○伊波洋一君 ハイサイ、沖縄の風の伊波洋一です。
給与法案については、人勧に準拠するものであり、異論はありません。
去る十一月十九日、一年二か月ぶりに普天間飛行場負担軽減推進
会議作業部会が開かれました。国と県の主張は平行線をたどりました。これまで
日本政府は、普天間の負担軽減策として、空中給油機の県外移転、訓練移転、そして緊急時航空機受入れ機能の移転の三つに取り組んできたと
説明しています。これに対しては、これまでも数十億円の予算が支出されて、米側に渡されています。
辺野古の設計変更申請では、普天間所属部隊の辺野古新基地への移転には最短でも十二年掛かると書かれています。十二年以上もの期間にわたり普天間の危険性を放置し、宜野湾市民、沖縄県民を危険にさらし続けることは許されません。十九日の
記者会見でも、加藤勝信官房長官は、今後とも、沖縄の負担軽減のため、できることは全て行うと明言しています。
現在、宜野湾市など基地周辺の自治体には、
防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する
法律の第九条に基づく特定
防衛施設周辺整備調整交付金、いわゆる九条交付金が交付されています。九条交付金は、
防衛施設の運用が周辺の生活環境に及ぼす影響を考慮し、市町村に交付する交付金です。基地負担に見合った交付金を市町村に渡す制度です。九条交付金は、基地が飛行場であれば、飛行回数に基づいて算定される普通交付額と運用の態様の変更に係る額という、二つの金額から構成されています。
配付してございます
防衛省提供
資料によれば、宜野湾市に対する九条交付金の交付額は、表のとおり、過去十年で、八千万円から
令和二年度四億九千万円へ六倍に増額されてきております。
政府が、普天間の負担軽減に努めている、できることは全てやると言っているにもかかわらず、飛行回数の増加に伴って増額する普通交付金も減っていないし、増えております。特に、運用の態様の変更に係る額が大幅に増えています。平成二十三年度までゼロでしたが、毎年のように増え、
令和二年度は三億九千七百万円になっています。
宜野湾市に対する普通交付額、運用態様の変更に係る額、それぞれの増額の要因はどんなものですか。