○玉木
委員 国民民主党の
玉木雄一郎です。
約三年半ぶりに農水
委員会に里帰りをしまして、こうしてまた
質問できることを大変うれしく思っております。ただ、三年離れていますと、農政も随分変わったな、あるいは農村の
状況も変わったなということをひしひしと感じます。
先日、
野上大臣の
大臣所信を聞かせていただきましたけれども、例えば三年より前にずっと言われたことで言われなくなったことも結構多いなというのをちょっと離れていると感じるんですね。
例えば、飼料用米という言葉は
大臣の
所信には消えています。あれだけ一生懸命やろうとした餌米政策は、財務省からいろいろ言われたこともあるんでしょうけれども、主な政策
課題としては明確に入らなくなっている。
あるいは、たしか二〇一三年、
自民党農水部会が一番
最初に決めたと
思いますが、
農業・農村所得倍増計画、あれはどこに行ったんでしょうか。
この
委員会でも取り上げましたけれども、
農業者の所得と農村の所得と両方を上げていって、たしか四兆円を八兆円にするという絵姿だったと
思いますが、定義のよくわからない農村所得が四・五倍ぐらいになるという計算だったと
思います。さっきいた
天羽さんとかが計算していたんですけれども。そうすると、私はあのときこの
委員会でも、議事録が残っていますが、年率一四%で成長しないと達成できないんですね。あれはたしか二〇二四年とか二五年目標ですから、そう余り残されていないんですね。そういうことも含めて、やはりもう一回検証し直してみる必要があるのではないのか。
輸出の五兆円も、この
輸出も私この
委員会で何度も取り上げましたが、加工品、特に飲料水というのは、リンゴジュースとかミカンジュースならいいんですけれども、第一位はアラブ首長国連邦向けのオロナミンCなんですよ。それも統計には入っているんです。それも含めて五兆円を目指す政策を
農林水産省として進めることで果たしていいのか。こういうことも一回冷静に、私は検証してみるべき時期だと思うんです。
本当に、
農業者の方が安心して、所得がふえて、特に若い人が将来展望を持って取り組める
農業をどうやってつくっていくのかということについては、これは与野党を超えてぜひ取り組んでいきたいと
思いますし、そのことに少しでも貢献できるような論議ができればと思って、またこの農水
委員会で
質問させていただきたいと
思いますので、冒頭、決意を申し上げ、
質問に入りたいと
思います。
まず、地元の案件でちょっと申しわけないんですけれども、香川県における鳥インフルエンザの発生について
質問したいと
思います。
二年前も、私の地元のさぬき市で発生をいたしました。また香川県かということで、非常に
関係者も心配をしております。特に、県の西部の三豊市と県の東部の東かがわ市に挟まれるように発生して、第三例も三豊市ということなので、発生していない県の真ん中の人も含めて、非常に
関係者は今不安の中にいます。
ただ、この間、殺処分を、県の
職員、そして
葉梨副
大臣も現地に行っていただいたと聞いております、心から敬意を、
感謝を申し上げたいと
思いますし、何より自衛隊の
皆さんに、殺処分を本当によくやっていただいているし、しっかりと速やかに対応いただいていることに対しては
感謝を申し上げたいと
思います。
そこで、まずお伺いします。いつも、なかなかうやむやになってわからないんですが、感染経路と感染の原因についてでありますけれども、特に香川県で集中して発生したということも含めて、その感染経路、原因について
大臣はどのようにお
考えなのか、現在の認識をお聞かせください。