○落合
委員 是非、この持続化
給付金再支給は
かなり有効な手段であると
思いますので、これからも取り上げさせていただければと
思います。
あと、これは、
政府がやりたいということであれば、野党は賛成するはずですので、
是非やるべきだということをお訴えをさせていただきます。
それでは、一月に起こりました
電力卸売
市場の問題について、
大臣に
是非決断をしていただきたいことがありますので、取り上げさせていただきます。
これは先ほど
美延委員も取り上げていましたし、おとといは菅元総理も取り上げていました。海外でも、
電力を自由に取引をするという仕組みは、
電力自由化をしている国はみんな持っているわけです。
日本も、安倍内閣のアベノミクスの三本の矢の柱の一つが
電力自由化ですというふうに安倍総理もしきりに言っていました。
電力を自由化したことで、今までは発電部門と小売部門を同じ
会社がやっていたわけですけれども、小売部門も新しい
事業者が入ってこられるようになって、でも発電機能は持っていないので
市場から買ったりするというようなことで、卸売
市場というのは
電力自由化を進めるのであれば絶対に重要な要素なわけです。
これは、法案の審議も前から行われてきましたが、中途半端だ、これだと旧
電力会社が新しい
電力会社を締め出すこともやろうと思えばできてしまう、だから、
電力自由化をするのであれば、公平公正なルールを整備しなければうまく機能しませんということを、私も何回も国会で取り上げてきました。今の仕組みだと、取引に必要な情報が必ずしも
市場参加者に公平に伝えられていないと
思います。
先ほどから
政府参考人の
答弁等でも、今のルールはそんなに間違いじゃないけれども、もうちょっとよくしていくんだというような
答弁の仕方なんですが、私は、今のルールも
かなり不十分で、そして、そのルールの不備は、エネ庁の担当者であれば絶対に
認識していたと
思います。それは、なぜなら、基本的なこともまだルールとして整備されていないからです。
今回、価格が上がってしまったのは、LNGの、天然ガスの在庫が逼迫したということも原因の一つであるというふうに言われています。LNGは発電の中で比率が多いわけなので、常に
市場参加者は見ていかなきゃいけないわけですけれども、
日本は、LNGの在庫は
企業の機密情報の一つだということで、公開を義務づけていません。しかし、これは調べてみていただければすぐ分かりますけれども、ほかの国で
電力自由化をやっている国は、そういう情報は絶対に公開しなきゃいけないという仕組みをつくっています。これは、じゃ、需給が将来どうなるか分からないのに取引しろと。しかも、
電力の場合は取引しないという選択肢はありませんので、絶対に仕入れないと
電力が不足をしてしまうということなので、金融の株とかとは違うわけです。
そういった形で、情報が公平に入手できないのに、もう
市場には問題がないと言っていること自体が私はおかしいと
思います。これは最低限のルールができていなかった。
それから、取引価格が、要は、
電力の場合は急騰しやすいので、キャップをはめておかなきゃいけなかった。これもエネ庁も分かっていたわけです。だから、いずれは導入しましょう、二〇二三年ぐらいにやりましょうかねと言っていたら、今回のようなことが起こったわけです。これは早くやっておくべきだったのに、やっていなかった。
それなのに、今回、いつかは起こると言われていたことが起こったのに、民間の取引ですから民間にお任せをします、我々は、改善はしていますけれども、今までは間違えていませんでしたというような
答弁の仕方を経産省はしているわけです。
これは、
市場の情報公開も不十分で、やらなきゃいけなかった価格のキャップも決めていなくて、その中で急騰してしまって、七円とか十円で取引していたのが二百円とかそれ以上になってしまった。ほかの国のこの急騰問題を見ても、数日間急騰するというのはありますけれども、一か月近くも急騰したなんというのはないわけで、これは本当になるべくしてなった、
市場のルールに欠陥があったと言わざるを得ないと
思います。
ですから、民間の小売
事業者に責任を押しつけるだけでいいのかなと。原発事故のときもそうでしたけれども、予想できるリスクに対してルールを作っていなかったのに、全部
電力会社の責任で、エネ庁は責任ありませんという態度で来たわけですけれども、この
電力市場も同じ態度で仕事をしているわけです。
今までルールを作る側にも欠陥があったんだから、少しは小売
事業者に何らかの優遇
措置を取ってあげる、補償を何らかの形でするか、あと、分割も、九回といっても、コストが二十倍ぐらい上がっているものを九回の分割にするだけじゃ、普通の
事業者はそれでも支払いできませんので、もうちょっと先に繰延べするですとか、急騰したある一定額以上の分は、今回はルールができていなかったので国が面倒を見ますですとか、そういった特別な決断を
大臣の下で行うべきだと
思いますが、いかがでしょうか。