○
城内委員 ありがとうございました。是非強い姿勢で、今
大臣からお言葉がありましたように、臨んでいただきたいと思います。
時間がありませんので、最後に、いわゆる従軍慰安婦問題について
質問させていただきたいと思います。
昨年九月に、私の第二のふるさとでもある、十年近く住んでいた
ドイツ、その首都のベルリン市ミッテ区に、平和の像と称する慰安婦像が建てられてしまいました。ミッテ区、ミッテというのは真ん中ですから、
日本でいえば千代田区、千代田区のど真ん中の皇居の前の日比谷公園にそのようなものを建てられた、そういう感覚です。どこかの山間僻地ならまだしも、ど真ん中に堂々と建てられました。これは、中山間地域とか田舎に建てられる像の百倍ぐらいのインパクトがあると私は思っています。
これに対して、当時の八木ベルリンの駐独大使、そして今、柳大使、頑張っておられます。特に今の柳大使におかれましては、仄聞するところによると、ミュンヘン総領事のときに、フライブルクの市長にかけ合って、その市内に建てられた慰安婦像を撤去させた功績があります。
ちなみに、フライブルク市長は、緑の党、どちらかというとかなりリベラルな方でありますが、しっかりと説明をしたら撤去に動いてくれたというふうに私は伺っております。
まだこのミッテ区の像が撤去されておりません。私自身、かつて
ドイツにおりましたので、とてもこれはもう許せないという気持ちになりまして、
ドイツのあらゆる私の人脈、中央政府の
大臣五名、連邦議
会議員四十八名、州政府
関係者、ミッテ区の政府の方々、区議
会議員、元
ドイツ大統領のヴルフさん、計百十二名に
ドイツ語で
手紙を書きました。今日当
委員会を傍聴しているスタッフのブッシュマン君というのは、オーストリア人で
ドイツ語ができますから、私の下手くそな
ドイツ語を直してくれて、しかも動画まで発信しました。それでも撤去がなかなかできない。
さらには、一月にはソウル地裁で元慰安婦の損害賠償裁判、これは
日本に対する賠償命令の判決が出ました。これも私も憤りを禁じ得ないということで、
自民党の
外交部会が作った決議を英語と
ドイツ語に訳して、東京の、ある数か国を除いた百五十二か国の大使にお送りしました。幾つか返事も返ってきて、話を聞きたいと。ちょっとこれは、これ以上詳しく言うと手のうちが分かるので言いませんけれども、そういう
活動を行っております。
ですから、是非、
外務省におかれましては、今こそしっかりと
対応するチャンスじゃないかと思っています。
中国が今、
人権でこれだけたたかれているときだからこそ、ちょっと待ってくれと、
日本のこの
歴史認識に対する誤解を解く、私は今、最大のチャンスだと思っております。河野談話そのものを見直すチャンスが今、もう一度言いますけれども、
中国に矛先が向いているからこそ、考えていくべきじゃないかなというふうに思っております。
ちなみに、いろいろ調べたら、
外務省で、英語のみならず、フランス語とか
中国語、韓国語、いろいろな、様々な
言語でパンフレットを作っているということが分かりました。私が
外務省にいたときと比べて、よくぞここまでやってくれるなと。
しかし、それを活用するのは誰でしょうか。もちろん、我々かもしれないけれども、主に、冒頭申しました
在外公館の
大使館員であります。大使以下、
外務省出身者、あるいは他省庁から出向してきた方々が一丸となって、毎日とは言わないまでも、そういうパンフレットを使って、片言の英語でもいいじゃないですか、もうパンフレットに中身が書いてあるんだから。どこかの隣の国みたいに、いきなり
歴史認識の問題について語り合おうと言うと向こうは引いちゃいますけれども、おいしいおすしなどをごちそうしながら、お酒が入ったほろ酔い加減のときに、私はいつもそういうふうにしておりますけれども、ところでさみたいな話で、えっ、あなたの
歴史認識ってそんなものだったの、実はこうなんですよと、これは結構、二、三十分かかるんですけれども、最後に、そうだったのか、よく分かったと。そういうことを
在外公館でやってくださいよ。冒頭、応援したじゃないですか。それをやってこその
人員と
公館数の増強の応援です。
ところが、残念ながら、実態は、各省から来る方々はほとんど設宴をしなかったり
外務省任せ、何か、本省で頑張ったから二年間遊んできなさいみたいな、そういう実態があるんですよ、実は。(発言する者あり)いや、本当ですよ。
個人
情報がありますから誰とは公開しないにしても、何月何日にどのパンフレットを持ってどこの
公館で誰が何をやったかというのを全部、以前、私、
外交部会で言いましたが、マトリックスにして、この
公館は大使が頑張っているから、もう一回大使をやってもらおうかとか、この出向者は何もやっていなくて駄目だから、もうその省庁からの
公館への出向は要らないとか、そういうこともやる段階に入っていますよ。
それを是非やっていただきたいと思いますし、今日は鷲尾副
大臣が来ていらっしゃいますので、一言、私の今の見解について、間違っているとか、それはおかしいとかと言うかは別として、何か一言コメントをいただけますか。