○玉木
議員 十年前は、台風が来るときには色がいいんだけれども来ないと駄目だとか、あるいは海温の問題とかいろいろなことが言われて、一義的には必ずしもこの
栄養塩の
影響というのは分からないんだということだったんですが、その
意味で、今
大臣が御
答弁いただいたような、取り合ったりして結果として
供給が乏しくなって、それが
影響を与えるというところまで来たのは大きな進歩だと思います。ただ、引き続き、
生態系は複雑なので、どういう
影響があるのかは継続的な
調査研究ということが必要だと思いますので、是非
環境省としても取り組んでいただきたいなと思います。
そこで、お手元にまず一枚資料を配っているんですが、私の住んでいる
地域なんですけれども、
大臣にこの前行っていただいたのはこの中の、今は高松市になっていますが、旧庵治町というところで、私のおばが住んでいまして、ミカンが取れたので、昔よく家からここへ行ってミカンも食べていたんですけれども、もうミカンをやる農家も減ったりして、元々石材、石と
漁業の町なんです。
ここは、ハマチ、特にオリーブハマチといって、
大臣も御覧になったかもしれませんが、
香川県はオリーブが有名なので、オリーブの搾りかすを餌に入れて、そうすると身が少し引き締まった非常にいいハマチができるということで、
養殖のハマチを行っています。
ただ、私に十年前に相談いただいたのは、そこからちょっと、まさに湾が隣の湾になるんですが、志度湾というところがあって、そこでは鴨庄というところがありまして、鴨部川の下流なんですけれども、
ノリの
養殖、カキの
養殖をしております。ここは、今まさに
栄養塩類が
不足しているんじゃないのかということの問題意識を提起された
漁業者が住んでおられます。
大臣に
伺いたいのは、狭い
香川県の中でも、庵治町のハマチの
養殖業者は、やはり
赤潮が心配だ、
富栄養化が心配だと。でも、すぐ隣の鴨庄で
ノリやカキをやっている人は、
栄養塩類が足りない、施肥とかもやってほしいと。もっと東の方に行くと、引田という、野網和三郎さんというハマチの
養殖を
日本で初めて始めた方が引田の出身なんですけれども、ここもハマチの
養殖をやっておりまして、
赤潮が心配だと。
日本一小さい
香川県の、しかも東部の
海域だけを見ても、ある湾はやはり
赤潮が心配だ、ちょっとずれると
栄養塩が足りない、またちょっと行くとやはり
赤潮が心配だと。このように、狭いエリアでも
課題が非常に多様化しています。
新たに
創設される
栄養塩類の
管理制度で湾ごとのきめ細かな
管理というのは実際にできるのかどうか、心配される方もいるので、この点、
大臣に
伺います。