○
大門実紀史君 要するに余り
関係ないんですよ。要するに
スーパーシティをSDGsと無理に結び付けているといいますか、先に
スーパーシティありきで、SDGsを格付といいますか、
利用しているんじゃないかというふうに、これ私だけじゃなくて、市民
団体の方もおっしゃっていますけれど。
そもそも、この
日本のSDGsが今どうなっているのか、何が問題なのかということで、資料の三枚目でございますが、ドイツの、ちょっと図書館の資料の誤植でベルステルマンになっていますが、正しくはベルテルスマン財団でございますが、それとSDSN、これは持続可能な開発方法
ネットワークの共同の報告書が毎年出ております。これは大変権威のある組織で、
日本の
政府も方針文書に使っている評価であります。
世界各国のSDGsを評価しておりまして、
日本は世界で十七位ということなんですけれども、いろいろ問題点
指摘されていますが、要するに、下の方なんですが、課題として残っている一番が相対的貧困の解消ということです。今日は付けておりませんが、OECDの
日本のSDGsの評価も一番遅れているのが貧困の解消ということが
指摘されております。SDGsの一番目のマークが貧困の解消になっているとおり、これ一丁目一番地なんですね、貧困の解消というのは。ところが、
日本のはそれがちゃんと位置付いていないということで。
それから、次の資料にアクションプランというのがございますけれど、そもそも
日本のSDGsは、実施方針改定版にも貧困の解消をいろいろ書いてはあるんですけれど、課題として位置付けていないんですね。これは二〇一〇年のアクションプランですが、これにも柱としてどこにも入っておりません。課題として位置付けられておりません。
もう時間の
関係でポイント申し上げますが、ここまで至る経過が大変おかしいことがあったわけであります。
昨年、SDGsの実施方針の改定作業が進められました。最初の
事務局が
会議に出した案、この実施方針の骨子ですね、そこには貧困の解消とかあるいは格差是正という言葉がたった一か所ずつしかなかったんです。で、市民
団体を含む円卓
会議が開かれまして、余りにもひどいじゃないかということで、貧困と格差の是正を入れてくれということがあって、次の文章には数か所に入ったんですね。ところが、またそれが実施方針で、最後にパブリックコメントにかける実施方針の骨子案、パブリックコメントに出すときの案ではまたそれが削られるというような、市民
団体の皆さんから貧困、格差の解消を入れてくれと言われて入れたのをまた削ったという経過がございます。
誰が貧困、格差是正の言葉を使うなと指示をしたのかということなんですけれども、
内閣官房が最後は仕切っているわけですが、担当は例の和泉首相補佐官でございます。政権の意向を霞が関や
関係機関に徹底するのが彼の仕事で、これは有名なことでありますけれども、安倍
内閣、菅
内閣共に、国会論戦において、経済論戦で格差のことを
指摘すると、それ認めない
内閣だったんですね、格差の拡大をしていないと。その政権の下でこのSDGsの
日本の課題に貧困、格差の解消を掲げるわけにはいかないということで、ずっと言葉を入れさせない入れさせないということがあったのではないかと思いますが、外務省
事務局、いかがですか。