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2020-12-25 第203回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    令和二年十二月二十五日(金曜日)    午後三時十五分開会     ─────────────    委員の異動  十二月二十五日     辞任         補欠選任      横沢 高徳君     福山 哲郎君      倉林 明子君     田村 智子君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         水落 敏栄君     理 事                 高橋 克法君                 長谷川 岳君                 山下 雄平君                 森本 真治君                 吉川 沙織君                 竹谷とし子君                 東   徹君                 浜野 喜史君     委 員                 岩本 剛人君                 加田 裕之君                 清水 真人君                 本田 顕子君                 三浦  靖君                 宮崎 雅夫君                 山田 太郎君                 渡辺 猛之君                 木戸口英司君                 鉢呂 吉雄君                 福山 哲郎君                 高橋 光男君                 安江 伸夫君                 石井  章君                 田村 まみ君                 田村 智子君         ─────        議長       山東 昭子君        副議長      小川 敏夫君         ─────    事務局側        事務総長     岡村 隆司君        事務次長     小林 史武君        議事部長     金子 真実君        委員部長     木下 博文君        記録部長     鈴木 千明君        警務部長     大蔵  誠君    参考人        前内閣総理大臣        衆議院議員    安倍 晋三君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○参考人出席要求に関する件 ○安倍内閣総理大臣答弁訂正に関する件     ─────────────
  2. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。  まず、参考人出席要求に関する件についてお諮りいたします。  安倍内閣総理大臣答弁訂正に関する件のため、本日の委員会参考人として前内閣総理大臣衆議院議員安倍晋三君の出席を求めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  4. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 次に、安倍内閣総理大臣答弁訂正に関する件を議題といたします。  前内閣総理大臣衆議院議員安倍晋三君から説明を聴取いたします。安倍晋三君。
  5. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) まず、本日、こうした機会をつくっていただきましたこと、議長、副議長を始め議運の先生皆様に御礼を申し上げます。  昨日、私の政治団体である安倍晋後援会政治資金収支報告書、二〇一七年、二〇一八年、二〇一九年の三年分についての修正を行いました。これは、今般の桜を見る会の前夜に行われていた夕食会に関する捜査の結果新たに判明した事実、すなわち、同夕食会開催費用の一部を後援会として支出していたにもかかわらずそれを記載しなかったとの事実が判明したことから、その修正を行ったものであります。  こうした会計処理については、私が知らない中で行われていたこととはいえ、道義的責任を痛感しております。深く深く反省をいたしますとともに、国民皆様、そして全ての国会議員皆様に心からおわび申し上げたいと思います。  桜を見る会前夜の夕食会につきましては、令和元年秋臨時国会、本年の通常国会において幾度も答弁をさせていただきました。その中で、安倍晋後援会夕食会主催はしたものの契約主体はあくまでも個々参加者であった、後援会としては収入もないし支出もしていない、したがって政治資金収支報告書記載する必要はないと認識していた、夕食会における飲食代会場費を含め、支払個々参加者からの支払で完結していた、以上から政治資金規正法などに触れるようなことはないとの認識であるといった趣旨の御説明を繰り返しさせていただきました。  しかしながら、当時、私自身秘書確認をし、私が知り得る限りの認識の中で答弁をさせていただいたわけでございますが、結果として、これらの答弁の中には事実に反するものがございました。  昨日、山東参議院議長に対しまして、さきの本会議及び委員会において当時の内閣総理大臣として行った答弁を正すための機会をいただきたいとの申出を提出させていただきました。  本日、国会の御配慮によりこのような機会をいただきましたことに心より感謝いたします。本日、この議院運営委員会の場におきまして改めて事実関係説明し、答弁を正したいと思います。  改めて、全ての国会議員皆様におわび申し上げます。(発言する者あり)
  6. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 速記を止めてください。    〔速記中止
  7. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 速記を起こしてください。
  8. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) ただいま理事の方から御指摘がございましたが、答弁の中で四点申し上げたところでございますが、この四点について事実でないものがあったということでございますが、しかしながら、結果として、事務所支出を、桜を見る会の前夜の夕食会について支出をしていなかったということも含めて、答弁の中には事実に反するものがございましたということでございます。(発言する者あり)
  9. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 速記を止めてください。    〔速記中止
  10. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 速記を起こしてください。  安倍総理冒頭の御発言につきまして、具体性に欠けるのではないかという御指摘がございました。安倍総理におかれましては、この後の答弁で誠実にお答えいただきますようお願いしたいと存じます。  これより質疑を行います。  質疑のある方は順次御発言願います。
  11. 高橋克法

    高橋克法君 自由民主党の高橋克法です。  質問をいたします。  安倍総理は、本件について昨日記者会見を行われました。丁寧な説明であったと私は受け取っております。そして本日は、そして本日は、安倍総理自らがさきの本会議及び委員会において内閣総理大臣として行った答弁を正すための機会をいただきたいとの申出山東議長にされまして、そして開催された議院運営委員会でありますし、冒頭安倍総理から説明をしてもらい、答弁を正すところを御示唆いただき、またおわびをされました。前総理はしっかりと説明責任を果たそうとしているし、その説明責任は果たされてきているというふうに私は認識をいたしております。  昨日の記者会見もそうですし、今日の冒頭の前総理説明も聞かせていただきましたが、実は、私は国会議員秘書経験をして政治家になりました。その経験からすると、前総理国会議員との、秘書との関係性スタンスというのは、事務所のことは秘書信頼して全てを任せて、そして自分はしっかりと国政でこの国をつくっていく、そういうスタンスで来られたんだと思います。  ただ、議員たるものは、秘書が独断で行ったことであったとしても、知らないということでは済まされません。監督責任があります。その意味で、今回のこの問題について政治家としてどのように責任を取るのかということが問題になるんだと思います。  責任の取り方はいろいろあります。それについて私の考えを申し上げますが、安倍総理総理大臣として上げてきた成果というものは、これはお世辞ではなく、枚挙にいとまがない。各国の首脳との強い信頼関係においての外交、デフレを何とか脱却させなきゃならないというための経済政策、そしてまた思い出深いのが徹夜国会となりましたあの平和安全法制、あの平和安全法制安倍総理がやられたからこの厳しい安全保障環境の中で日本の安全が保たれている、私はそういうふうに断言できると思っていますので、安倍総理日本を真の国家たらんとするためにやってきた努力、そして、政治家として国家国民のことをしっかりと考え抜いて、これからも我が国と国民のために粉骨砕身働いていただいて、しっかりとこの日本国家たらんとする結果を出すこと、これが総理責任だと、前総理責任だと思いますが、いかがでしょうか。
  12. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 今回の問題について深く反省し、そして、国民皆様からの本当の意味信頼を回復するためにこれからも全力を尽くしていく決意でございます。秘書あるいは事務所にほとんど全てを委ねていたのでございますが、しっかりと我々も、私ももう厳しく指導をしていく、あるいは、そういう指摘をしていればそもそもこの問題は起こらなかったものと反省をしているところでございます。
  13. 高橋克法

    高橋克法君 収支報告書についてなんですが、当然、反省の上に立って責任を持って透明性を確保していくということは当然のことだと思います。  その上で申し上げますと、今回もそうなんですが、新年会等会場費の計上についてはっきりとしたガイドラインがないんです。そのことも一因なのかという気もします。その意味で、それを整備するべきだと、もっとしっかりと整備するべきだと思いますが、前総理考え方をお伺いしたいと思います。
  14. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 今までも個々の様々な例について総務省が例示もしているところでございます。例えば、会場費等については、これは寄附に当たらない、利益の供与に当たらないという、そういう見解もあるわけでありますが、そうしたものを整理しながら、しかし、それはしっかりと政治資金収支報告上計上しなければいけないものでございますので、そうしたガイドラインとコンプライアンスを徹底していくということについても、私も経験を生かしながらしっかりと対応していきたいと思います。
  15. 高橋克法

    高橋克法君 前総理、しっかりと説明責任を果たすという態度でここにお臨みなんですから、これからいろんな野党の方も含めて質問がありますので、丁寧に御答弁のほどお願いします。  以上です。
  16. 福山哲郎

    福山哲郎君 立憲民主党福山でございます。  本日も東京で八百八十人を超える感染者確認がされました。コロナの感染拡大が止まらないこの時期に国会で桜を見る会の前夜祭について審議が行われることに、内心じくじたる思いでいっぱいです。  私は、前総理、この参議院で、百十八回の虚偽答弁で、どうも参議院の中で最も安倍総理からうそ答弁をされた議員の一人だそうです。衆議院審議でも、あなたは、全ての発言責任を伴う、私がここで話をしているのが全日空側とのやり取り真実でございます、それを信じていただけないならそもそも予算委員会が成立しないなどと、大見えを切っておられました。  安倍総理から国会うそをついたので答弁訂正したいという申出があるなどということは前代未聞であり、あってはならないことだと考えます。答弁訂正などで済む話ではありません。あなたが予算委員会のみならず国会審議の成立を妨害した張本人なのではないですか。審議時間を返せと強く言いたいと思います。  昨日の会見を拝見して率直な感想を申し上げれば、疑惑が更に深まったという印象でした。七年八か月もの時の総理大臣だった方が、秘書がやった、自分は知らなかったと何度も秘書責任をなすりつける言動に残念な思いを持ったのは私だけではないと思います。潔さのかけらもない。一年間にわたって百十八回も国会うそをつき続け、国民をだまし続けたことの弁明にしては政治家としての矜持に欠ける。総理はいかがお考えですか。
  17. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 今回、当時私の事務所責任者確認をする中において、当時の私の認識の中において答弁をさせていただいたところでございますが、先ほどお話をさせていただいたように、結果として事実と違う答弁をしてしまった、これは大変政治的に極めて重い責任があると、こう自覚をし、真摯に受け止めているところでございます。  また、政治資金収支報告書に不記載等につきましても、これは、こうした会計が私の知らない中で行われてきたところとはいえ、国会議員たる私自身がしっかりと、これは道義的にも、これ政治的にもですね、責任を負って対応しなければならなかったものであろうと、こう考えているところでございます。
  18. 福山哲郎

    福山哲郎君 どう責任を取るかなんです。口で責任を取るというのは、安倍総理はずっと在任中も言っておられました。そもそも、国民感情からしたら、東京地検安倍総理に不起訴処分公設秘書略式起訴という処分をしたことも到底納得できるものではないと思います。  そこで、その秘書さんについてお伺いします。  略式起訴になられた秘書さんは、安倍総理信頼も厚く、お父様の時代から身を粉にして自分のために仕事をしてきた、そう総理も言われています。こんな人に責任をなすりつけていいんでしょうか。  なぜならば、昨日の会見によれば、安倍総理、この秘書さんは、外形上ですよ、前夜祭費用補填を勝手に安倍総理の私費のお金から支払い、収支報告書記載せず、安倍総理から国会答弁前に質問されても、うそ説明を繰り返し、結果として安倍総理国会虚偽答弁をさせ続けた人物なんです、外形上ですよ。加えて、昨年の年末からこの前夜祭の問題が国会で大きく取り上げられているにもかかわらず、今年の春の収支報告書にもまたもやそのことを記載せずに、それも、安倍総理にこんだけ話題になっているのに相談もしないで不記載で提出をしたことになります。  総理の昨日の会見、今日の衆議院聞いても、この秘書さんに対する信頼は厚いはずです。こんな人なんですか。総理に何も説明をしないでこんなことをやる方なんですか。なぜ、そうしたら、ほかの地元の会や新年会、ちゃんと記載されているんでしょうか。  総理、このような人に、それも安倍晋太郎先生時代からの秘書さんに責任をなすりつけちゃいけないんじゃないでしょうか。安倍総理が潔く自らけじめを付けるべきではないでしょうか。私はそう考えますが、いかがですか。
  19. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 支払をですね、立替えの支払を行っていたのは、今委員が言われた地元の第一秘書ではなく、東京責任者でございます。事実上、その会自体運営、あるいはホテルとの交渉、また支払等の立替えの払いを行っていたのは東京責任者であったわけでございますし、また、実際に私が、まずもって、この五千円で全部これは完結をしているというか賄っているんだねと聞いたのも、この地元の第一秘書、まず聞いたのは、地元の第一秘書ではなくて、東京責任者であったということでございます。  問題は、この地元の第一秘書安倍晋後援会代表者であったわけでございまして、主催者としての責任があったということでございますが、実際の運用は東京で行っていたがゆえに、その中において、この支払を行っていたということが十分に地元の第一秘書にも伝わっていなかった等ということもあり、また、前任者がそれを記載していなかったという中において、そのまま放置をされてしまって今日に至っていたということでございます。  そうした全てにおいて、最初から、この検察捜査があった段階で、正直に、そして全てをお話をして協力をするようにということを、だけをですね、私は申し上げたわけでございます。  そうした中において今回の判断がなされたわけでございますが、そもそも私自身がですね、責任を持ってしっかりと最初からこれ対応しておればこういうことにはならなかったと、このように深く反省をしているところでございます。  この上はですね、先ほど申し上げましたように、政治に対する失われた、この私に対する失われた信頼を回復するために全力を尽くしていきたいと、こう考えております。
  20. 福山哲郎

    福山哲郎君 私は潔くけじめを付けるべきではないでしょうかと聞いたのに、長々と答弁をして時間を消費する。在任中と同じじゃないですか。都合の悪い答弁になったら長々と関係ないことを答える。  総理お話によれば、じゃ、東京秘書さんがとんでもない人なんですねというふうに移ると思った途端、東京秘書さんの前任者の話になってきた。全部責任を後ろへ戻しているだけじゃないですか。じゃ、この地元秘書さんは、略式起訴になった方は半分ぬれぎぬなんですね。こんなばかな説明ないでしょう。  そうしたら、総理秘書さんとの確認ね。会場代も含めてだね、五千円で全て賄っているんだね。そうですと言ったと。総理は昨日も今日もずっとそう言っています。秘書さんとの確認、さっきちらっと東京秘書とやったと言われましたが、昨年、前夜祭の問題が表に出てから、どの秘書と、何回ぐらい、どこで、どのような内容確認の話合いをされたのか。全く総理説明では分かりません。きちっと答えてください。
  21. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 先ほど答弁させていただいたのはですね、どうしてこうした形でこの問題が発生してしまったかということについて御説明させていただこうということでお話をさせていただいたわけでありまして、決して私がですね、責任を転嫁しようということではなくて、そもそもこれは国会議員として私に大きな責任があるということも、それも申し上げておきたいと、こう思います。  そして、この問題が国会で取り上げられるようになってからですね、まず、これはまあ電話でございますが、地元の、地元ではなくて東京責任者にですね、いつどこでと言われれば、これ、いつというのは、これはまあ恐らく、まあ十一月のどこかの時点なんだろうと、こう思います。そこで電話確認をしたという、電話というのは私の執務室から電話東京秘書確認をしたということであります。  で、その後ですね、地元秘書、私は地元秘書にこのことを確認したという記憶が余りないのでございますが、しかし、地元秘書は、自分にも確認されたけれども、言わば東京事務所と同じ答えをしたと、このように当局に述べているということを後ほど私は聞いたということでございます。
  22. 福山哲郎

    福山哲郎君 非常に不可思議なんですね。一回しか確認していないんですね、じゃ。地元秘書とのやり取りは本人は記憶にないと、総理自身記憶にないと。  収支は一切発生していないとか、五千円の内容ホテルと交渉してホテル側が設定したとか、明細書の発行については、ずっと総理は発行されていないと言われていました。こういうやたら細かい話、そして、他の後援会の行事は記載されているのにこの前夜祭だけ収支報告書記載されていない、こういった点について詳細に確認されたんですか。総理お話を聞いたら、会場代を含めてだね、五千円で全て賄っているんですね、そうです、これだけですよ、我々に説明があるのは。  総理国会で延々と細かく説明されたことについては一体どこの秘書と、誰とこの内容確認して国会答弁したのか、お伝えください。
  23. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 先ほど、私が一回という、まあ一回とは言っていないわけでありまして、まず、十一月に東京責任者に、これはこの五千円で賄われているんだねという形でですね、念を押す形で確認をしたら、ああ、そうですということだったわけであります。そして、その後ですね、さらに、この前夜の夕食会が問題になる中において、再び当該秘書にですね、東京責任者に私の方から、それは会場費も含めてということだねということで確認をしているわけでございます。また、何回かその後もですね、念のためにですね、念のために電話で、予算委員会等があり質問が入るたびということではありませんが、数回にわたって確認を取ったということであります。  で、地元事務所秘書確認を取ったかどうかということについてでありますが、私は記憶はないのでありますが、地元秘書はですね、私から確認があり、そして東京責任者と同じ答えをしたということを当局答えているということでございましたから、それはそういうことだったんだろうなと、こういうふうに思っているところでございます。  あと、ほかの、他の会合等々についてでございますが、今回の、今回の取調べにおきまして、例えば私の新年互礼会も含めて全て検察の方で取調べが行われているわけでございますが、そうしたものを全て行った上で今回こうした判断が出ているんだろうと、このように思う次第でございます。
  24. 福山哲郎

    福山哲郎君 ちょっと答えていただいていないんです。  ホテル側と交渉してホテル側が五千円を設定したとか、明細書は発行されていないとか、国会でるる答弁されたことはどの秘書報告で、どういう形でその内容を確定したのか教えていただきたいと。こういった内容、シナリオですね、は一体誰が考えたのか、誰が総理に伝えたのか、そのことについてお伝えいただきたい。今の総理答弁では全く見えません。
  25. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 誰がストーリー、そのストーリー考えた人というのはそもそもこれいないわけでございまして、事実のみを申し上げたいと、こう思うのでございますが、国会質問があるたびにですね、その都度大体確認をしたのは東京責任者でございまして、その責任者は今回のことで秘書の職を辞職をしているところでございます。  また、全日空にですね、問い合わせてもらいたいという衆議院やり取りがございまして、そのときに全日空やり取りをしましたのは、これは別の秘書でございまして、政策担当秘書が行ったということでございます。  基本的には、全日空、あっ、いや、ホテル側と交渉しておりますのは東京事務所でございますので、東京事務所確認をし、その際は基本的には責任者確認をしていたと、こういうことでございます。
  26. 福山哲郎

    福山哲郎君 もう全く分からない。今度は新しく政策秘書が登場してですね、そして、先ほど言ったように、事実をと言いますけど、全然事実が出てこないから、事実ばかりじゃなくて虚偽だったから、こうやってそこに弁明に立っているわけでしょう。全く納得できません。  総理、先ほど衆議院でもありましたけど、修正された三つの、二〇一九、一八、一七、会費はちょうど五千円で、割り算できるので、二〇一九は七百六十七人、二〇一八年、六百七人、二〇一七年、四百八十二人、そして、今回修正記載された二百六十万何がし、百五十万何がし、百九十万何がし、これがいわゆる補填ですが、これは総理ポケットマネーから払われたということでよろしいですね。イエスかノーかでお答えください。
  27. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 今指摘のあった支出についてはですね、事務所の日々の支出について、私の言わば預金から下ろしたものを秘書に預けておりまして、これは、食費やあるいは会合費宿泊費やあるいは交通費公租公課、あるいは歳費の返納、これ千二百万円あるんですが、そうしたこと等も含めて事務所が行っているということでありまして、その中から支出したものであるというふうに認識をしております。
  28. 福山哲郎

    福山哲郎君 そのポケットマネーからこの金額を補填をしたことは不適切だったとはお認めいただくんですね。
  29. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) もちろん、そもそもですね、そもそも計上するものを計上していなかったことが不適切であったと、このように思います。  ただ、事務所経費としてですね、様々な経費支出がございます。その中で私の……(発言する者あり)いや、今そこのところの説明をさせていただきたいと思いますが、その中でですね、私の個人支出に、私の個人支出に言わば政治資金が回ってはならないわけでありますので、しかし同時にですね、そこにあるお金をこの政治資金支出に回すことがふさわしい場合もあるわけでありますが、そのときにすぐに支出が必要となればそこから支出を行うということであります。  それをその場で充てたことを直ちに不適切とは私は言えないと思いますが、しかし、その後ですね、その後、それはちゃんと安倍晋後援会支出としてですね、それは安倍晋後援会からそこに戻し、そして計上するべきだったと、こういうふうに考えております。
  30. 福山哲郎

    福山哲郎君 総理は、昨日も今日もなんですけど、立替え立替えと言っていますが、この修正した会費以外のお金はいわゆる補填ということだということで、確認をしたいんですけど、質問をすると、やたら長々とですね、二度も三度も在任中と同じように答えられるので甚だ遺憾です。全く反省の色が見えないと思います。補填であると思います。  先ほど申し上げたように、二〇一七年、二〇一八年、二〇一九年、さっきの金額を人数で割ると、一七年が三千九百四十四円、一八年二千四百八十一円、二〇一九年三千四百円弱です。これ、毎年参加されている方でいえば一万円近くなります。これどう見たって供与です。毎年その分をお渡ししていたら一万円超えてきます。これをですね、私費でさっき申し上げたように払っているとしたらいささか問題で、安倍事務所では、さっき御説明があったとおり、支出政治資金を合体させて使って振り分けると。これ、お金に色付いていないから、甚だ怪しいお金の支出だと思いますよ。  総理、これ、検察がそこは経費で認めてもらっているから、会場費はと言ってずうっと逃げておられますけど、これ毎年重なれば、毎年参加している人いるんですよ。これ問題じゃないですか。問題だと思われませんか、総理
  31. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 言わば事務所にですね、私は総理大臣としてこの八年間事務所に行ったことは一回か二回しかないわけでございまして、他方、様々な費用についての請求書は事務所に行くわけでございまして、事務所秘書がですね、この私に代わってそうした処理をしていくのが当然であります。そうしなければ回っていかないわけでありますから。  他方ですね、事務所においても、事務所経費として日々経費が生じることは委員も御承知のとおりだろうと思います。ですから、そこでそこにあるお金をですね、そうしたもので充てていく。ただ同時にですね、当然、収支報告書の中においては安倍晋後援会の中でしっかりと報告していかなければならないというのは当然のことであろうと、こう考えております。
  32. 福山哲郎

    福山哲郎君 それだけ供与されたものが不記載だったから悪質なんじゃないですか。今当然とか言いましたけど、それが不記載だったんじゃないですか。それで今弁明しているんでしょう。ちょっと自分の置かれているお立場分かっていないんじゃないかと思います。  二〇一四年、二〇一九年のこのホテル、領収書の宛先、答えられるんだったらお答えください。答えられないんだったら答えられないで結構ですから、言ってください。短くお願いします。
  33. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 私は、不記載のことを当然と言っていることではなくて、そこに、事務所に置いてあるお金をですね、どのように使っていくかという、この使い方については、それはそうなんだろうと。ですけれども、記載すべきだったということであります。  で、質問は領収書、領収書というのはどの領収書でしょうか。(発言する者あり)  この経費についてはですね、経費については、この五千円につきましては、ホテルがですね、それぞれの、それぞれの後援者に出しているということでございます。  その後の支出についてはですね、支出については、これはちょっと私は、支出についてのその後の事務所の立替えの払いについての領収書については、どのような宛先になっているか、私は承知をしておりません。
  34. 福山哲郎

    福山哲郎君 これ、領収書は、先ほども辻元委員言われましたけど、ホテルから再発行されるはずなので、再発行してこの議運委員会に提出をいただきたい。  委員長、お取り計らいをお願いします。
  35. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 後刻理事会で協議します。
  36. 福山哲郎

    福山哲郎君 総理、もうね、総理が長々とお答えになるので、聞いてもいないことを、非常に時間がなくなっているんですけど。  実は総理は、ホテルからの明細書についても昨日の会見、極めて曖昧なんです。ずっと国会では明確に、明細書は発行されていない、受け取っていないと言われたんです。ところが、昨日、突然、明細書はあるけど事務所になかったとか言い出したんです。あるってどういう意味ですか。ホテルにあるんだったら、じゃ、ホテルから取り寄せればよかったじゃないですか。そうしたら、いきなり秘密の話が出ているんですけど、それはホテルが本当に言ったかどうかについては証明ができません。  それから、五千円の設定も何度も答弁されているんですけど、この修正だと完全に安倍後援会ホテルと契約しているから、一人対一人の契約の設定というのは本当に大うそだったということが明らかです。この設定、ホテルが決めていないんだったら誰が決めたんですか。短く答えてください。ああ、じゃ、もう言ってから総理答えていただきます。そこ答えてください。もう時間ないので、申し訳ありません。  本当に疑惑ばかりです。何も総理は真摯に答えていません。あなたの政権になってから、あなたの尻拭いのために人生が変わってしまう人がたくさん出てきました。森友学園の財務局職員の赤木さんは改ざんを強要され、自死されました。佐川さんも改ざんの主犯格にさせられた。今度は安倍晋太郎先生時代からの秘書さん、しかし実際は東京秘書だと言われている。でも、その東京秘書は今回の地検はおとがめなしじゃ、国民納得できないじゃないですか。それで何であなたは議員に居座り続けられるんですか。  今日の質疑で疑惑は更に深まっています。前総理の不誠実な姿勢もはっきり見えました。来年の通常国会では、今度は今日みたいなごまかしのできない証人喚問の場に是非出てきていただきたい、そして初心に返った姿をお示しいただきたいと思います。  司法判断が出たとしても、あなたの政治的、道義的責任、免れません。
  37. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 時間が過ぎておりますので、おまとめください。
  38. 福山哲郎

    福山哲郎君 この国会をないがしろにした行政府の元長としての責任は決して小さくない、極めて大きいということを申し上げ、もしお答えいただけるならお答えください。  終わります。
  39. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 明細書がないと言ったのはですね、私の事務所にはないということを申し上げたわけでございまして、そして、秘書はですね、明細書を、請求書は見ておりますが、明細書を見たという記憶はないということについて、秘書から聞いたことをお伝えをさせていただいた。それは今も変わりはないのでございますが、ホテル側はですね、いや、明細書を、請求書と恐らく二枚紙的に秘書には見せているということでございましたから、それはそう、そうかもしれないということでございます。  ですから、私はこの明細書が存在をしないと言ったことは一回もないわけでありまして……(発言する者あり)いやいや、明細、明細書ホテルにはですね、ホテルにはあるかもしれないということは申し上げてきているわけでございます。(発言する者あり)いや、そこはもう間違いないんだろうと。だって、それを私が、だって、ホテル側が、ないということを私が、それをですね、だから私が……
  40. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) そろそろおまとめください。
  41. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 私が申し上げたのはですね、私が申し上げたのは、ホテル側はですね、営業上の秘密でそれを公開を前提としては出すことはできないということを私は答えているわけでございまして、それはしっかりと見ていただきたいと思います。
  42. 福山哲郎

    福山哲郎君 終わります。
  43. 竹谷とし子

    竹谷とし子君 公明党の竹谷とし子です。  安倍総理秘書政治資金規正法に違反して後援会主催の宴会に関する収支記載していなかったことにより罰金刑が科されました。そして、前総理がこれに関して事実と異なる答弁国会で重ねていたことで、国民からの政治及び政治家に対する信頼が大きく失墜しています。  本日は、前総理の求めに応じてこのように弁明機会をつくることになりました。誠実な御答弁を求めます。  前総理は、昨日の記者会見で、事務所に幾度も確認をし、当時の私の知る限りの、認識の限りの御答弁したという趣旨のことをおっしゃいました。しかし、念のため開催ホテル確認するということもできたはずです。それをしなかったのはなぜでしょうか。確認して差額を払っていたことが分かれば、後援会主催した宴会として収支報告をすべきとその時点で分かったはずです。政治資金規正法に対して前総理自身認識が余りに甘かったと断ぜられても仕方がないのではないでしょうか。いかがでしょうか。
  44. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) このホテル側確認をすべきだったかということでございますが、当時、私が直接ですね、ホテルに連絡をして確認するということは考えてもいなかったのでございまして、私は、私の下で長年仕えてくれた秘書を全面的に信頼をしておりましたし、また、この長い、長年にわたって、間違いの中に、間違いのない中において様々な業務を行ってくれたところでございます。  例えば、年金の不払問題等が起こったときもですね、私は、もう本当に一日の空白もなく全て納めてくれたのも前任者会計責任者であったわけでありますし、事務所費等の問題も一切ないということでございまして、しっかりとやっていただいたことにおいて、これは全て任せていた。  ただ、今委員が御指摘だったようにですね、これは私自身が調べていればですね、その時点で収支報告書修正すれば全て問題がなかったのでございまして、その点やはり大変じくじたる思いがありますし、そうしておけばよかったと、このように考えております。
  45. 竹谷とし子

    竹谷とし子君 数百万円ものお金が出ていたのを知らないというのは、庶民感覚と余りに懸け離れています。そして、管理体制に大きな問題があったと言わざるを得ないと思います。  また、たとえ知らなかったとしても、任せた秘書が不祥事を起こせば政治家にも同じ責任があるのではないでしょうか。本当のことを言えない雰囲気をつくった前総理自身にも責任があるのではないでしょうか。いかがでしょうか。
  46. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) これはまさにそのとおりでございまして、私もですね、確認をする際に、これで、五千円で全て賄っているんだねという念を押す形で確認をしたということもあったのかもしれないと、このように反省をしております。
  47. 竹谷とし子

    竹谷とし子君 前総理は昨日の会見で、私自身政治活動、後援会事務所における資金の透明性の確保につき、国民皆様から一点の疑問も生じることのないよう私自身責任を持って徹底してまいる考えとおっしゃいました。  不正の目的の有無にかかわらず、政治家収支報告への不記載の問題が後を絶たないということを考えると、間違えずに済むような再発防止策が必要だと思います。前総理自身はもとより、全ての政治家が資金の透明性確保を徹底できるように、今回大きな問題を起こした前総理だからこそ、範を示し主導していただくことこそが私は今回の問題に対する道義的、政治責任を取ることだと考えます。いかがでしょうか。
  48. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 政治的、道義的責任、大変重いものがあると思います。ただいま御指摘があった点についてですね、まさにしっかりとこの経験を生かして取り組んでいくことも私の責任であると、このように考えております。
  49. 竹谷とし子

    竹谷とし子君 しっかりやってください。私も共にやっていきます。よろしくお願いいたします。
  50. 東徹

    ○東徹君 日本維新の会の東徹でございます。  まず、冒頭にではありますが、昨日の新型コロナウイルスの感染者数三千七百三十九人ということで、二日連続最多を更新いたしております。  東京都の感染者数は昨日は八百八十八、過去最多。今日も八百八十四ということで、依然変わっておりません。  感染拡大が収まっておらず、この今もコロナの病気と闘っている人たち、患者さん、入院療養中の方は二万七千二百二十四人。しかも、重症者の方々は六百四十四人。心からお見舞いを申し上げ、一日も早い御回復を祈るばかりであります。  そして、死者数に至っては三千百三十六人と。心からお悔やみを申し上げます。  医療現場で日々必死になってコロナ患者を助けている医師や看護師の皆さんに心から感謝を申し上げます。  そして、飲食店を始め様々な企業が、コロナの影響で経営状況が逼迫して苦しんでおられます。経営者や働く人たちの経済対策もしっかりと行っていかなければなりませんし、コロナの医療現場で働いている看護師さんに対してもしっかりと報酬を上乗せして、人材確保を努めていかなくてはなりません。  今、国会の一番取り組まなくてはならないことはコロナ対策であり、一日も早く新型インフルエンザの特措法の改正を、早く成立さすことが我々に一番求められていることであります。是非とも通常国会を早急に開催していただくことを求めておきます。  そして、まず桜を見る会から質問させていただきますが、昨日の安倍総理記者会見でもありました。私が知らない中で行われていたとはいえ道義的責任を痛感している、深く深く反省国民に心からおわびする、国民信頼を回復するためあらゆる努力を行いたい、資金の透明性の確保を責任を持って徹底していく、政治家として初心に立ち返って研さんを重ね責任を果たしたい、こう申されておりました。  その上でお聞きをいたします。  前夜祭経費補填に使った五年間で八百万円以上の金銭の原資、これは安倍総理の預金であり、手持ち資金として事務所に預けていたものというふうにされておりますが、この事務所の手持ち資金の原資は月百万円の文書通信交通滞在費ではないのかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
  51. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 歳費と文書交通費が振り込まれるわけでございます。もちろんお金に色はないのでございますが、基本的にこの歳費の中においてですね、私の言わば先ほど申し上げましたような項目の支出を行っているということでございまして、基本的にはその中で賄っているんだろうと、こう考えておりますし、今、先ほども申し上げました、本来、安倍晋後援会から支出するものでございましたが、そこに充てた、まあ立替払的に充てたものにつきましてはこの歳費の中から行っていると、このように考えております。
  52. 東徹

    ○東徹君 これは、歳費と文書通信交通滞在費がなぜか同じに、これ預金通帳に振り込まれるわけですよ。しかも、毎月十日については五十万円と歳費が一緒になって払われてくる。もう安倍総理がおっしゃられたように、これはお金に色が付いていないわけです。付いていないわけです。  我々はですね、安倍総理が今回、こういったことを踏まえて、国民信頼を取り戻すために努力を行いたいと、資金の透明性の確保を責任を持って徹底していくというふうにおっしゃられました。  文書通信交通滞在費は年間一千二百万円です。十年間国会議員やったら一億二千万円。これが全部不記載なんですよ。誰も記載していない。日本維新の会だけがこれは記載しているんです。ちゃんと使途を明らかにして、ホームページで明らかにしている。  安倍総理がそうやって透明性を確保していくと言うのであれば、安倍総理が自ら、この毎月百万円、年間一千二百万円のこの文書通信交通滞在費をきちんと使途を明らかにすべきというふうに思いますが、いかがですか。
  53. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 私も総理時代に御党からそういう趣旨の質問を受けたことがありますが、これは各党各会派によって決めていただきたいという形で答弁をさせていただきました。  今、一議員としてですね、一議員としてそれをやったらどうかという御提案なんだろうと、こう思うわけでございますが、私も自由民主党の所属の国会議員でございますので、党の中において議論をしていきたいと、このように考えております。
  54. 東徹

    ○東徹君 これは、安倍総理が、まずは御自身だけがですね、まずこの文書通信交通滞在費の使途を明確にすればいいだけの話なんです。その後、また自民党の方で議論すればいいというふうに思います。こういったことがあったんですから、安倍総理におかれましては、是非ともこの年間一千二百万円の文書通信交通滞在費はきちんと、もう今日からでも来月からでもちゃんと明確にしていきますよということを是非おっしゃっていただきたい、そう思いますので、もう一度よろしくお願いいたします。
  55. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 大変これ有意義な御指摘をいただいたと、こう思っておりますので、どのような形で明らかにするかということも含めて検討したいと、このように思います。
  56. 東徹

    ○東徹君 この中で私と石井章議員がこの文書通信交通滞在費の使途を明らかにやっています。維新の国会議員みんなやっているわけでありますが、ちゃんとうちにはこの使途の公開するマニュアルがありますので、安倍総理事務所にお届けをさせていただきますので、是非それを見て御検討いただきたいというふうに思います。  そして、是非やっていただいて、その上で、自民党の中でも、そしてまた国会全体としても、この文通費、やはり安倍総理が今歳費の中から払ったというふうに言っておられますが、文通費から払っているのか歳費から払っているのか、これは分からないわけです、文通費の使途公開がないわけで。しかも、歳費と文通費が一緒になって通帳に振り込まれてくるわけですから、色が付いていない。  だから、やっぱりこういったことを是非、国会議員として是非、我々もずっとこの法案成立を求めておりますが、文通費の使途公開について御努力いただきたいというふうに思いますので、もう一度そこはよろしくお願いいたします。
  57. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) こうした問題の中において徹底的に透明化を図っていくということを私自身答えをさせていただきました。まあこれは私自身の問題でもございますので、しかし、その中において明確に使途を公開すべきだという御指摘、これを重く受け止めまして、まあどのような形で、御党にはマニュアルがあるということでございますが、それも参考にさせていただきながら考えていきたいと思います。
  58. 東徹

    ○東徹君 こんなおかしなことはないです。今回、安倍総理は、三千万の不記載ですかね、ということで問題になっておるわけです。国会議員は年間一千二百万円全部不記載ですから、これ、文通費は。一切何に使ったか明確にされていない。こんなことをですね、是非しっかりと使途を公開して透明化していかなかったらまたこういったことが起こるかもしれませんし、そしてまた、やっぱり国民から信頼も得ることができません。  桜を見る会について、最後一言申し上げたいと思います。  国民民主党の玉木代表が、昨年の十一月十三日の記者会見で、首相主催の桜を見る会は民主党政権でも一回だけ行われた、当時は議員一人当たり四人の推薦枠が割り当てられていたということを明らかにいたしましたし、支援者を招待していたということもお認めになられました。  こういう公平性に欠ける桜を見る会そのものを、こういったものを開催していくということがやっぱり間違っているわけでありまして、このような公平性に欠ける桜を見る会、今後一切開催すべきではないということを申し上げて、私からの質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。
  59. 浜野喜史

    ○浜野喜史君 国民民主党の浜野喜史でございます。  前総理にお伺いをいたします。  私は、前総理のあの御説明、信用したいという思いでいっぱいでございます。しかしですね、もう一方では、やはり疑念、疑いが払拭し切れないというところもあるというのが率直な私の思いであります。  といいますのも、再三にわたって安倍総理説明されてこられました会合の持ち方ですね、後援会が主体となって呼びかけて、数百人規模で会合を持たれたと。入口で会費を集めて、そしてそれを全てホテル、会場側に一括お渡しをして、それで完結と。仮に赤字が発生してもそれは会場側に、ホテル側に吸収していただくと、もうこういうやり方でやったんだという御説明だったんですね。  そういうやり方が私は一般的に行われているという認識を持っておりません、私は。しかし、総理総理はそういう御認識を持っておられるということだと思うんですけれども、改めて御認識をお伺いしたいと思います。
  60. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 言わば五千円の会費を徴収をして、そしてそれをその場でホテル側が領収書を発行し、ホテル側にお渡しをしていた。つまり、これ預り金という形でお渡しをしていたので正式に収支報告上に載せる必要はない、また不足額も生じていないという認識でございましたからそのようにお答えをさせていただいたところでございます。また同時に、大きな宴会場でございますので、多少のその人数が欠けたもの等については、これはまあ吸収していただけるのではないかという認識を持っていたと、こういうことでございます。  しかし、そもそも事務所が立替えの払いをしていたわけでございますので前提が間違っていたと、こういうことでございまして、改めておわびを申し上げたいと思います。
  61. 浜野喜史

    ○浜野喜史君 さらに、これに関連してお伺いしたいんですけれども、私は、初めてこういうやり方の説明を聞いたときに、あっ、こういうやり方があるのかというふうに正直驚きました。驚きました。もう一方で、違和感も覚えたというのが事実です。  違和感というのは、これ、ホテル、会場側からすれば、ちょっと言い方あれですけれども、気の毒な、ちょっと不利な取引、契約なんではないかなというふうに感じたわけです。確かに、これ法律に触れるのかと言われればそうじゃないんだろうというふうに思いますけれども、余り、何といいますか、お勧めできるというか、という取引でもない、言わば不適正な取引であると、あるんじゃないかというふうに私は感じたんですね。  そういうふうな御認識を前総理はお持ちにならなかったのか、ちょっと不自然だと、違和感があるということ、気持ちをお持ちにならなかったのか、御説明いただければと思います。
  62. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) これは営業の世界でありますから、様々な対応があるんだろうというふうに私も思っておりました。  私もサラリーマン時代経験があるわけでございますが、どれぐらいの量の発注があるか、あるいはその量の発注を長く継続してくれるのか、また、そうではなくて、量も小さくて継続的な契約にはならないというのであれば、当然これは単価も、契約の中身のこの金額も違ってくるのでございます。ですから、この言わば契約、決めた価格どおりということではなくてですね、そういう様々なある程度のこの営業担当者に裁量が与えられているということはあるんだろうなというのが私の認識であったということでございます。
  63. 浜野喜史

    ○浜野喜史君 さらに、関連してお伺いいたしますけれども、過去の国会答弁で、こういった会合はほかにもあると、当然、多くの国会議員の方々もそういう会合はあるんだろうと、このように思いますというふうな答弁されているんですね。これはもう当然あるんだという強い表現で断定的におっしゃっているわけです。  ということは、何かこういう会合に参加をされたとか、そういう実体験に基づいてこういう発言をされたんではないかなというふうに私は思うんですけれども、何かこういう、総理説明されてこられたような方式の会合に参加をされた実体験がおありなのか、御説明いただければと思います。
  64. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 例えば、ある団体で忘年会を行うと、会場を貸し切ってですね。で、一人幾ら会費ということは決まっていて、その会費については、その当この会場から領収書をもらうというものはあるわけでありまして、当日になって欠席する者があるわけでございますが、だからといって後でその不足分を請求されるということはないのでございまして、そういうことではないのかな、かなというふうにまあ認識をしていたところでございます。
  65. 浜野喜史

    ○浜野喜史君 実体験としてそういうような体験をされたということでありますけれども。  私が思いますのは、今、前総理説明されたのは、少人数の会合で、まあまあ少人数集まって、行き付けのお店のマスターにお願いをして、今日は例えば五千円だけ払うからそれを超える分は出ないように料理とかアルコールを出してほしいというような、少人数会合の場合は私もそういう経験はあります。  しかしですね、後援会が主体となって数百名強、八百名とかいう規模でああいう方式でやはりやるとは私にはどうしても考えられないんです。考えられないがゆえに、総理も当然そういうことはお分かりになって、秘書の方はこういうふうに実は事実と異なる説明をしているんだけれども、それはもう黙認しておこうというふうにお考えになられたんではないかなというふうに、私は、総理の御説明は信用したい気持ちでいっぱいなんですけれども、そういうふうに思ってしまうんです。  私がこういうふうに思うということについて前総理はどのような御認識をお持ちか、御説明ください。
  66. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 大人数において、着席、例えば五百人、七百人、着席であればですね、当ホテルは五百人分、例えば七百人分食事を出さなければならないわけでありまして、七百人分のサービスを確保しなければならないということでございますが、私の前日の会食は、これは言わば立食でございまして、人数分、人数分出ているかどうかということについてはですね、何人分出ているかということについてはこれはなかなか分かりにくいわけでございまして、ホテルがですね、ですから、明細書というのを果たして何人分出したのかということかもしれないと、こういうことでございまして、ホテル側としても十分な利益を上げている。あるいは、会場費は請求するわけでございまして、ホテルは割と会場費ホテルによっては大変高いわけでございまして、その中で吸収は可能なのではないかというふうに考えたということでございます。  ただ、いずれにいたしましても、私が秘書確認する際、もう少し、言わば今先生のような疑問を持ちながら確認をするべきだと、こういうふうに反省をしているところでございます。
  67. 浜野喜史

    ○浜野喜史君 最後に、最後というのはこの関係最後にしますけれども、私の疑念を晴らしていただく一つの材料は、実はこういう方式の会合を、こういう方式というのは、先ほど来から申し上げましたように、会費集めてそれを渡したらもう完結という会合をですね、地元も含めて安倍後援会等が実行されている実績があれば、やはりそういうことをやっているんだから今回の場合もそういうやり方だというふうに前総理が理解されたということが言えようかと思いますので、実績はあるんでしょうか。これ、通告しておりますので、お答えいただければと思います。
  68. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 私の地元でも様々な形で会合を開催をしております。会費を取って会合を開いているわけであります。それが少しプラスになる場合もあると、こういうことを承知をしておりますが、全く同じパターンで開催しているかどうかということ、これだけ大きな会合というのは開いていないのでございますが、例えば新春の集いという、まあこれは、二、三千人集まる会はですね、このパターンかどうかちょっとつまびらかに申し上げませんが、会費を取って、そしてそこで完結をした形で開催をさせていただいているというふうに承知をしております。
  69. 浜野喜史

    ○浜野喜史君 終わりますけれども、そういう実績があるのであれば、是非資料で出していただければ、総理説明の、何といいますか、信用が高まるというふうに思いますので、それ是非やっていただければというふうに思います。  残念ながら、私の疑念は晴れたと言うわけにもまいりません。それだけ申し上げて、終わりたいと思います。  ありがとうございました。
  70. 田村智子

    田村智子君 日本共産党の田村智子です。  まず、確認いたします。桜を見る会前日の夕食会前夜祭は、参加者個々人がホテルとの契約主体ではなく、あなたの事務所側がホテルとの契約主体である、これでよろしいですね。
  71. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 契約主体ということにつきましては、当初はこの五千円で完結をしていたというふうに認識をしておりましたので、契約はですね、主体はそれぞれ参加した方々だという認識であったわけであります。  契約主体は誰かというこの認定においては様々な考え方があるわけでございますが、今回は検察当局認識に我々は従ったということでございます。
  72. 田村智子

    田村智子君 答えていない。  契約主体はあなたの事務所側である、それでよろしいですね。事実を聞いています。
  73. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) ですから、今申し上げましたように、今回の主体は安倍晋後援会であるということでですね、我々、検察側の認識と同じくしたところでございます。
  74. 田村智子

    田村智子君 これ、領収書が晋和会ですのでね、私はあなたの事務所側というふうに今理解をいたします。  費用補填についてもお聞きします。  あなたの私費から出したと最初は言い、それを立て替えたと言い換えを行っています。誰が負担すべきものを立て替えたということですか。
  75. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) それは安倍晋後援会記載するべきものであったということでございまして、ですから、今回はそのように修正をさせて、修正するようにという指導をいただき、そのように修正をさせていただいたわけでございます。
  76. 田村智子

    田村智子君 報告書のことを聞いているんじゃないんです。お金を誰が負担すべきものをあなたが立て替えたのかと聞いているんです。
  77. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 誰がということでございますが、言わば食費、まあ飲食費等につきましては五千円の会費を徴収をしているわけでございます。そして、言わば本来その不足分を、会場費等でございますが、を立て替えるのをですね、私から預けている共有資金の中からこれを立て替えているのでございますが、これ、本来であれば安倍晋後援会から支出するものであったと。言わば安倍晋後援会から支出するものであったからこそですね、政治資金収支報告上そのように修正をして計上させていただいているということではないかと思います。
  78. 田村智子

    田村智子君 今も会場費云々言いましたけれどもね、公職選挙法百九十九条の二、寄附の禁止の中で、会場費のことについては、政治上の主義又は施策を普及するために行う講習会その他の政治教育のための集会に関しやむを得ない実費、これは寄附の禁止の限定的な例外ですよ。宴会じゃないですか。収支報告書、宴会料で書いてあるじゃないですか。  しかもね、収支報告書の中で、本来後援会が負担すべきだったから変えたと言っているけど、実際の、じゃ、お金はですね、後援会訂正された収支報告書を見てもですよ、確かに不足分の支払の記述あります。しかし、その不足分がどこから出てきたのかが全く分からない。結局、あなたのポケットマネーから出しているんじゃないんですか、実態は。
  79. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) それは、そうではなくてですね、当然これ載せて、収支報告書に載せているわけでありますから、安倍晋後援会から支出することは正しいのでございまして、言わば立替払したものにつきましてはですね、今回、修正することと同時にですね、元々のこの共有資金の下に安倍晋後援会から出してですね、そちらに戻すということにしなければならないと、こう考えております。ですから、あくまでも安倍晋後援会が主体で支払を行っていくということではないかと思います。  また、会場費等のこれは、解釈については、既に総務省から見解が示されているものと承知をしております。
  80. 田村智子

    田村智子君 これ、宴会料の補填が公職選挙法上禁止されていないなんてあり得ないですよ、あり得ないですよ。  しかも、やっぱりこの後援会が出しているというけれど、そのお金がどこから出てきたのかが一切説明されていないんです。分からないんです。これは、ここの場での説明では駄目です。しっかりと資料を提示いただいて、私たちに分かるように説明をしていただきたい。お約束いただけますか。
  81. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 安倍晋三君。(発言する者あり)  もう一回、じゃ、質問してください。
  82. 田村智子

    田村智子君 じゃ、要求しておきます、今御理解いただけないようなので。  収支報告書訂正を見てみますと、後援会収支報告書は、確かに支出の部分は増えています。でも、収入で増えた分は会費の収入だけなんですよ。不足分がどこから出てきて払われたのか、ないんですよ。安倍晋三さんからの寄附もないんですよ。繰越金が訂正されているだけ。だから、一体どこからどうやって出てきたのかというものが全く分からない。  もう質問時間が余りないですから、今日この場では無理だと思います。私たちも資料を見なければ分かりません。分かる資料を提示いただきたいんです。お金の動きがどうだったのかということを提示して、改めて説明を求めたいというふうに思うんですね。これは、地元有権者に誰が利益供与をしたのかと、このことが問われる問題なんですよね。  私、やっぱり最初に戻るんですけどね、一番最初、昨年の十一月八日に戻らざるを得ないんですけれども、私は、桜を見る会とセットで地元有権者をおもてなししたのではないですかと聞きました。そのとおりだったんですよ。そのことを含めて、事実を全部明らかにしなければならないんですよ。費用補填が毎年発生しているのに、なぜ会費五千円という格安の設定を続けて宴会がやられ続けたのか、桜を見る会に地元有権者の参加者を広く募ったのはなぜなのか、このことが明らかにされなければなりません。  衆議院質疑の中では、答弁の中でね、私は毎回、地元皆様が大変頑張っていただいた結果ですね、これはもう常にあの圧倒的な勝利を与えていただいているところでございましたとお答えになった。それと、地元有権者の皆さんをまさにおもてなしをするために、総理の地位を使って桜を見る会に広く募り、格安の宴会でおもてなしをした。これも含めた事実が何であったのかということを明らかにすべきだと思いますが、いかがですか。
  83. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 時間が来ておりますので、答弁簡潔にお願いします。
  84. 安倍晋三

    参考人安倍晋三君) 幾つか御質問があってですね、全てお答え、ちょっと、全て覚えておりませんので、お答え難しいんですが。  この度のまず修正はですね、後援会主催しておりました桜を見る会前夜祭について、当局捜査が行われている中、現存している資料等を精査し、弁護士等専門家の意見も伺いながら、事実関係確認できた範囲で新たな収入及び支出を計上したものであります。  具体的には、開催当日に参加者皆様からいただいた参加費用の合計額を収入として計上し、ホテルから請求を受けて一括精算をいたしました会場費その他諸費用について支出として計上したと、こういうことでございます。  それとですね、同時に、私の地元からも多くの、桜を見る会に参加をしていただいたところでございますが、これは毎年、過去長年にわたってそうしたことが慣行として行われてきたわけでありまして、推薦をですね、総理として推薦も依頼されていた中においてですね、推薦を依頼された中において、地元秘書が知り得る範囲で推薦をしたと、それを内閣府あるいは官邸において最終的な決定をしたと、こういうことでございます。
  85. 田村智子

    田村智子君 何一つ事実は明らかになっていないと思います。改めての追及の場を求めます。  終わります。
  86. 水落敏栄

    委員長水落敏栄君) 以上をもちまして本件に対する質疑を終了いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後四時二十八分散会