○玉木
委員 ぜひよろしくお願いします。
こういう声が届いているんですね。鶏舎の周辺で防護服の着脱補助というのをやっている職員がいらっしゃるんですけれども、その環境が劣悪だと。一クール八時間勤務なのですが、その間、自分たちも防護服を着用するので一切水分補給ができません、お手洗いにも行けません、その上、体力仕事です、この勤務が二日に一回は回ってくるので、皆脱水症状に陥っていますと。これは先週の金曜日の段階ですから、多分改善されたのかなと思います。
あわせて、これからの話でこういう声も来ています。殺処分のときには県の職員、自衛隊の動員で二十四時間体制で助けてくれた、しかし、終わった後にこの人たちの動員がなくなりました、今からの作業は、殺処分した鳥を入れた二十キロから三十キロある密閉容器を運び出す作業がある、建設業協会の方は埋却処分で手伝っていただいているんですが、数日間しか手伝いができないので、何とかその間にやってくれと。今は二十名の外注職員でやっているんだけれども、このペースでいけば
期限内には到底終わらないので、作業を手伝っている人員を
拡充してほしいと。
これは現場の声です。ですから、こういうところをきめ細かく見ていただいて、国としてもできるだけのサポートをしていただきたいなというふうに思います。
次に、ちょっときょうは時間がないので、きょうは、同僚議員からもたくさんありましたけれども、
米政策についてちょっと聞きたいと思います。特に餌
米政策です。
私は、この
委員会でももう何年も前からこの政策をずっと取り上げてきていますけれども、
大臣にもちょっと申し上げたんですが、この間の歴代
大臣の
大臣所信を読み比べてみました。
そうすると、例えば二〇一九年の吉川貴盛農水
大臣のときには、これは常会です、二〇一九年の三月のときに、
飼料用米、麦、
大豆等の
需要のある
作物の
生産振興に努めていくということを、二〇一九年の三月にはそう言っています。
次の江藤
大臣になったときの最初なんですが、二〇一九年の秋の臨時国会では、引き続き麦、
大豆、
飼料用米などの戦略
作物や高
収益作物など
水田フル活用に向けた
支援を行う、こういうふうにおっしゃっています。ちょっと順番が、麦、
大豆が先になって、
飼料用米が三番目になっているんですね、この
時点で。
それで、ことしの二月の江藤
大臣の常会での所信からは、引き続き麦、
大豆などの戦略
作物や高
収益作物など
水田フル活用ということで、「など」になって、
飼料用米の明示がこの
時点で初めて消えます。
そして、今回の、初めて就任された
野上大臣のことし十一月の臨時国会での
大臣所信では、輸出の
取組や、麦、
大豆、高
収益作物等への
転換を図る
水田フル活用というふうになっていて、輸出の
取組ということが新たに加わるんですが、麦、
大豆、高
収益作物の後の「等」になっているというのが
飼料用米の扱いになっています。
これからも
水田フル活用の一環として、ある種転作
作物として餌米ということを充実させていくということなんですが、餌
米政策は、
予算措置も含めて、本当にこれにかけて大丈夫なのかというのは当初から多くの
農家の皆さんの不安だったわけですね。
私は覚えていますが、たしかあれは二〇一五年か六年だったんですが、全農は六十万トンの
需要がありますと。よく覚えています。それで、日本飼料工業会が六十三万トンで、中長期的には二百万トンの
需要がありますという話を当時よく言っていて、ほんまかいなと皆さんも思っていましたよね。
実際、初期のころは八万円、十万五千円とかをつけて、かなりそこに注目して移したんですが、私の
地元なんかは
面積がちっちゃいので、ここは
主食用米、ここは
飼料用米とうまく分けられないので、コンタミが怖いのでなかなかできないとか、あるいは、乾燥費を入れれば結構お金がかかって実入りが少ないとかですね。それで、現にもう減り始めているわけですね。これから更に
飼料用米を本当にふやすことができるのか。さっき緑川さんからもありましたけれども、もちろん単価を上げていくというのは一つのやり方なんですが、財務省がこれだけ厳しく言う中ではなかなか難しいですよね。
だから、餌
米政策について本当にどうなのかというのは、ちょっと、限界なのでもうそこそこにしておきますというんだったら、
農家に正直に言った方がいいですよ、それは。ここは、最初から私は申し上げているんですが、久しぶりにこの農水
委員会に帰ってきて、しばらく
期間を置いたからよくわかるんですよ、この差が。さっき言ったように、
大臣の所信表明の表現の仕方とか思いの入れ方も随分変わってきているのかなと思うんですが。
改めて伺います。
飼料用米政策についてはこれからも同じように進めていくのか、そして、財政的な裏づけも含めて、
農家が本当に信頼してこの餌
米政策に乗っていいのかどうか。
大臣からの明確なメッセージを求めます。