○玉木
委員 ぜひこれはやってもらいたい。結果として、
小泉大臣が喜んで
梶山大臣が泣くかもしれませんけれども、でも、国民が喜べばいいので。
そういう観点で、ぜひ、財源の配分の見直しも含めて、特会って難しいんですよ。ある種、既得権益だから、特会のお金というのは。特定財源がセットですからね。ここを動かせるのが政治しかないので、ぜひここは菅
総理に期待したいと思います。
次に、三次
補正について伺いたいと思います。
私は、
日本のコロナ対策は、基本的にはうまくいっていると思うんです。それは、死亡者と重症者の数を抑えているというのは、これはよくできています。ただ、問題は、その割には
経済の戻りが悪い。
ちょっとこれを見ていただきたいんですが、OECDが先般出したことしと来年の
経済見通しなんですが、まあ中国はすごいですね。G20の中で唯一、十九カ国が全部マイナスですけれども、この中でもプラス成長一・八ですよ。来年は八%成長に戻りますからね。もう一つ、二〇二一年、戻りがそれぞれ、アメリカも欧州も世界も悪いんですが、四パー、五パーで戻ってくるんですよ。
落ち込んだものだから、発射台が下がっていますからそれは戻るんですが、
日本を見てくださいよ。約六%、五・八%ことし落ちますけれども、私の予想は五・五でしたから結構当たっているんです、来年の戻りは一・五しか戻らない。ここは、これだけ死亡者と重症者が少ないのにこの戻りの悪さは、私は
経済政策が悪いんだと思いますよ。
これまでいろいろやってきたものを盛り込んでマイナス五・八ですから、ここで財政出動を緩めてはならないと私は思うんです。
経済の再生に今全力を傾けないと、
経済と
社会に物すごい後遺症が残ります。コロナは実は、コロナに感染した方に後遺症が出ているんじゃないかということが結構言われていますが、
社会と
経済に、今の政策を間違ったら後遺症をがっと残しますからね。
既に、例えば妊娠の届出がすごく減っていて、来年の出生数はぐっと減りますよ。これは多分、低位推計に行きます。私は分析しましたが、田村さんも一回これは分析してもらったらいいと思うんですが、高位推計、中位推計、低位推計だと、この推計でいくと低位推計にずっと行きますから。年金財政にも絶対ききますから、これは悪い方に。
そういう意味では、今の対策は、とにかくけちらずにやる、麻生
大臣。これが結構、後の税収にもつながりますから、ここをぜひやってもらいたい。
そこで、伺います。アメリカは、三月に二兆ドル、約二百兆円の対策をやって、七月に一兆ドルやっています。今度バイデンさんが勝てば二・三兆ドルです。トランプさんでも一・六兆ドル、約二百兆円前後ですね。合わせると大体五兆ドル、
日本円でいうと五百兆円ぐらいですから、アメリカは大体GDPが二十兆ドルなので、GDPの二五%、四分の一ぐらいをトータルでやっているんですよ。
日本はどうかというと、一次
補正、二次
補正を合わせて五十八兆円ぐらいですかね。真水はもっと少ないですけれども。ただ、一応
予算計上しているのは五十八兆円ですから。
そうすると、
日本はアメリカのGDPの四分の一ですから、GDPの二五%ぐらい、アメリカと同じぐらいするんだったら、やはりトータル百兆円ぐらいの
予算にしなきゃだめなんです。そうすると、あと四十兆から五十兆は、私、大胆にやらないと、この来年の戻りの悪さは変えられないと思うんですよ、ここは。
我が党は、国民民主党は、前からこの百兆円のプランを言ってきました。私は結構これも外れなかったと思うのは、雇調金は大体二兆円使っていますから、五月に言ったやつですから、私が五月に。二兆円は、大体二兆円使っていますから当たっているんですよ。地方創生臨時交付金は大体三兆円出していますね、トータルで。残り二兆円欲しいと言ったのは、誰が言っていたかというと、知事会が言っているんですよ。知事会が五兆円と言っていますから、三次
補正でもう二兆円乗せましょうよ。
それで、これはきのうも聞いた、学生が困っていますよ。依然として困っていますから。大学ごとの
対応に、萩生田
大臣、任せちゃっているので、やっている大学はやっているけれども、やっていないところはやっていなくて、やはりキャンパスに行けなくて、ずっと後期もオンライン中心ですと、何で学費を払わなきゃいけないんだというような声があるので、ここをもう一回学生さんにも寄り添ってもらいたい。もう一兆円ぐらい乗せたらいい。
医療に関しては八兆円ですけれども、今、田村
厚労大臣もいるので、三兆円は出しているんですね。でも、
日本医師会は七兆円と言っていますから、もう五兆円ぐらい乗せて、冬場の対策をもう一回しっかりやる。
あと、一番欠けているのが、家計
支援と企業に対する
支援のところ。私の表でいうと二十六兆、四十六兆と書いた、五月に書いたところですね。
いろいろやらなきゃいけなくて、持続化給付金ももう一回とかいう声もあります。結構あるのが、やはり現金給付をもう一回やったらどうだと。午後、
後藤祐一さんも言っていましたけれども。これは私は、何でやったらいいと思うかというと、これで一息ついたという声をいっぱい聞いているんですよ。全部貯金に回っていると言う人がいましたけれども、そんなことないんですよ。
それで、麻生
大臣、伺いたいんですけれども、先月二十四日のパーティーで、その分だけ貯金がふえて、何かこれは全く効果がなかったやに御発言されていたんですけれども、全部が全部消費に回っていないのはそのとおりです。ただ、私は、消費活性化効果で生活の下支え効果として意味があるし、場合によっては、一定の所得制限を入れてもう一回やってもいいなと思っているんですよ。
このパーティーでの御発言、その分だけ貯金がふえたという御趣旨、あるいはどういう根拠に基づいておっしゃっているのか、教えてください。