○石田昌宏君 自由民主党の石田昌宏でございます。
この
法案、ある
意味でかなり異例な
プロセスを経ていると思いまして、本則見ると百三十七条もあって、附則が更に三十四も付いていて、これだけでかい
議員立法はなかなか見たことがないですし、参議院で全会派質問に立つというのもなかなか
議員立法でないもので、それだけきっと思いが込められているんだと思います。私の事務所にも
桝屋先生が何度も何度もいらっしゃってくださって、ある
意味その気迫というか執念というか、そういうものを感じながら過ごしていました。
ある
意味それもそのはずで、歴史をちょっと振り返って見てみますと、この
協同組合を
意味するんでしょうかね、ワーカーズコレクティブ、第一号が誕生したというのが一九八二年というふうに物のページに書いていました。もう四十年近く前になるんですね。その頃から、
法律がないにもかかわらず、
自分たちでこういった活動を始めていらっしゃる方が実際に地域に
貢献して成果を出して、それがだんだんだんだん全国に広がっていって
法制化しようという、こういった長い歴史を持っています。今日傍聴に来ていらっしゃると思うんですけれども、民間の
方々も
法案要綱を最初にまとめたのが一九九七年ということです。その後、
法案を実際
法制化しようという活動がずうっと続けられて、
議員連盟、
坂口前
厚生労働大臣がつくられたんですかね、
議員連盟が二〇〇八年にできてようやく今日に至るということで、ある
意味皆様この瞬間を記念すべき時間として過ごしていらっしゃるんじゃないかなと、
関係者の
方々の心情を拝察いたします。
ただ、この長い歴史があるからということじゃなくて、むしろ中身を見てみると、今日的な日本の課題を解こうとしている重要なものじゃないかなというふうに思っています。というのは、高齢社会ですとか人口減少社会ですとか、そういった社会の中では今キーワードとなっているのが、例えば地方創生ですとか地域包括ケアとか地域づくり、町づくりですとか、まさしくそういった言葉で、それは
自分たち自身が一人一人が主役となって、またかつお互いに支え合いながら
自分の地域をしっかりと守ってつくっていこうと、そういった
考え方だと思います。
この
労働者協同組合法案も、まさしく
自分たちが
出資し、
自分たちの
意見で、
自分たちも働きながら、公のために地域のために尽くしていくといった
意味ではまさしくこの
理念が一致するものであって、
是非これから進めていかなければならないものだなというふうに感じています。様々な課題があったと思いますが、ここまで来たことに対しまして
関係者の皆様方に
敬意を表したいと思います。
そこで質問に入りますが、最初に実は私も、今感想めいたことを言いましたけど、基本的な
考え方とか背景、目的について聞こうと思ったんですけど、どうやらそれを聞くと思いがあって
答弁が長くなってしまうことがよく分かりましたので、これ省略いたします。
まず、
幾つか
議論深めなきゃならないと思いますので、それについてお伺いしたいと思います。
まず一点目なんですけれども、自民党の中だと思います、立法の
過程の中で、この
労働者協同組合というのが地域で頑張っている中小企業の、例えば
事業承継とかに使えるんじゃないかといった
議論があったと思うんですけど、この点についてちょっとまずお伺いをしたいと思います。