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嘉田由紀子君 この議論が始まってそれこそ十年、その間一年間二十万人だと二百万人の子供が片親ロスに直面しているという、本当に日本の子供たちの未来に、そして今、経験をした、大人になっている方にも大変大きな問題です。
今ほど
大臣が
協議離婚の実態、実は日本は九割
協議離婚、これも子供の養育計画なりあるいは
養育費の計画がなくても、まさに判こ一つで、これからは判こも要らない、離婚ができる、九割、そんな先進国はございません。もっともっと離婚に対しては、子供への責任、セットで扱われているのが先進国です。それから、離婚を経験した子供さんの声も聞いていただくということ、これ大変大事でございます。
是非とも
調査結果期待をしております。
つい先日ですけれども、今日皆さんにお配りしておりますけれども、二〇二一年
民法改正、男女平等子育ての幕開けということで、子育て改革のための共同親権プロジェクトの皆さんが国会内で院内集会を
開催され、
要望書を
関係国
会議員に手渡されました。離婚により子供を連れ去られた父、母、あるいは孫に会えなくなった祖父母、孤独と苦しみを抱えながらなかなか顔を出して発信できなかった。離婚自身がある意味でスティグマになってしまう。そして、自分が言わば大変苦しい中で、そこを半年以上準備して
当事者二十四名が顔を出してくださいました。百ページを超える共同親権バイブルとも言える提言書を編集し、七百名を超える全国
会議員に配ってくださいました。同時に、賛同者を募るホームページも作っております。大変勇気を持って記者会見を行いました。
是非、このお手元にあるURL、アクセスをしていただきたいと思います。
幾つかの声を紹介させていただきたいと思います。
例えば、リーダーであります松村直人さん、本プロジェクト発起人ですけれども、ITコンサルタントをやって夫婦共稼ぎで子育てに深く関わってきたのに、離婚後、
家庭裁判所が関わるようになり、月一回しか子供に会えない。単独
親権制度は奪い合い、分断のシステムであり、争いと犠牲者を生む、すぐにでも単独
親権制度を
廃止して、つながりやきずなを根源とした共同
親権制度に転換してほしい。
川崎市の佐藤創さんは、二〇一三年に結婚、子供を授かって、そして二〇一八年、突然妻の実家に子供を連れ去られ、今ようやく月一回しか会えない。
それから、まどかさん、母親でありながら子供を奪われた日々はまさに
社会から自らの存在を抹消されたような思いだ。私は存在しない。単独親権で子供から親を奪うということは親そのものも抹殺される。存在を拒否される。子供のいない母親はつらい。誰かの存在を消し去ることであり、人間否定であるとまで言っておられます。
工藤裕加さんは、祖母の
立場から、息子夫婦の離婚に伴い孫と会えなくなってしまった。親族みんなでかわいがってきた孫に会えなくなってしまった。この段階まで、自分は単独親権というのが日本にあることを知らなかったということで、今の日本の制度はおかしい。
滋賀県から
参加した金光正治さんは、病気や失業で困難なときには行政の
支援があるのに、家族の困難には行政の
支援がない。共同養育、共同親権の制度の下で、問題がある親であっても仲よく暮らせるような、そういう前向きのサポートをしてほしいということでございます。
もう時間がないんですが、
上川法務大臣、この提言書にあるような
当事者の声を聞かれていかがでしょうか。短くて結構ですので、感想を聞かせていただけたら幸いです。