○高井
委員 国民民主党・無所属クラブの高井でございます。
ちょっと最初に、午前中の津村
委員と、とか
しき委員長の
質疑を聞いていて、大変興味深く、多分、歴史上最も
委員長に質問した長い時間だったんじゃないかなと思いますけれども、私はあの議論を聞いていて、やはり質問通告二日前ルールというのはちょっとやめた方がいいんじゃないですかね。
というか、
皆さん、私、毎日こうやって、水、金と質問に立っていますけれども、大体この時間、五時とか六時なんですね。水曜の五時か六時に質問が終わって、金曜日の質問通告を、要するに今日の十二時までにしておかなきゃいけない。つまり、この質問が終わる前に、その次の質問をしておけというのは、やはりこれはちょっとおかしくないですかね。やはりここで
質疑して、その
質疑に対する答えを受けて、また質問をしたいと思うのが当然であって、それを何か質問する六時間も前に次の次の質問通告をしろというのは、私はちょっと元々おかしいなと思っていました。
一方で、霞が関の残業をなくすことは大事なんですけれども、ただ、私も官僚出身者なんですけれども、実は、我々
国会議員じゃなくて、やはり
政府の側に結構問題があるんですよ。
私の経験だと、大体課長補佐ぐらいが
答弁を書いて、それを課長に見せて、部長に見せて、局長に見せて、そのたびに何か修正が入って一々また打ち直して、丁寧に持っていってと。結局、終わってみたら、最後は元の課長補佐が書いた
答弁に戻っていたみたいなこともよくあります。
あと、できた後に、丁寧に耳をつけたりしてきれいに製本して、何かそれを私の頃は五十とか七十ぐらいコピーして
関係部署に全部配るみたいな、そういうことをするから時間がかかるのであって、もうちょっと、幾つかの省庁は、質問が多く当たる省庁なんかは結構簡素化してやっていたりしましたので、私はそこの部分も。
あと、
政府の方も、
参考人をすぐ、
政府というか役所の方が
大臣のことを忖度して
参考人をつけたがるんですけれども、これもすごい無駄が多いなと感じますから。やはり、重要な局長さんとか本当に今大変な仕事をされていますから、質問も当たらないのに、ただ何か念のために
参考人をつけるなんということはする必要は私はないと思います。先週、河野
大臣は、一人も
参考人を、全くつけずに、こっちが要求したわけじゃないんですけれども、一人でやってきましたけれども、私は本来そっちの方があるべき姿かなということは申し上げておきたいと思います。
その上で、今日はもう最後の
審議だろうなと思って
法案の中身についていろいろ準備をしていたんですが、いろいろあって、もう一回チャンスがあるというようなことでございますので、最後に質問しようと思ったことは少し取っておいて、今日も財務省の
宇波次長に来ていただきましたので、ちょっとまず
宇波次長に幾つか。
それで、質問通告と少し、かなり離れて聞きます。私、どうも質問通告してもなかなか
質疑がかみ合わないなというのは、やはり財務省は優秀な方が多いから、
答弁も非常に精緻に、うまくすれ違い
答弁というか、答えないような
答弁になっているんですよね。それでなかなか、私の能力不足もあるんですけれども、質問して答えていただいても、何かそれに対する議論が全然かみ合わないということなので、今日は通告とちょっと違うことを聞きますけれども。
でも、
宇波局長が
答弁していただいたことについて、それについて、本来であれば、私が能力があれば、その場ですぐ反論して聞けばいいことなんですけれども、ちょっとそれができていないので、今日は、前回の
質疑で
宇波局長が答えていただいたことに対して、ちょっと私から幾つか聞きたいと思いますので、局長も、もう
答弁なんか読まずに、主計局次長といえば、まさに官庁の中の官庁のエースで、将来の事務次官になる方ですので、
是非、さっきも
田村大臣だけじゃなくて菅総理まで、
宇波次長のことは、私が質問したときに、私の質問も聞かずに
宇波さんの方をずっと見て何かにこにこしていましたので、相当信頼の厚い方だなということが改めて分かりましたので、
是非、
答弁書
関係なくお答えいただきたいと思いますが。
まず、四月二十一日に、財務省の、二年前の四月十七日に、財政審の資料、私、今日持ってきたんですけれども、四枚物なんです。
MMTについてという見出しで、四枚あって、最初の二分の一ぐらいでMMTの概要が書いてあります。そこから延々MMTに対する批判的コメント、反論がだあっと書いてあるんですね。四枚目には何か麻生
大臣と黒田日銀総裁の
国会答弁まで引用して、MMTというのはいかにとんでもない理論かみたいなことを
説明しているんですけれども。ですけれども、世の中を見るとMMT賛成派の経済
学者もたくさんいて、やはり、そういう両方載せるのがフェアだと思いますが。
この資料だけ見ても、財務省が全く、財務省がMMTの見解を取らないということはこの間の
答弁でも分かりましたけれども、しかし、これだけ世の中である程度の経済的論争もあることを、やはりもうちょっと財務省はきちんと研究する必要があるんじゃないかと思います。今までの
答弁を聞いていても、非常に木で鼻をくくったような
答弁が多くて、理論の中には踏み込んでいませんし。
あと、これは実は
厚労省にも
関係があると思ったのが、昨日、香取照幸さんに来ていただいて、国民民主党で勉強会をしたんです。香取さんが民主主義と
社会保障というタイトルで、大変すばらしいお話を聞いたんですけれども、ただ、MMTについて、全く論外だと言って切って捨てていましたけれども。
ただ、全然分かっていないんですよ。反論が全然、何かもう、そんな、幾らでもお札を刷っていいなんということになったら無税国家になるじゃないですかと。そんなことは言っていませんからね、MMTは。そんな、確かに、幾ら何でも、
お金を幾らでも刷って税金を取らなくていいなんてばかなことは言っていなくて、インフレ率までを、インフレ率を気にしながら国債を発行すれば問題ないだろうということを言っているわけで、
是非、
宇波さんに聞きたいんですけれども、財務省はなぜこういうMMTに対して冷たい態度を取るのか。
私なりに考えたら、
一つは、もう全く無視している、全然研究もしていない、検討もしていない。それか、私はこっちの方が望ましいと思いますけれども、研究した結果、やはりこの理論が広まってしまうと財務省としては都合が悪い、財務省の設置法で健全な財政というのがあるから、財政健全化にとってこの理論は危ないから、だから、木で鼻をくくったような、議論にあえて乗らないのか。
どっちなんだろうとずっと思っていたんですけれども、財務省の中はどうなんですか。ちゃんと検討した上でこれを取らないと言っているのか、それとも、研究もせずに、頭から何かもう奇想天外な考えだといって受け付けていないのか、どっちなんですか。