○堀越
委員 立憲民主党の堀越啓仁でございます。
本日も貴重な時間をいただきまして、まことにありがとうございます。そして、
小泉大臣、御復帰、おめでとうございます。
盲腸、いわゆる虫垂炎ということでありまして、盲腸というと、私、子供の頃、いや、盲腸なんて切っても何ともないんだ、盲腸は大した働きをしていないからいいんだというふうに、何となくイメージで持っていたんですけれども。私、作業療法士という国家資格を持っていて、現場で十二年働かせていただいているわけですが、その修学課程の中で、生理学、解剖学、病理学、こういったものを勉強するんですけれども、学校に入って一番衝撃的だったのが、虫垂というのは実は大事な器官なんだということをそこで学んだんですね。決して何もやっていないわけではない。
これは、善玉菌の貯蔵に関して虫垂というのは非常に重要だというふうに言われています。なので、そこを切除したということでありますので、腸内細菌
環境、これが乱れやすくなってしまうということもあるというふうに言われていますので、
大臣、食
生活、今まで十分注意されているというふうに思いますが、これまでも、一層取り組んでいただければというふうに思います。実は非常に重要なんですね。
実は、その一方で、虫垂を切除するとパーキンソン病のリスクが一五%ぐらい減るという何かデータもあったりするんですよね。なので、一概に切ったから駄目というものではないということなので、前向きに、
大臣、是非頑張っていただきたいということを申し上げさせていただいて、
質問に入らせていただきたいと思います。
今回のこの
プラスチックに関する
法案、私がこの
環境委員会の中で話ができるということがまずすごくありがたいことだなというふうに思っています。これは経済産業省と
環境省、二つの省庁にまたがる仕組みづくりなわけですから、当然ですけれども、経済産業省の中では、経産でこれはやるべきだというような動きももしかしたらあったのかもしれません。
でも、そんな中で、やはり
環境に関わることであるという前提で、サーキュラーエコノミー、これは、いわゆる
循環型の経済の在り方についての仕組みづくりの一環ですから、当然ですけれども、経済産業省の中でも議論していかなければいけないことでもある一方で、この
環境委員会の中で議論ができることを私は本当にありがたいと思っていますし、
環境が経済に与える影響であるとか、
環境が人体に与える影響であるとか、
環境が
生物多様性に与える影響であるということを前提として、
環境の中でいろいろなことが議論されていくべきだというふうに思うんですね。
その中で、今回のサーキュラーエコノミー新法とも言えるこの
プラスチックの
法案がこの
環境委員会で質疑ができることは、私は実はすごく大事なことだというふうに思っています。アニマルウェルフェアのことであるとか、これからの持続可能な農業の在り方だとか、農薬の
使用の量だとか、そういったことまで全部含めて、
気候変動に実は関わっていて、
国民の生命と財産を守るために絶対的に
環境がもっと議論しなきゃいけないんだということを私は思っているので、その一環としては本当にありがたいことだというふうに思っています。
このことをかち取っていただいた省庁の
皆さん、そして閣僚の
皆さんに、心からまず感謝を申し上げたいというふうに思います。
プラスチックに関してですけれども、先ほど来いろいろ
皆さんからお話があるように、非常に衛生的で、そして輸送コストも少なく、そして、更に言えば、
プラスチックが普及することによって、アニマルウェルフェアという
観点からもいいことというのは実はあって、例えば、今、町を歩いていて、いわゆるファーですね、毛皮製品のようなものが、かなり精巧にできているエコファーという
プラスチック由来のものにだんだん変わってきているということもありますし、あとはレザーですよね、革にしても、フェイクレザーというのがもう本当に本物と分からないぐらいの、精巧にできている、この
日本の技術もあります。こういったものからしても、かなり有効に、
生活の中にかなりいろいろな意味でも浸透してきている。
笹川副
大臣も造詣が深い象牙に関しても、判こ文化の中で
プラスチックにそれが置き換えられてきているというものもありますので、
プラスチック全体が、先ほどの関
議員の方からのお話にもあったように、悪者ではないんだということはもちろん大前提の上で、やはり、しかしながら、増え過ぎてしまっているものというのも当然ありますので、これは
削減していくという
方向は間違いなく必要なんだというふうに思っています。
小泉大臣は、これまでの会見などで、
プラスチック資源循環法案を通称サーキュラーエコノミー新法であるというふうに発言されています。
サーキュラーエコノミー、この
言葉自体が語られるようになってきたのが本当につい最近のことであって、サーキュラーエコノミー、何それというまだまだ
状況だと思うんですね。
このサーキュラーエコノミーに対して、今現在のエコノミーは、経済
状況はどういうことかというと、それはリニア、直線的と表現されるわけですよね。採掘をして、製造をして、大量生産、大量消費をして、そして破棄される。この一直線上のものを
循環させていこうというのがサーキュラーエコノミーですから、何か製造する際に、その
使用が終わった後、そのものがどういうふうにまた戻ってくるのか、その
循環のサイクルの中に入れられるのかということであるというふうに思っています。
特に、
循環ということを意識すると、リユースとかリサイクルというのがどうしてもイメージしやすいとは思うんですが、今回の
プラスチックをサーキュラー新法というふうに
考えるのであれば、やはり増え過ぎてしまっている総量自体をまずは
削減していくというリデュースの
観点は非常に重要だというふうに思うんですね。
閣法の中では、
資源循環の促進という
法律名になっているところからしても、名は体を表すではないですけれども、その辺り、リデュースが
取組が十分行えるのかというところに対して私はまだまだ懸念を持っています。そういった意味では、我が方で出している
プラスチック廃棄物削減法案はリデュースを第一としているということでありますので、今回も閣法に対する質疑ということを
中心にちょっとやらせていただこうと思いますが、まずリデュースを前面に打ち出すということ、これが私はまだまだ必要なんだろうというふうに思っています。
このサーキュラーエコノミー、いろいろ私も勉強させていただいているわけですけれども、サーキュラーエコノミーもやはり万全じゃないと思っています。実は、もちろんいい側面もあれば、視点として弱いなという部分があって、これは、サーキュラーエコノミーという
資源の総量的なところというのは割と注目が行きやすいんですけれども、質的なものについては、実はサーキュラーエコノミーは弱い、もろい部分だなというふうに私は思っているんです。
これから、いわゆる
環境配慮設計を企業側に求めていく、これは私は絶対大事だと思います。やらなければいけないことだと思いますし、企業努力も既にやられている。アサヒビールさん、ホームサーバー、これは本当にすばらしいものだと思います。このアサヒビールさんの前に、実は、
笹川副
大臣がおっしゃったように、キリンもやっていらっしゃるんですよね。しかし、キリンのホームサーバーは
ペットボトルを使っているんです。その後でアサヒさんが出てきた。恐らく、この後、またキリンさんも何か
容器を
考えるでしょう。
これは、ある意味では、こういうサーキュラーエコノミー、それこそ
プラスチック削減、そういう
法案がこれから成立することによって企業も無視できない形になっていくと思いますので、この議論の中で、その
資源の量ということは大事にしているんですけれども、実は、作る過程で耐用年数を延ばすようなことも十分
配慮しなきゃいけないんだと思っているんですよ。
つまり、実際、当然、何か新しいものを作れば、
環境インパクトもありますし、コストもかかるわけですから、
環境配慮設計をやります、それは大事です。だけれども、作りました、すぐ壊れました、また元に戻すためにコストをかけますということでは、これは不十分な点だと思うんですね。つまり、リサイクルやリユースを前提として
考えていった中で、それが製品として早く壊れてしまうようなことが本来はあってはならないと思いますので、この耐用年数を延ばすような仕組み、製品寿命を延ばすような仕組みを企業側に求めていくような
環境配慮設計になっているのかということをまず一点伺いたい。
あとは、これはリバウンド効果というのもやはりあると思うんです。例えばレジ袋の
有料化、有償化、これも私も必要だったと思いますし、私、元々マイバッグを持ち歩いていました。でも、レジ袋が有償化されて途端に変わったことがあって、一気に、コンビニやスーパー、それこそ駅中のデパートなんかでもマイバッグが大量に売られるようになっているんですね。私も三つ持っています。
それは、やはり、サイズ的にも、大は小を兼ねるじゃないですけれども、大きいものを持っていて、何か
一つの製品を買うというのは、もったいないというんじゃないですけれども、利便性の面でちょっと不十分なところがあるので、小型のものと中型のものと大型のもの、そういうものを、常にバッグにバッグを入れている、そういう
状況なんですけれども。そこかしこにそれが売られている、そういう
状況になるわけですから、実際、何かが大きく変わることによって無駄なコストというのが実は
社会全体で
発生しているのではないかという評価が私は必要だと思うんですね。
今まさに、シェアリングエコノミーの代表格というのは民泊ですよね。これはすごい優れているものだとは思います。いわゆる膨大な費用とコストをかけて箱物、いわゆるホテルのような、複合施設みたいなものを造るよりは、実際空いているからそれをお互いに貸し借りしようよということでシェアする、そうやって経済圏を回していこう、これは利便性も高く、安く、そして
資源の無駄も
発生しないということですが、一方で、それによって、利便性が高まることによって移動に係る
人たちが増えて、そして温室効果ガスの排出量が増えているというリバウンド効果というのも同時に生まれているんですね。
なので、今回のこの枠組み、非常に必要だというふうには思いますが、
プラスチック使用製品の
削減に関して、総体的に見たら、いい効果もあるけれども、こういう悪い効果も実はコスト的にあるんだということを私は評価する仕組みというのも総合的に必要だと思っているんですが、この二点について、まずお伺いをしたいと思います。