○藤井基之君 自由民主党の藤井基之でございます。同僚の御質問に引き続きまして、
新型コロナウイルス感染症対策につきまして質問をさせていただきます。
私が
新型コロナウイルス感染症に関して初めて質問をさせていただいたのが今年の一月の二十九日でございました。
予算委員会でございます。
この日は中国の武漢市で
感染が
拡大しまして、武漢に駐在している、在留している邦人を乗せたチャーター機の第一便が羽田に到着した日でございました。
感染拡大防止に全力を傾けねばならないとの思いを強く感じたことを覚えております。
それから約一年
たちます。
新型コロナウイルス感染症は再び世界各地で爆発的な広がりを見せております。十一月十五日現在の数字で見ますと、
感染者数は世界では五千四百万人を超えている。死亡者数も百三十万人を超えております。アメリカでは一日に新規
感染者が十六万人を超えている。世界で一日に六十万人を超えているという。日本はおかげさまでといいましょうか、
国民の皆様の
努力もありまして欧米ほどではないわけですが、それでも北海道とか大阪府等では一日の新規
感染者数が過去最多を記録するなど、
感染再
拡大への不安が広がっております。
こういった
状況の中で、
国民があるいは
医療関係者の方が待ち望んでいるものがございます。何か。ワクチンです。もちろん、ワクチンがあれば全てが完結するとは申しませんけれど、ワクチンに対する期待が大きいということもこれは事実でございます。
ワクチン開発で先行しております
企業、ファイザー社が先週の月曜日、現地時間ですが、十一月九日にビオンテック社と共同開発したメッセンジャーRNAワクチンの治験で、大規模治験によって九〇%以上の有効性が確認できたと、まあ暫定的ですが、そして、四万三千五百三十八人に接種して重篤な副作用がなかったんだよと言っています。近々、そのときのペーパーによりますと、十一月の第三週以降の早いうちというから、今週以降ということになるわけですが、米国FDAに緊急使用の許可申請を行うというふうに伝えられている。
そのファイザーの発表からちょうど一週間
たちました。現地時間、十六日になりますが、今度は、これも先行している一社でございますが、モデルナ社がNIHなどと共同開発したメッセンジャーRNAワクチン、これについても三万人以上の大規模な治験の結果として暫定的な有効率が九四・五%になったというすばらしいデータを発表いたしました。そして、近々、モデルナ社もFDAに対して緊急使用許可を申請する予定だというふうに言っているわけです。
大臣御案内のとおりでございますけれど、実は、この二社のワクチンというのは日本
政府がその受取契約をしているわけですね。ファイザーに対しては七月の三十一日に、二〇二一年の上半期までに六千万人分のワクチンを供給を受けるとされて、そういった基本合意に達しております。そして、モデルナ社とは十月の二十九日に、来年の上半期で四千万回分、第三・四半期で一千万回分、都合五千万回分、人数に直すとこれ、一人二回接種になりますので、二千五百万人分のワクチン供給を受けるとの契約を交わされているわけでございます。
それで、
お話をさせていただきたいと思います。そういった
状況になった場合、例えばアメリカで緊急使用承認がされた場合、使用許可をされた場合、これまでのレムデシビルもそうでしたが、その後、申請を受けて、
我が国におきましては、いわゆる特例承認という手続で、早急な
医療に対して使っていただく手続を進めていただきました。感謝申し上げたいと思います。そうなると、このワクチンにつきましても同様なこれからの運びということが考えられるのではないかと思っております。
我が国における申請を考えた場合、先ほど
山本副
大臣の御
答弁にもありました、
衆議院でも
田村先生も御
答弁をされていますけれど、内外のデータでどういうふうに
判断をされるか、これはできないことではないですというような
趣旨の
答弁をしていただいています。
ファイザー社の製品については、日本においても、これ十月の二十日からなんですが、百六十名の治験をやろうということで今実際に動いているというふうに理解をしております。ということは、これらのデータがそろいますと、非常に大規模な海外の治験データと少人数の日本人で使ったデータ、これらを合わせて、例えば厚生省あるいはPMDAに対してその審査をしていただくというふうになるんだろうと思っています。
私は、そういった形の国内に大規模なトライアルスタディーがなくても、まさにずっと言われているとおり、それらを両方勘案して科学的
判断ができれば、これは使ってもいいものか、あるいは有効性、安全性に問題があると
判断するかという、私はその
判断できると思っております。
ただ、それについて言いますと、このモデルナ社の国内での治験というのはやられているのかどうか。少なくとも私はそういった情報に接しておりませんので、これについて国内データが全くない、日本人のデータ全くないとなったら、
衆議院のとき御
答弁いただいたり、あるいは今日副
大臣が御
答弁した内容は内外のデータというふうに言われていますので、内の、内のデータがない、じゃ、これ
判断しようがないかもしれないような感じがしています。
こういった
状況であるわけですが、もちろんデータの質にもよりますけれど、私は、国内の少人数の治験であったとしても、海外に非常にしっかりしたデータがあれば、それらの有効性、安全性の
判断というのは私は審議可能だというふうに考えております。
政府のこういう
基準に対する
考え方、もう一度、特に内外の内のデータがなかった場合でもやれるというふうにお考えかどうかということについてお尋ねさせていただきます。