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柳ヶ瀬裕文君 ありがとうございます。
もうよく
武田大臣、
菅総理も含めて、このNHK改革に対して非常に強い意欲を持っていらっしゃるということはよく存知しておりますので、これ何とか、高市
大臣のようにやり切ることができなかったということにならないように、
是非強力に
推進をしていただきたいというふうに思います。
このNHKの方から強い要望が出ているということで、テレビを買ったならばそれをちゃんと
報告をせよという、それを義務化してほしいというこの要望が出ているということなんですけれども、私はこれは順序が違うんではないかというふうに思っています。
やっぱり、しかるべき改革をして、受信料払ってもいいよというふうに思っていただくということが何よりも重要なことであって、いやいや、テレビがあるんだからそれをちゃんと
報告しろよということになると、これは新たな規制を作るということになるというふうに思いますよ。ですから、これはとても
国民の理解を得られないだろうと思います。朝日新聞なんかでも、このことについて十四日、十五日に
実施した世論
調査で反対が六三%といった
国民の声も届いておりますので、これを
是非、その点を留意していただきたいというふうにお願い申し上げたいと思います。
たくさんの
質問を用意してきたんですけれども、ちょっと残りがあと五分程度になりましたので、携帯料金の引下げについて最後お伺いしたいというふうに思います。
これも、NHKの改革も携帯料金の引下げも極めて
国民の皆さんが願っている改革の一つだなというふうに考えておりますし、これを注力するというポイントとして取り上げているということは、本当に
国民目線の
内閣のかじ取りになっているなというふうに感じているところであります。
じゃ、この携帯の料金をどうやって引き下げるのかということなんですけれども、簡単に私の考えを申し上げると、やっぱりいかにこの新規参入を増やしていくのかということが重要だと思います。
先般のアクションプラン、これも見させていただきました。いろんな乗換えをしやすくする、で、公正な競争
環境の整備ということが書かれているわけですけれども、この公正な競争
環境の整備、これこそがやっぱり一番必要なことなんではないかと思います。やっぱり新規参入がどんどん増えてくると、当然これは料金は値下がりしていくということになると思います。
じゃ、そのために何が必要なのかといったならば、この周波数の
有効利用だと考えています。昨年の規制改革
推進会議にも資料が出ておりますけれども、使っていない周波数帯域が大量にあるわけですね。特にこれは放送に向けて割り当てされている四百七十から七百十メガヘルツ帯の帯域、これはテレビ放送用に使用されているわけですけれども、この帯域は非常に回り込みしやすいということからプラチナバンドと言われていて、非常に
経済的価値の高い帯域なんですね。なんですが、ここが今テレビ放送用に割当てがされている。厳密に言うと割当てされていない部分もあるんですけれども、割当てをされているのに使われていない帯域、ホワイトスペースが多分にあると。
で、これはアゴラ研究所の池田信夫さんによると、これを整理すると、約八割が使用されていないので、約二百メガヘルツの帯域を確保することができるという試算が出ております。この二百メガヘルツの帯域というのは、今携帯
事業者が使っている帯域の総量とほぼ同等ということであります。ですから、こういった今のホワイトスペース、これをしっかり区画整理をして開放をきちんとしていくこと、これが極めて重要なことだと思いますし、そのための目標数値を設定するということが肝要だというふうに考えます。
これ、他国はもうみんなやっていることですよ。この周波数をいかに
有効活用するのかということにもうとにかく必死になって汗をかいていると。つまり、この周波数が成長の一番の源なんですよね。なのに、日本は、この帯域が、こういったホワイトスペースがもう大量にあるというように、これ
有効活用されていません。ここをしっかりと活用すべきと考えますけれども、
大臣の見解を伺いたいと思います。