○国務
大臣(赤羽一嘉君) ちょっと話は違うんですけど、私はこれまで、例えばBSEの問題とか、また福島の東京電力福島第一原発のときも現地
対策本部長を務めました。それぞれ一番問題になっているのがリスクコミュニケーション、本当のリスクを正確に理解をして正しく恐れるということがなかなか
我が国はうまくいっていなかったと。ですから、風評被害というのが非常に長引いてしまったという、やっぱり相当強烈な反省がございます。
それで、テレビを付けますと、民放各局で専門家と称して出てくる方がいかにある意味で無責任なことを言われているのかということは、私自身は、これ今の立場ではなくて、当時のその二つの事案のときに常に思っていました。
ですから、私、今心掛けているのは、このリスクについての評価は、いろんな専門家いるのは承知をしておりますが、
政府が任じられている
対策本部、感染症
対策本部の分科会に選ばれた方がやっぱり責任ある立場で責任ある
所見を、また結論を述べられるということが一番大事なんではないかということであります。
ですから、今のあれがですね、この
対策本部分科会の御提言では、もう御承知のように、Go
Toトラベル事業は感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは現在のところ存在しないというのが今の唯一の表現でありますので、ここはしっかりと尊重していかなければいけない。
他方、私は、
国土交通大臣として全国各地の観光
地域に行って現場の
皆さんと
意見交換もさせていただいておりますし、また、事務局として、全国、登録をされた二万三千を超える旅館、ホテルの
事業者の
皆さんの現場の実地調査もしておりまして、十分じゃないところ、大半が大変な勢いで感染拡大防止
対策やっていただいていますが、もう少しこうした方がいいんではないかという助言等々もさせていただいて、よりそうしたことを強めております。
ですから、私はそうした現場を一番知っている政治家の一人だと思いますので、そうした
事業者の皆様の御努力というのは、やっぱり私が知っているからしっかりそれは伝えていかなければ、
事業者の
皆さんも誇りを持って、この感染拡大防止はしてはいけない、自分のところで出すわけにはいかないというのは、自分だけのことを
考えているのではなくて、観光地全体に迷惑を掛けてしまうという、それはすごい強い意識の高さがあるし、実際、ここまでやるかなと思うぐらい、私もこの間、いろんなところの
地方のビジネスホテルみたいなところにも泊まりますが、そこでも、朝食のやり方とか、相当しっかりとやっていただいているというのは事実でございます。
ただ、この
新型コロナウイルス感染症というのは正体がまだ分からないので、そこに議論の余地が出てくるし、そこに私たちは最善の努力をしていても予防的な
措置をとらなければいけないという、そういったことがあるんだと思います。
今回も、北海道知事も、私も何回も話をさせていただきましたが、この感染拡大の主要な要因でないことについて、Go
Toトラベルを、やっぱり北海道も観光立県ですから、そこを止めるというのは大変難しい判断だったと思いますが、これは、西村担当
大臣始めいろいろ
検討し、今、医療体制相当逼迫をしているという
状況なので、この一時期間、除外ではなくて停止ということで、そういう
措置をとらせていただいたわけでございます。
ですから、
政府を挙げて札幌の、大阪もそうですが、医療関係の
改善を図り、そして、十二月十五日の段階でもう一度
検討することになりますが、私は、観光庁を担当する
国土交通大臣としては、速やかに停止が復活できるように、そういう
状況になればいいなと思いますし、そうした努力はしていかなければいけないと。
これ、何か無理やりそういうふうにするという意味ではなくて、このコロナを鎮静化させるように
政府を挙げてしっかり、できることはしっかりやっていくということだと思います。