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2020-12-04 第203回国会 参議院 憲法審査会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和二年十二月四日(金曜日) 午後零時四十四分
開会
─────────────
出席者
は左のとおり。 会 長 林
芳正
君 幹 事
石井
準一君
石井
正弘君
西田
昌司君 藤末
健三
君
那谷屋正義
君 白
眞勲
君
西田
実仁君
松沢
成文
君
矢田わか子
君 山添 拓君 委 員 赤池
誠章
君 有村 治子君 磯崎
仁彦君
衛藤 晟一君 岡田 広君
片山さつき
君
古賀友一郎
君 上月 良祐君 佐藤 正久君 中川 雅治君
中曽根弘文
君 古川 俊治君 堀井 巌君
舞立
昇治君
山下
雄平君 山田 宏君
山谷えり子
君 石川 大我君
打越さく良
君 江崎 孝君 小西 洋之君 杉尾 秀哉君
福島みずほ
君 伊藤 孝江君 平木 大作君 矢倉 克夫君 安江 伸夫君 浅田 均君 東 徹君 足立 信也君 浜野
喜史
君
山下
芳生君
事務局側
憲法審査会事務
局長 岡留 康文君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
憲法
九条を変えず、
憲法
の平和、
人権
、
民主主
義をいかす
政治
の
実現
を求めることに関する請 願(第二四
号外
二件) ○
改憲発議
に
反対
することに関する
請願
(第二五
号外
一九件) ○
憲法
第九条を守ることに関する
請願
(第二七号 外一二件) ○
緊急事態
に対応できる
憲法
の
早期発議
に関する
請願
(第一四九号) ○
憲法
の
改悪
に
反対
し、九条を守り、
憲法
を平和 と暮らしにいかすことに関する
請願
(第三二三 号) ○
日本国憲法
の
改悪
を行わず、今こそ
憲法
をいか した
政治
を行うことに関する
請願
(第三二四号 ) ○
憲法
九条の
改悪反対
に関する
請願
(第三二五号 ) ○
立憲主義
の原則を堅持し、
憲法
九条を守り、い かすことに関する
請願
(第四二六
号外
一四件) ○
憲法
九条を守り、いかすことに関する
請願
(第 七〇八号) ○
憲法
の
改悪
に
反対
し、九条を守ることに関する
請願
(第七〇九
号外
一二件) ○
憲法改悪
に
反対
し、第九条を守り平和のために いかすことに関する
請願
(第七二二号) ─────────────
林芳正
1
○
会長
(
林芳正
君) ただいまから
憲法審査会
を
開会
いたします。
松沢成文
2
○
松沢成文
君
委員長
。
林芳正
3
○
会長
(
林芳正
君)
松沢成文
君。
松沢成文
4
○
松沢成文
君 去る二日、
会長
に受領いただきました
文書
のとおり、
会長不信任
の
動議
を提出いたします。
林芳正
5
○
会長
(
林芳正
君)
松沢成文
君から、
賛成者
と連署の上、
文書
により
会長不信任
の
動議
が提出されました。よって、
会長
は、この席を譲って
会長代理那谷屋正義
君に
会議
を主宰していただきます。 〔
会長退席
、
会長代理那谷屋正義
君
着席
〕
那谷屋正義
6
○
会長代理
(
那谷屋正義
君) ただいまより
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
を
議題
といたします。 まず、
提出者
から本
動議
の
趣旨説明
を願います。
松沢成文
君。
松沢成文
7
○
松沢成文
君 ただいま
議題
となりました
憲法審査会会長林芳正
君
不信任動議
について、
日本維新
の会を代表して、
提出者
としての
趣旨
を説明いたします。
言論
の府として、良識の府として、
国民
に開かれた
議論
が求められている
参議院憲法審査会
が、
平成
三十年二月以来、何と三年近く
実質審議
が行われておりません。このままでは
国民
の
負託
に応えられないばかりか、
参議院
の
存在意義
すら問われる
異常事態
であります。
憲法審査会
は、
与野党
の
党派性
を超えて、公平公正に
憲法議論
を行う場とされています。近年では、
国会
でも、
国民
からも、
憲法
に関する様々な問題が提起され、
世論調査
においても過半数の
国民
が
憲法審査会
の
審議促進
を求めております。各
会派
には
憲法改正
に
賛成
、
反対
の様々な
意見
があることは承知していますが、
国会議員
がオープンに
討論
することによって初めて
主権者
である
国民
の皆さんに
憲法
がどうあるべきか考える機会を提供することができるのです。このように、
政治
の、
日本
の
政治
にとって極めて重要な
役割
を担う
参議院憲法審査会
が、一部
会派
の
反対
で
開催
できないことは許されません。 そこで、私
たち日本維新
の会は、昨年より三度にわたり
林会長
に対して
憲法審査会開催
の申入れを行い、
会長
の
指導力
、
決断力
によって
早期
に
審査会
を
開催
し、
審議
を行うよう繰り返し強く要請してまいりました。さらに、今
国会
においても、
幹事会
の場で
開催
を強く要請してまいりました。
林会長
は、これまで
開催
に向けて各
会派
との調整を図られたようですが、結果として、今
国会
でも
開催
できませんでした。
衆議院
の
憲法審査会
が今
国会
で三度の
自由討議
を
開催
しているのに比べても恥ずかしい限りです。これは、
林会長
の
指導力
、
決断力
の欠如と言わざるを得ず、大変残念でありますが、ここに
不信任動議
を提出いたします。 このままでは
審査会
は有名無実化してしまいます。
憲法改正
に
異議
がある
会派
は、その見解を
審査会
で堂々と主張すればよいのです。そして、
野党
第一党の
同意
がなければ
審査会
の
開催
をしないというあしき
慣習
を改め、
幹事会
の多数決によって
審査会
を動かすべきです。
審査会
の
開催自体
を拒否し、
審議
を封殺することは、
憲法
の定める
言論
の自由、表現の自由に反し、
立憲主義
にもとり、
議会制民主主義
を否定する暴挙と言わざるを得ません。これは
国会議員
としてあるまじき行為であり、━━━━━━━━━━(発言する者あり) 各
会派
の皆様には、本
動議
の御賛同をお願いするとともに、
反対
の場合は
討論
で、なぜ
憲法審査会
の
開催
を拒むのか、
国民
に対して明確に説明するよう求めます。 以上であります。(発言する者あり)
那谷屋正義
8
○
会長代理
(
那谷屋正義
君) ちょっと
速記
を止めてください。 〔
速記中止
〕
那谷屋正義
9
○
会長代理
(
那谷屋正義
君)
速記
を起こしてください。 それでは、暫時休憩いたします。 午後零時四十九分休憩 ─────・───── 午後一時十四分
開会
〔
会長代理那谷屋正義
君
会長席
に着く〕
那谷屋正義
10
○
会長代理
(
那谷屋正義
君) ただいまから
憲法審査会
を再開いたします。
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
を
議題
といたします。 ただいまの
松沢
君の
趣旨説明
の発言の中で不適切な言辞があるとの御指摘がございました。後刻
速記録
を
調査
の上、適当な処置をとることといたします。 これより
討論
に入ります。 御
意見
のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
藤末健三
11
○藤末
健三
君
自由民主党
・
国民
の声の藤末
健三
です。 私は、
自由民主党
・
国民
の声を代表して、ただいま
議題
となりました
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
に対し、
反対
の
立場
から
討論
いたします。 本
審査会
が
平成
三十年二月以来二年半以上にわたって実質的な
調査
を行ってこなかったことに対しては、誠に残念であります。率直に反省すべきだと思いますが、これは
会長
お一人の
責任
ではありません。
林会長
は、
会長
に就任した際、
審査会
の
運営
に当たりましては、
委員各位
の御
指導
と御協力をいただきながら、公正かつ円満な
運営
に努めてまいりますと述べられて以来、一貫として公正かつ円満な
運営
を心掛け、
与野党
の
筆頭幹事
と連絡を取り三者で
協議
を行うなど、
審査会開催
に向け懸命の
努力
を続けてこられました。
自由民主党
・
国民
の声は、
憲法
に関わる諸問題について、
審査会
の場において大いに
議論
すべきとの
立場
であります。 さらに、我が
自由民主党
は、
条文イメージ
、
たたき台素案
を取りまとめ、既に公表をしております。我が党の
条文イメージ
だけではなく、その他の項目についても本
審査会
の場で各
会派
から
意見
を述べてもらうことで、
国民
が
憲法改正
を考える上での一つの
判断材料
を示したいと思っております。これが
主権者
である
国民
の
負託
に応えることだと考えております。 各
会派
の中にも積極的に
議論
すべきとする
会派
はあり、具体的な
条文案
を
作成
、若しくは
作成
中の政党もあると承知しております。しかし、その一方で、
憲法
に関する
議論
は、
与野党合意
の下、静かな環境で行われるべきだと考えます。 第二百一回
国会
に続き、今回も
動議
が提出されることになったことは大変憂うべきことでありますが、
与野党合意
による
審査会開会
がなされないからといって
林会長
を
不信任
とする理由には全く当たらないと考えます。
林会長
には、引き続き公正かつ円満な
運営
をお願いし、
与野党合意
による
審査会開催
に向けた御
努力
を、
与野党筆頭幹事
とともに、これまでと同様に行っていただきたいと存じます。その上で、早急に実質的な
調査
が行われるよう切に願います。 各
会派
には、
憲法
に対する
意見
の隔たりがあることは前提としつつ、そうした様々な
意見
を
国民
に分かる形で示すためにも、本
審査会
の今後の
開会
に御尽力いただければと存じます。 以上、
林会長不信任動議
に
反対
であることを申し上げ、私の
討論
を終わります。
東徹
12
○
東徹
君
日本維新
の会の
東徹
です。
参議院憲法審査会会長林芳正
君
不信任動議
につきまして、
賛成
の
立場
から
討論
をさせていただきます。 この
臨時国会
では、
衆議院
の
憲法審査会
では二回質疑が行われました。にもかかわらず、
参議院
の
憲法審査会
では、大変残念ながら今
国会
でも実質的な
審議
というものが行われませんでした。
参議院
では、二〇一八年二月二十一日に
自由討議
が行われてから二年九か月以上、実質的にストップしたままという異常な状況が続いております。
国民
の代表である
国会議員
が
我が国
の
最高法規
である
憲法
について全く
議論
を行っていないことは、
国会議員
としての職務、職責を果たしておらず、恥ずべきことであります。
通常
、
野党
第一党の
同意
がなければ
審査会
を
開催
しないという
慣習
は改めるべきであります。 今まさに、
新型コロナウイルス
の第三波と言われるほど感染が拡大しております。
コロナ
に対応していく中で、国と地方の関係、
役割
や権限、こういった
統治機構
の在り方は非常に重要なテーマとして浮かび上がっております。これはまさに
憲法審査会
で
議論
すべきことであります。 我々は、
統治機構改革
、そして教育の
無償化
、こういった
憲法改正案
を出させていただいております。
少子高齢化
、
人口減少社会
、以前からある
我が国
の課題も併せて早急に検討していかなくてはなりません。
憲法審査会会長
には、
新型コロナ
という国難を迎え大きく
社会
が変化しようとしているときだからこそ、強いリーダーシップを発揮し、必要な
審議
を行えるようにしていかなくてはならない
責任
があります。
次期通常国会
では、早々に
憲法審査会
が
開催
され、実質的な
審議
が行われることを求め、
賛成
の
討論
とさせていただきます。
那谷屋正義
13
○
会長代理
(
那谷屋正義
君) 他に御
意見
もないようですから、
討論
は終局したものと認めます。 これより採決に入ります。
憲法審査会会長林芳正
君
不信任
の
動議
に
賛成
の方の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
那谷屋正義
14
○
会長代理
(
那谷屋正義
君)
少数
と認めます。よって、本
動議
は
賛成少数
により否決されました。
会長
の
復席
を願います。 〔
会長代理那谷屋正義
君
退席
、
会長着席
〕 ─────────────
林芳正
15
○
会長
(
林芳正
君) これより
請願
の
審査
を行います。 第二四
号憲法
九条を変えず、
憲法
の平和、
人権
、
民主主義
をいかす
政治
の
実現
を求めることに関する
請願外
六十九件を
議題
といたします。 本
審査会
に付託されております
請願
は、お手元に配付の
付託請願一覧
のとおりでございます。 これらの
請願
につきましては、
幹事会
において
協議
の結果、いずれも保留とすることになりました。 以上のとおり決定することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
林芳正
16
○
会長
(
林芳正
君) 御
異議
ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時二十二分散会