○高井
委員 実は、私のその
質問に対しても結構動画とかツイッターとかで
意見が来るんですけれども、確かに、私もちょっと言い方が悪かったけれども、二%になったら国債の発行をやめる、やめたら、確かにいろいろな
財政出動が止まってしまって社会保障も払えなくなるということになりますから、そこはちょっと訂正したいと思うんですけれども、いきなりやめるわけじゃないです。つまり、今発行している程度の国債にとどめるということです。
つまり、社会保障などを賄える分の、今、
財務省がここまでしか出せませんとずっと言い張っているところにとどめる、国債発行額を更に増やしはしないということを
法律で定めておけば、次長がおっしゃるような、インフレが起きそうなときになっても、国債の発行の伸びを止めるということですから、そうであれば、そんなに大きな
国民生活に打撃を与えるということにはならないと
思います。
それと、次長が何度もおっしゃいますけれども、諸外国の中で一番負債が大きいとか、こんなにGDP比率が高い国はないとおっしゃいますけれども、それは、ですから、それだけ
日本に余力があるということですよね。それでも全くインフレになっていないわけですから、国債金利も全く最低水準にあるわけですから、
日本の中にまだそれだけの余力があるわけですから、そこの中でなぜそうやらなきゃいけないかということなんですが、私は、これはやはり、この間ちょっとお話しした
財務省の設置法の中に健全な
財政の
確保というのがイの一番に出てきて、私は、
財務省がやっている一番重要な仕事というのは予算編成であって、まさに予算編成というのはこの国のいろいろな政策をどう進めていくかということは、私も官僚出身なので、やはり予算を取って初めていろいろな政策が動くわけで、そのことを
財務省は決めているわけですよね。その重要なことよりも
財政再建を優先してしまっていることが、私はこの国の経済を駄目にしてしまっている原因だと。
例えば、私は総務省でITの仕事をずっと二十年ぐらい前からやっていますけれども、この二十数年、ITの予算というのは全く変わっていないんですよね。でも、二十年前と今は全く違いますよね。当時の
日本の例えば企業ランキング、世界の企業ランキングも全然違うわけですよ。今やもうIT企業が全部占めているような
状況の中で、しかも、諸外国も、アメリカもイギリスも二倍も三倍もIT予算を増やしている中で、
日本だけはITの予算が二十年ずっと変わっていないんですよ。
こういうやはり重要な政策に対してより予算を振り向けるとか、あるいは、必要であれば国債を発行して
財政出動していくとか、そういったことが
財務省の、まさに官庁の中の官庁と言われる
財務省がやるべき役割で、やってほしいんですけれども、しかし、そのことよりも
財政健全化、健全な
財政の
確保というのが設置法にあるからとは違うかもしれないけれども、だけれども、
財務省の
皆さんの中にその意識が強過ぎるがゆえに、やはり、客観的に見て、積み木はまだ全然倒れない、インフレ率がまだ高くなっていない
状況の中でも
財政再建、
財政再建と言い続けることが、私は、この
日本の政策の間違いを
財務省が生んでいると。
そう考えると、私は、ある意味象徴的な
財務省設置法の第三条の任務のところをこの際変える、健全な
財政の
確保じゃないことをもうちょっと明確に書いて、そのことをもって
財務省の官僚の
皆さんにもしっかり意識統一していただいて、意識を変えてもらうというのが有効じゃないかと
思いますけれども、いかがですか。