○津村
委員 この
方々の出身官庁の内訳を見ますと、御覧のように本当に様々で、
日本の様々な
分野の知見を集めるということは大変重要なんですが、では、プロパーの職員の
方々はどういう構成になっているかといいますと、
内閣府の方は六人しかいらっしゃらない。うち、総理府、経済企画庁出身の
方々等も含めてですから、元々、
内閣府プロパー職員として
科学技術政策を将来担う可能性があるという認識の下、入ってこられた方は四人、うち、1種、総合職の方は一人という
状況になっております。
一枚戻っていただきますと、八ページですけれども、省庁再編前後の文科省及び
科学技術庁並びに
内閣府の理系
人材がどういう推移になっているかといいますと、全体としては若干増えているんです、平成十三年の前後で見ていただきますと。このうち、それ以前は十人前後ですが、大体、科技庁が八人、九人、そして文科省が毎年二人という
状況でした。それが、その後、十二、三人、ずっと続いていますけれども、これはほとんど文科省でありまして、
内閣府では、省庁再編後の二十
年間で八人しか理系の
人材を採用していないということであります。
これでは、将来、自分は
日本の
科学技術政策を担ってやろうという方が霞が関に何人、毎年入ってきているんだと。文科省に入る方というのは、やはり大きく教育行政というところがまずありますので、
科学技術政策にも当然御関心があるとはいえ、それはやはり部分でありまして。
その更に一枚前に戻っていただきたいんですけれども、元々、省庁再編当時の考え方としては、
科学技術庁は大きくは文部科学省に移管されるものの、その一部、総合調整の機能は
内閣府にあるということで、だからこそ
井上さんが
大臣としているわけですよね。
井上さんが
大臣として
内閣府にいる
意味というのは、文科
大臣じゃないんですから。そこにはスタッフがいないんですよ。採用していないんですよ。これはおかしくないですか。
私は、旧経済企画庁は
内閣府にやはり入っていますよ。でも、毎年六、七人、経済職の方を採って、その方たちは旧経済企画庁の
方々と同じマインドで、志で、今、経済財政諮問
会議を
運営されているわけじゃないですか。そして、
井上さんの下にも総合
科学技術・
イノベーション会議があるわけですよ。その担い手というのが各省庁からの完全な寄せ集めでいいのか。もちろん、たくさんの知見を集めるべきだけれども、やはり、
内閣府でそういう専門
人材を毎年二人でも三人でも採ってきちっと育てていく、その
方々が総合調整のエキスパートとなって、
日本の
科学技術政策のど真ん中を動かしていくということがあるべき姿だと思うんですよ。
大臣は、
内閣府の
大臣はたくさんいらっしゃるから任命権というのは難しいんでしょうけれども、しかし、例えば、来年からでも一人でも二人でもそういう
人材を採ろうじゃないかということを官房長に言えばいいじゃないですか、事務次官にも。採用のパンフレットを拝見させていただきましたけれども、ちゃんと総合
科学技術会議と書いていますよ。でも、そこに実際には四人しかそういう人がいないというのはおかしいじゃないですか。
大臣、
科学技術のプロパーの
人材を採ってくださいよ。どうですか。