○
参考人(
岡村肇君) 御
質問ありがとうございます。
御
指摘ございましたとおり、
検査官の任期七年、これは同種の官職の中では最も長いものとなっております。
歴史を振り返りますと、戦前の
会計検査院の場合は、
会計検査官という官職は終身官ということであったようでございます。それが、この新
憲法下で新しい現在の
会計検査院法が制定される際に七年という定めができております。
一方で、定年は六十五歳でございます。これも遡りますと、戦前は終身官だったわけですけれども、六十五歳、院長は六十五歳になったら自発的に退官するということで運用されていたというものを受けまして、現在の
会計検査院法に六十五歳という定年が
昭和二十二年に定められておりますが、その後、変更されておりません。
現在では、もう六十五歳という定年、これはもう同種の官職の中では、定年の定めがないものもございますし、七十歳という
機関もあるかと思いますが、六十五歳は最も低いものということになっております。そうした中で、現在、これも御
指摘ございましたように、任期を全うすることなく定年により退官するという
検査官がほとんどになっているということがございます。
これは、定年の退官というのは特に不定期に参りますので、なかなか、
検査官会議、これは少数合議体の三人の
組織でございますので、その少数合議体の継続性といったことを考えたときにやや不都合な面も出てきているというふうに
認識しております。また、社会全体として高齢者の活躍の場が広がっているわけでございますので、その中で六十五歳という定年が果たして現在でも適当なものなのかということ、そういった問題意識も持っているところでございます。