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中西祐介君 ありがとうございます。
党側でも力強く御支援を申し上げたいと思いますし、三年を超える計画、やはり中期的にこういうプランニングをするということが重要だと思っておりますので、強力に御
推進をお願いしたいと思います。
防災事業に関連をしまして、これ総務省管轄のところでもございますが、緊急
防災・減災
対策債のこの適用範囲の
拡大というものと、この
令和二年度で切れる期限延長を求める声が非常にこれは大きいわけでありますので、これはお願いまで申し上げたいというふうに思っています。
関連して、次に、話題に移りたいと思いますが、この縦割り行政の打破で身にしみて有り難かったのは、まさに
総理が昨年度から強く御
推進をいただきましたダムの事前放流等の洪水
対策のところであります。
地元徳島の那賀川というものがありまして、毎年のごとく浸水が繰り返された
地域でもあります。しかし、国交省、経産省、農水省あるいは県管理のダムも併せて、周辺住民の方々や利水
関係の
企業の
皆さんの御同意や協力もありまして、流水量の事前調整というものがされて、今年は洪水被害がなかったという結果を生むことができました。
ハード
対策のダムの改修あるいは増強もしていただいておりますけれども、今、流域治水というものの概念で、
政府と
自治体、あるいは町づくりとか農林業など、
地域資源が一体となってこの治水に取り組んでいただいております。高知県の仁淀川流域の
皆さんも非常に喜んでいただいているお声をいただいております。
日本は、古来より大規模災害の克服の歴史でもあります。こうした運用の見直しとともに、随時最新の技術を取り入れ、
防災体制のバージョンアップを行いながら、被害軽減につなげていかなければいけないと思っています。
そこで、最新のAIを活用した事例を御紹介したいと思います。
これは、東京大学発のAIベンチャーのアリスマー社が開発をした技術でありまして、ドローンとAIを使って3Dのハザードマップを作り上げると。災害時の浸水被害予測であります。
災害直後の
混乱した現場に伺いますと、避難所の特定、あるいは救援物資の分配の最適化というのが非常に大きな課題となっておりまして、また、事後には罹災者証明の発行や、あるいはそうしたものの遅れが保険金の支払につながっておりまして、生活再建に大きなブレーキとなっています。
本件の技術は熊本県の人吉市の災害復旧にも活用されまして、最新情報とシミュレーションで
防災と復旧復興が革新的に加速をしたというふうな技術だと評されていると伺っています。
この社名のアリスマー、まさに算術、数学と、このところから命名をされたそうでありますが、
世界に流出した若手数学者あるいはドクターの受皿、こういうものになりまして、生損保始め
金融分野、創薬開発や運転支援など、こちらの業界の縦割りを打破して革新的なサービスを展開しているところであります。
この事例から我々は学ぶことは多いなというふうに思っておりますが、一つは、この大学研究分野での高齢化に対しまして、産業革新のために博士課程修了者などの有為な若手人材の受皿をつくっていかなきゃいけないということであります。二つ目は、大学研究の資金調達の障壁を下げて、民間
企業とのシナジー創出をつくっていかなければいけないと。三つ目は、新産業の芽を国際競争力のあるものに高めるための国のスタンスが問われているというところであると思っています。
そこで、
科学技術担当
大臣に伺いたいと思いますが、
政府はいかにしてこうした
日本の先端技術を育てるかという問いであります。
例えば、洪水予測を始めとする自然災害予測とか、あるいは災害後の被災
状況把握などの最新技術をどう
政策に取り入れるかということでありまして、
内閣府には総合
科学技術・イノベーション会議というものがありますが、これまではどちらかというと、これらの案件は研究開発とかあるいは中小
企業の支援に偏っているというふうな印象もありました。
特に、国策の影響力が強く及ぶ分野に対して優れた技術を
内閣主導で思い切って取り入れて、イノベーションの創出とその社会実装を
推進すべきではないかと
考えておりますが、
日本に潜在する革新的な技術の産業化に向けて
取組を伺いたいと思います。