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2020-10-26 第203回国会 参議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年十月二十六日(月曜日) 午前十時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第一号
令和
二年十月二十六日 午前十時
開議
第一
議席
の
指定
第二
常任委員長
の
選挙
第三
会期
の件 第四
国務大臣
の
演説
に関する件
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一 一、
常任委員長辞任
の件 一、
日程
第二 一、
特別委員会設置
の件 一、
情報監視審査会委員辞任
の件 一、
情報監視審査会委員
の
選任
一、
日程
第三及び第四 ─────・─────
山東昭子
1
○
議長
(
山東昭子
君) 第二百三回
国会
は本日召集されました。 これより
会議
を開きます。
日程
第一
議席
の
指定
議長
は、本
院規則
第十四条の
規定
により、
皆さん
の
議席
をただいまの仮
議席
のとおりに
指定
いたします。 ─────・─────
山東昭子
2
○
議長
(
山東昭子
君) この際、
常任委員長
の
辞任
についてお諮りいたします。
内閣委員長水落敏栄
さん、
総務委員長若松謙維
さん、
法務委員長竹谷とし子
さん、
外交防衛委員長北村経夫
さん、
財政金融委員長中西祐介
さん、
文教科学委員長吉川ゆうみ
さん、
厚生労働委員長
そのだ
修光
さん、
経済産業委員長真山勇一
さん、
国土交通委員長田名部匡代
さん、
環境委員長牧山ひろえ
さん、
国家基本政策委員長古川俊治
さん、
予算委員長金子原二郎
さん、
決算委員長中川雅治
さん、
行政監視委員長川田龍平
さん、
議院運営委員長松村祥史
さんから、それぞれ
常任委員長
を
辞任
いたしたいとの申出がございました。 いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
3
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、いずれも許可することに決しました。 ─────・─────
山東昭子
4
○
議長
(
山東昭子
君)
日程
第二
常任委員長
の
選挙
これより、
欠員
中の
農林水産委員長
及びただいま
辞任
を許可されました
常任委員長
の
選挙
を行います。 つきましては、
常任委員長
の
選挙
は、その
手続
を省略し、いずれも
議長
において指名することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
5
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
内閣委員長
に
森屋宏
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
総務委員長
に
浜田昌良
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
法務委員長
に
山本香苗
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
外交防衛委員長
に
長峯誠
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
財政金融委員長
に
佐藤信秋
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
文教科学委員長
に
太田房江
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
厚生労働委員長
に
小川克巳
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
農林水産委員長
に
上月良祐
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
経済産業委員長
に
有田芳生
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
国土交通委員長
に
江崎孝
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
環境委員長
に
長浜博行
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
国家基本政策委員長
に
大塚耕平
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
予算委員長
に
山本順三
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
決算委員長
に
野村哲郎
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
行政監視委員長
に
野田国義
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕
議院運営委員長
に
水落敏栄
さんを指名いたします。 〔
拍手
〕 ─────・─────
山東昭子
6
○
議長
(
山東昭子
君) この際、
特別委員会
の
設置
についてお諮りいたします。
災害
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
災害対策特別委員会
を、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
を、
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
調査
のため、
委員
三十五名から成る
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
特別委員会
を、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
を、
政府開発援助
を始めとする
国際援助
・
協力
に関する諸問題を
調査
するため、
委員
三十名から成る
政府開発援助等
に関する
特別委員会
を、
地方創生並び
に
消費者
の利益の擁護及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため、
委員
二十五名から成る
地方創生
及び
消費者
問題に関する
特別委員会
を、 また、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その総合的な
対策樹立
に資するため、
委員
四十名から成る
東日本大震災復興特別委員会
を、 それぞれ
設置
いたしたいと存じます。 まず、
災害対策特別委員会
、
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
、
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
特別委員会
、
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
、
政府開発援助等
に関する
特別委員会並び
に
東日本大震災復興特別委員会
を
設置
することについて
採決
をいたします。 以上の六
特別委員会
を
設置
することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
7
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
災害対策特別委員会外
五
特別委員会
を
設置
することに決しました。 次に、
地方創生
及び
消費者
問題に関する
特別委員会
を
設置
することについて
採決
をいたします。 本
特別委員会
を
設置
することに
賛成
の
皆さん
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
山東昭子
8
○
議長
(
山東昭子
君) 過半数と認めます。 よって、本
特別委員会
を
設置
することに決しました。 本
院規則
第三十条の
規定
により、
議長
は、
議席
に配付いたしました
氏名表
のとおり
特別委員
を指名いたします。 ───────────── ─────・─────
山東昭子
9
○
議長
(
山東昭子
君) この際、お諮りいたします。
中曽根弘文
さん、
杉尾秀哉
さん、
難波奨
二さん、
谷合正明
さんから、それぞれ
情報監視審査会委員
を
辞任
いたしたいとの申出がございました。 いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
10
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、いずれも許可することに決しました。 ─────・─────
山東昭子
11
○
議長
(
山東昭子
君) この際、
欠員
となりました
情報監視審査会委員
四名の
選任
を行います。
情報監視審査会委員
の
選任
は、
参議院情報監視審査会規程
第六条の
規定
により、
議院
の議決によることとなっております。
情報監視審査会委員
に
藤井基之
さん、古賀之士さん、
石川博崇
さん、
浜口誠
さんを
選任
することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
12
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
選任
することに決しました。 これにて
休憩
いたします。 午前十時十分
休憩
─────・───── 午後三時一分
開議
山東昭子
13
○
議長
(
山東昭子
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。
日程
第三
会期
の件
議長
は、
今期国会
の
会期
を四十一日間といたしたいと存じます。
会期
を四十一日間とすることに
賛成
の
皆さん
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
山東昭子
14
○
議長
(
山東昭子
君)
総員起立
と認めます。 よって、
会期
は
全会一致
をもって四十一日間とすることに決しました。 ─────・─────
山東昭子
15
○
議長
(
山東昭子
君)
日程
第四
国務大臣
の
演説
に関する件
内閣総理大臣
から所信について
発言
を求められております。これより
発言
を許します。
菅義
偉
内閣総理大臣
。 〔
内閣総理大臣菅義
偉君登壇、
拍手
〕
菅義偉
16
○
内閣総理大臣
(
菅義
偉君) この度、第九十九代
内閣総理大臣
に就任をいたしました。
新型コロナウイルス
の
感染拡大
と戦後
最大
の
経済
の落ち込みという国難のさなかにあって、国のかじ取りという大変重い責任を担うこととなりました。 まず、改めて今回の
感染症
でお亡くなりになられた全ての
皆様
に心からの哀悼の誠をささげます。 そして、
ウイルス
との闘いの最前線に立ち続ける
医療現場
、保健所の
皆さん
、
介護現場
の
皆さん
を始め多くの
方々
の献身的な御努力のおかげで今の私
たち
の
暮らし
があります。深い敬意とともに心からの感謝の意を表します。 六月下旬以降の全国的な
感染拡大
は減少に転じたものの、足下で
新規陽性者数
の減少は鈍化し、
状況
は予断を許しません。爆発的な
感染
は絶対に防ぎ、
国民
の命と健康を守り抜きます。その上で、
社会経済活動
を再開して、
経済
を回復してまいります。 今後、冬の
季節性インフルエンザ流行期
に備え、
地域
の
医療機関
で一日平均二十万件の
検査能力
を確保します。
重症化リスク
が高い
高齢者
や
基礎疾患
を有する方に徹底した検査を行うとともに、
医療資源
を
重症者
に重点化します。 ワクチンについては、
安全性
、
有効性
の確認を最優先に、来年前半までに全ての
国民
に提供できる数量を確保し、
高齢者
、
基礎疾患
のある
方々
、
医療従事者
を優先して、無料で接種できるようにします。 私
たち
が、八年前の
政権交代
以来、一貫して取り組んできたのが
経済
の
再生
です。今後もアベノミクスを継承し、更なる
改革
を進めてまいります。
政権発足
前は極端な円高、株安に悩まされましたが、現在は、この
新型コロナウイルス
の中にあってもマーケットは安定した動きを見せております。人口が減る中で、新たに働く人を四百万人増やすことができました。下落し続けていた
地方
の
公示地価
は昨年、二十七年ぶりに上昇に転じました。
バブル崩壊
後、最高の
経済状態
を
実現
したところで、
新型コロナウイルス
が発生しました。依然厳しい
経済状況
の中で、まずは、雇用を守り、事業が継続できるように、
最大
で二百万円の
持続化給付金
や四千万円の無利子、無
担保融資
などの
対策
を続けてまいります。 さらに、
GoToキャンペーン
により、旅行、飲食、演劇やコンサート、
商店街
でのイベントを応援します。これまで延べ二千五百万人以上の
方々
が宿泊し、
感染
が判明したのは数十名です。
事業者
が
感染対策
をしっかり講じた上で、
利用者
の
方々
にはいわゆる三密などに注意していただき、適切に運用してまいります。 今後とも、
新型コロナウイルス
が
経済
に与える影響を始め内外の
経済動向
を注視しながら、ちゅうちょなく必要な
対策
を講じていく考えです。 今回の
感染症
では、
行政サービス
や民間における
デジタル化
の遅れ、
サプライチェーン
の偏りなど、様々な
課題
が浮き彫りになりました。
デジタル化
を始め大胆な
規制改革
を
実現
し、ウイズコロナ、
ポストコロナ
の新しい
社会
をつくります。 役所に行かずともあらゆる手続ができる。
地方
に
暮らし
ていても
テレワーク
で
都会
と同じ仕事ができる。
都会
と同様の
医療
や教育が受けられる。こうした
社会
を
実現
します。 そのため、各
省庁
や
自治体
の
縦割り
を打破し、
行政
の
デジタル化
を進めます。今後五年で
自治体
のシステムの統一・
標準化
を行い、どの
自治体
にお住まいでも
行政サービス
をいち早くお届けします。
マイナンバーカード
については、今後二年半のうちにほぼ全
国民
に行き渡ることを目指し、来年三月から
保険証
と
マイナンバーカード
の一体化を始め、
運転免許証
の
デジタル化
も進めます。 こうした
改革
を強力に実行していく司令塔となる
デジタル庁
を設立します。来年の始動に向け、省益を排し、民間の力を大いに取り入れながら早急に準備を進めます。 教育は国の礎です。全ての小中学生に対して一人一台の
IT端末
の導入を進め、あらゆる
子供たち
に
オンライン教育
を拡大し、
デジタル社会
にふさわしい新しい学びを
実現
します。 さらに、
テレワーク
やワーケーションなど新しい働き方も後押ししてまいります。
行政
への申請などにおける押印は、
テレワーク
の妨げともなることから、原則全て廃止します。 マスクや
防護ガウン
の
生産地
の偏りなど、
サプライチェーン
の
脆弱性
が指摘されました。
生産拠点
の
国内立地
や国際的な
多元化
を図るとともに、
デジタル化
や
ロボット技術
による
自動化
、
無人化
を進め、国内に
医療
・
保健分野
や
先端産業
の
生産体制
を整備してまいります。
菅政権
では、
成長戦略
の柱に
経済
と
環境
の好循環を掲げて、
グリーン社会
の
実現
に
最大
限注力してまいります。
我が国
は、二〇五〇年までに
温室効果ガス
の排出を全体としてゼロにする、すなわち二〇五〇年カーボンニュートラル、脱
炭素社会
の
実現
を目指すことを、ここに宣言いたします。 もはや
温暖化
への対応は
経済成長
の制約ではありません。積極的に
温暖化対策
を行うことが
産業構造
や
経済社会
の変革をもたらし、大きな
成長
につながるという発想の転換が必要です。 鍵となるのは、
次世代型太陽電池
、
カーボンリサイクル
を始めとした革新的なイノベーションです。
実用化
を見据えた
研究開発
を加速度的に促進します。
規制改革
などの
政策
を総動員し、
グリーン投資
の更なる普及を進めるとともに、脱
炭素社会
の
実現
に向けて、国と
地方
で検討を行う新たな場を創設するなど、総力を挙げて取り組みます。
環境関連分野
の
デジタル化
により、効率的、効果的に
グリーン化
を進めていきます。
世界
の
グリーン産業
を牽引し、
経済
と
環境
の好循環をつくり出してまいります。 省エネルギーを徹底し、
再生可能エネルギー
を
最大
限導入するとともに、安全最優先で
原子力政策
を進めることで、安定的な
エネルギー供給
を
確立
します。長年続けてきた
石炭火力発電
に対する
政策
を抜本的に転換します。 私は、雪深い秋田の農家に生まれ、地縁、血縁のない横浜で、まさにゼロからのスタートで、政治の
世界
に飛び込みました。その中で、活力ある
地方
をつくるという一貫した思いで、
総務大臣
になってつくった
ふるさと納税
は、今では
年間
約五千億円も利用されています。 いわゆる
東京圏
、一都三県の
消費額
は全国の三割にすぎません。観光や
農業改革
などにより、
地方
への人の流れをつくり、
地方
の所得を増やし、
地方
を活性化し、それによって
日本経済
を浮上させる。
インバウンド
は
政権交代
時の約四倍の
年間
三千二百万人に、
農産品
の
輸出額
は
政権交代
時から倍増して
年間
九千億円となりました。
日本
の
農産品
は
アジア
を始め
海外
で根強い人気があり、
輸出額
はまだまだ伸ばすことができます。年初以来、
新型コロナウイルス
の影響が出る中でも、直近は前年から一一%の増加となり、回復の動きが出ています。 四月に農林水産省に発足した
輸出本部
の下で、
関係省庁
が一体となって
相手国
との交渉を行い、
輸出用
の
加工施設
の認定も急速に進みました。二〇二五年に二兆円、二〇三〇年に五兆円の目標に向けて、当面の戦略を年末までに策定し、早急に実行に移してまいります。これまでの
農林水産業改革
についても確実に進め、
地方
の
成長
につなげてまいります。 新しい日常においても旅は
皆さん
の日常の一部です。
日本
に眠る価値を再発見し、
観光地
の
受入れ環境整備
を一挙に進め、当面の
観光需要
を回復していくための
政策プラン
を年内に策定してまいります。
地方
の所得を増やし、消費を活性化するため、
最低賃金
の全国的な引上げに取り組みます。
新型コロナウイルス
との闘いの中で、
地方
の良さが見直される一方で、
産業
や
企業
をめぐる
環境
は激変しております。こうした
状況
を踏まえ、
都会
から
地方
へ、また、ほかの会社との間で、さらには
中小企業
やベンチャーへの新たな人の流れをつくり、次なる
成長
の突破口を開きます。 大
企業
にも
中小企業
にも、それぞれの会社にすばらしい人材がいます。大
企業
で経験を積んだ
方々
を、
政府
のファンドを通じて
地域
の中堅・
中小企業
の
経営人材
として紹介する
取組
を、まずは銀行を対象に年内にスタートします。
我が国
にとって、
海外
との人の交流を行い、
海外
の
成長
を取り込んでいく
必要性
は、
ポストコロナ
においても変わりはありません。 今月から、
ビジネス関係者
や留学生について、全
世界
からの入国を緩和しました。入国時の
検査能力
を来月中に一日二万人に引き上げ、
防疫措置
をしっかりと講じながら、グローバルな
経済活動
を再開をしてまいります。
海外
の
金融人材
を受け入れ、
アジア
、さらには
世界
の
国際金融センター
を目指します。そのための税制、
行政サービス
の
英語対応
、
在留資格
の緩和について早急に検討を進めます。
コーポレートガバナンス改革
は、
我が国企業
の価値を高める鍵となるものです。更なる
成長
のため、
女性
、
外国人
、
中途採用者
の登用を促進し、
多様性
のある職場、しがらみにとらわれない経営の
実現
に向けて
改革
を進めます。
我が国
の
未来
を担うのは
子供たち
であります。長年の
課題
である
少子化対策
に真っ正面から取り組み、大きく前に進めてまいります。
政権交代
以来、七十二万人の保育の受皿を整備し、今年の
待機児童
は
調査開始
以来最少の一万二千人となりました。
待機児童
の解消を目指し、
女性
の
就業率
の上昇を踏まえた
受皿整備
、幼稚園やベビーシッターを含めた
地域
の
子育て資源
の活用を検討し、年末までに
ポスト子育て安心プラン
を取りまとめます。男性の
育児参加
を進めるため、今年度から
男性国家公務員
には一か月以上の
育休取得
を求めておりますが、
民間企業
でも男性の
育児休業
を促進します。 共働きで頑張っても、一人分の給料が
不妊治療
に消えてしまう。以前お話しした夫婦は、つらそうな表情で話してくれました。 こうした
方々
の気持ちに寄り添い、
所得制限
を撤廃し、
不妊治療
への
保険適用
を早急に
実現
します。それまでの間、現在の
助成措置
を大幅に拡大してまいります。
児童虐待
を防止するため、
児童相談所
や市町村の
体制強化
など
対策
を強化します。一人
親家庭
への
支援
など、子供の
貧困対策
に
社会
全体で取り組みます。
新型コロナウイルス
により、特に
女性
の雇用が厳しい
状況
にさらされていますが、こうした中にあっても、これまで進めてきた
女性活躍
の勢いを止めてはなりません。全ての
女性
が輝ける
社会
の構築に向けて新たな
男女共同参画基本計画
を年末までに策定します。また、厳しい
状況
にある大学生、高校生の
就職活動
を
支援
します。 同一
労働
同一賃金など働き方
改革
を進めるとともに、
就職氷河期世代
について、働くことや
社会参加
を促進できるよう、個々人の
状況
に応じた
支援
を行います。 障害や難病のある
方々
が、仕事でも、
地域
でも、その個性を発揮して活躍できる
社会
をつくってまいります。 人生百年時代を迎え、予防や
健康づくり
を通じて
健康寿命
を延ばす
取組
を進めるとともに、
介護人材
の確保や
介護現場
の
生産性向上
を進めます。 一方で、各制度の非効率や不公平は正していきます。毎年
薬価改定
の
実現
に取り組むとともに、
デジタル化
による
利便性
の向上のため、
オンライン診療
の
恒久化
を推進します。 二〇二二年には、いわゆる団塊の
世代
が七十五歳以上の
高齢者
となります。これまでの方針に基づいて
高齢者医療
の見直しを進めます。 全ての
世代
の
方々
が安心できる
社会保障制度
を構築し、次の
世代
に引き継いでまいります。 先月訪れた福島の
ふたば未来学園
では、生徒の
皆さん
から
復興
に寄せる熱意、
風評被害
と闘う
取組
を伺う中で、
未来
を切り開き、
世界
に羽ばたく
若者たち
が育ちつつある、そうした思いを強くしました。 たとえ長い年月を要するとしても、将来的に
帰還困難区域
の全てについて
避難指示
を解除する
決意
は揺るぎません。 福島の
復興
なくして東北の
復興
なし。東北の
復興
なくして
日本
の
再生
なし。
被災者
の
皆さん
の心に寄り添いながら、一層の
スピード感
を持って
復興再生
に取り組みます。 この夏、熊本を始め全国を襲った
豪雨
により亡くなられた
方々
の御冥福をお祈りし、
被害
に遭われた
皆様
にお見舞いを申し上げます。 毎年のように甚大な
被害
をもたらす
豪雨
や台風への
対策
は、一刻の猶予も許されません。これまでは同じ
ダム
でも
水力発電
や
農業用
の
ダム
は
洪水対策
に使えませんでしたが、
省庁
の
縦割り
を打破し、全ての
ダム
を活用することで、
洪水対策
に使える水量は倍増しました。七月の
豪雨
では、木曽川で新たに
事前放流
を行い、流域の町長さんから私宛てに感謝のお手紙をいただきました。堤防や遊水地の整備、
大雨予測
の
精緻化
などを組み合わせて、身近な河川の洪水から命を守ります。
自然災害
により住宅に大きな
被害
を受けた
方々
がより早く生活の安定を図ることができるよう、
被災者生活再建支援法
を改正し、
支援金
の
支給対象
を拡大いたします。 水害や地震などの
自然災害
が相次ぐ中で、防災・減災、
国土強靱化
は引き続き大きな
課題
です。
省庁
、
自治体
や官民の垣根を越えて、
災害
の
状況
を見ながら、
国土強靱化
に取り組み、
災害
に屈しない
国土づくり
を進めてまいります。
総理就任
後、G7、中国、
ロシア
などとの
電話会談
を重ねてきました。米国を始め各国との信頼・
協力関係
を更に発展させ、
積極外交
を展開していく
決意
です。 拉致問題は、引き続き
政権
の最
重要課題
です。全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
に向け、
全力
を尽くします。私自身、条件を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う
決意
です。
日朝平壌宣言
に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して
北朝鮮
との
国交正常化
を目指します。 厳しい
安全保障環境
の中、
国民
の命と平和な
暮らし
を守り抜くことは
政府
の最も重大な責務です。イージス・アショアの
代替策
、
抑止力
の強化については、先月公表の談話を踏まえて議論を進め、あるべき方策を取りまとめていく考えです。
我が国外交
・
安全保障
の基軸である
日米同盟
は、
インド太平洋地域
と
国際社会
の平和、繁栄、自由の基盤となるものです。その
抑止力
を維持しつつ、
沖縄
の
基地負担軽減
に取り組みます。
普天間飛行場
の
危険性
を一日も早く除去するため、
辺野古移設
の工事を着実に進めてまいります。これまでにも、
沖縄
の
本土復帰
後
最大
の返還となった
北部訓練場
の過半の返還など、着実に前に進めてきました。引き続き、
沖縄
の
皆さん
の心に寄り添いながら
取組
を進めてまいります。 先日はベトナムと
インド
ネシアを訪問しました。ASEAN、豪州、
インド
、欧州など、
基本的価値
を共有する国々とも連携し、法の支配に基づいた自由で開かれた
インド太平洋
の
実現
を目指します。 中国との安定した
関係
は、両国のみならず
地域
及び
国際社会
のために極めて重要です。ハイレベルの機会を活用し、主張すべき点はしっかりと主張しながら、共通の諸
課題
について連携してまいります。 北方領土問題を次の
世代
に先送りせず、終止符を打たねばなりません。
ロシア
とは、首脳間の率直な
意見交換
も通じ、
平和条約締結
を含む日
ロ関係
全体の発展を目指します。 韓国は、極めて重要な隣国です。健全な
日韓関係
に戻すべく、
我が国
の一貫した立場に基づいて適切な対応を強く求めていきます。
新型コロナウイルス
により人間の
安全保障
が脅かされており、
国際連携
の強化が必要です。
保健分野
など
途上国
を
支援
するとともに、
多国間主義
を推進していきます。
安保理改革
を含む
国連改革
やWHO、WTOの
改革
などに積極的に取り組みます。
世界経済
が低迷し、内
向き志向
も見られる中、率先して自由で公正な
経済圏
を広げ、
多角的自由貿易体制
を維持し、強化していきます。日英の
経済連携協定
を締結し、
日系企業
の
ビジネス
の
継続性
を確保します。また、
経済安全保障
の観点から、
政府一体
となって適切に対応していきます。 来年の夏、人類が
ウイルス
に打ちかったあかしとして、
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
を開催する
決意
です。安全、安心な大会を
実現
するために今後も
全力
で取り組みます。 二〇二五年大阪・
関西万博
についても、
新型コロナウイルス感染症
を乗り越え、
日本
の魅力を
世界
に発信をしてまいります。 国の礎である憲法について、そのあるべき姿を最終的に決めるのは
主権者
である
国民
の
皆様
です。
憲法審査会
において、各政党がそれぞれの考え方を示した上で、与野党の枠を超えて建設的な議論を行い、
国民
的な議論につなげていくことを期待いたします。
政権交代
以降、
経済
を
再生
させ、外交・
安全保障
を再構築するために日々の
課題
に取り組んでまいりました。今後も、これまでの各分野の
改革
は継承し、その中で新たな
成長
に向かって
全力
を尽くします。
携帯電話料金
の引下げなど、これまでにお約束した
改革
については、できるものからすぐに着手し、結果を出して、成果を実感いただきたいと思います。 私が目指す
社会
像は、自助、共助、公助、そして絆です。自分でできることはまず自分でやってみる。そして、家族、
地域
で互いに助け合う。その上で、
政府
がセーフティーネットでお守りする。そうした
国民
から信頼される
政府
を目指します。 そのため、
行政
の
縦割り
、既得権益、そして、あしき前例主義を打破し、
規制改革
を
全力
で進めます。
国民
のために働く内閣として
改革
を
実現
し、新しい時代をつくり上げてまいります。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
)
山東昭子
17
○
議長
(
山東昭子
君) ただいまの
演説
に対する質疑は次会に譲りたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山東昭子
18
○
議長
(
山東昭子
君) 御
異議
ないと認めます。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時二十六分散会