○山岡
委員 我々、本当に
事業者の皆様を何とか救いたいという思いで、与党も野党もなく、いろいろなコロナの施策を打っている。こうした中で、この政治の中の関係者からこういう人が出てくるということは、我々、本当にこの
委員全員も、厳にまたこのことを深く受け止めて、そして、今後、必要とされている方への
支援というのをしっかりと進めていかなきゃならないということを改めてこの場でお伝えをさせていただきたいと思います。
今、
全国の緊急事態宣言が解除されたということでありますが、しかし、感染
状況は依然として警戒せねばならない
状況となっております。昨日の新規感染者は千四百七十人だということが伝えられました。死者は三十三人だということでございます。感染防止とか生活者
支援ということの議論も今国会で極めて大きなテーマでありますが、
経済産業委員会でありますので、特に
経済対策のことの観点で
質疑をさせていただきます。
お配りさせていただいている資料がございますが、この一枚目は、いわゆる制度融資、コロナの様々な苦難に遭われている中小
事業者の皆様に対して実質無利子で融資する、そういう制度に対してのいわゆる申込件数の推移でございます。
このグラフを見れば分かるとおりでありますが、昨年の四月、五月、ここが大きな山となっています。
政策金融公庫だけで二万件を超えるときもあり、また民間と合わせて三万件を超えるときもある。これは
経済産業省に作っていただいた資料なので、せっかくなのでここでお配りさせていただきましたが、こういう
状況から、今、今年の三月に入ってきて、この民間のいわゆる金融機関の制度融資が三月いっぱいだということで、若干、民間は少し融資の申込みが伸びているけれども、
政策金融公庫、
政府系はほぼほぼ下に張りついた申請件数であるということであります。
この表の見方として、現にもう
資金需要がなくなっているんだという考え方もありますが、しかし、私たちが
地域の中で歩かせていただいて、あるいは事務所に寄せられる声として、やはり今なお、このタイミングになって、
資金繰りが大変厳しい、そういう御
相談をいただくわけであります。
そして、トータルの統計ではありませんが、少なくとも私の事務所の元に、
政策金融公庫に申込みを持っていったけれども、事前の
相談の段階で、これは申込みできませんねということを、まあ、一方的にといいますか、
説明を受け、そして申請、申込みする方は、情報に格差がありますから、ああそうなのか、申請できないのかということで、そこで諦めてしまうというようなケースも複数聞こえてくるという
状況であります。これは昨年の三月、四月等もないわけではなかったんですが、しかし、今、肌感覚としては、こういう話がやはり少し増えているんじゃないかということを感じるわけであります。
そのことを踏まえたときに、この融資申込みの件数が今極めて、このピーク時に比べて少なくなっているというこの現場で、借りたいと、本当に必要としている、コロナの中で厳しい影響を受けたという人が借りられなくなってしまっているんじゃないかということを強く懸念するわけであります。
大臣、これは制度融資ですから、省を挙げて今、
中小企業、零細
企業も含めてコロナで倒産するということをもうできる限り防いでいくという中でこの制度が走っている中で、よもや現場で、そういう
相談の段階で融資を断るとか、あるいはさせないように誘導するというような行為は行われていないと思っておりますが、
大臣から、そういうことがあってはならないということを改めて伺いますが、いかがでしょうか。