間くらいのものを見ているんですけれども、相変わらず死亡者はやはり七十代、八十代中心です。重症者用病棟、確かに、六十代、五十代、数が増えてはいますけれども、二十代、三十代、本当に数人ですね、いても。
そう
考えると、日本のこれから一年、二年を
考えたときには、今度、今回の
緊急事態宣言は発令されてしまいましたけれども、次回以降は、やはり本当に適切な
対策はエビデンスに基づいてやっていく必要があると思うんです。その見直しもしなきゃいけない。
そう
考えると、四月二日の厚労
質疑で、私が、こういった疫学的
対策の
データを取るために割いてもらいたいと、先ほどお聞きした
感染研と厚労省の増員について。聞くと、先ほど、厚労省の増員のうち二十四名はその手の話に関連する部局かなと。それから、充足率は非常に低いですけれども、
感染研は七十四人をサーベイランスの改善のために採るとしておられるわけですね。
そうすると、
尾身先生は何とお答えになるかといったら、もっと効率的な
対策を打つためには、やはりここはひとつ私たちはどうしても乗り越えなきゃ、こう言っているんです。戦う一番の重要な
情報が極めて問題がある、この問題は永遠に続くということがあるので、是非みんなでやらなくてはいけない、こう言われている。
田村大臣にも同じ
質問を続けてお答えいただいた
ところ、四月二日に、言われるとおり、それは
データというのは必要でございますので、どうあるべきか、ちょっと検討してまいります、こういうふうにお答えになっていただいています。
それで、お聞きするんですけれども、私、通告では三の括弧一としてお伺いしておりますけれども、今、
流れとしてここで聞いた方がよろしいのでお聞きしますけれども、無症候、軽症、中等症、重症となった者の最終的な帰趨について
調査、
分析するという、非常に手間のかかることですけれども、それについてこの間お願いした、それをどういうふうに検討されていただいているのか。それから、今言った、大幅な増員の中で、こういった疫学的
分析にどの程度の人を割いていただける予定になっているのか。これは、まず
参考人にお伺いしたいと思います。