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藤原委員 この問題について
質問をするとき、どこにお声かけをすればいいのかということで、
復興庁、そして廃炉
支援機構を所管しております経産省、それからADRを所管しています
文科省、この三者にお集まりをいただきまして、問題意識についてお話をさせていただきました。
賠償の問題での紛争となれば
文科省が対応をする、あるいは賠償について不十分なところがあれば経産省から廃炉
支援機構を通じて
支援なりいろいろなサポート、指導をする、だけれ
ども、賠償でそもそも片がつかない問題についてはどちらが対応するんでしょうかというお話をしたところ、
文科省も、賠償ではない問題ということでなかなか難しい、あるいは経産省も、それはあくまで賠償の中でやることであれば経産省ができるところはあるけれ
ども、賠償でできないところ、そういう問題についてはちょっと難しいというお話がありました。
そういう中で、今、
復興庁さんに
お答えをいただきました。これは、十年がたったからこそ賠償だけでは済まない問題というのが出てきているんだというところは、ぜひ
復興庁さんにも認識を新たにしていただいて、どういう解決策がいいのかというのは、簡単ではないんですが、例えば、やはり私申し上げたとおり、これは個別の
事業者さんとか民間の方と東電さんの間でも賠償で解決できない問題はたくさんあるんですけれ
ども、それ全てに国が入るというのは難しいと思うんですが、少なくとも地方公共
団体と東電との間、こういうパブリック同士の問題については、
復興庁も一緒に入って、三者で何かおさめるような形をつくらないと、これは東電の
原発事故は消滅時効を延長しています。さらに、その時効の援用も
基本的にはしないというふうにお伺いをしています。ということは、この話は、どこかで終わらずに、ずっと、十年、二十年、三十年と理屈の上では続いていってしまうわけであります。
やはり、そうしないためには、私も国
会議員の一人としてこの問題はしっかり汗をかいていきたいと思いますが、ぜひ
復興庁さんにもそういうところを、みんな賠償でしっかりやっているから大丈夫ではなくて、賠償だけではない問題があるということは認識をしていただきたいなというふうに思っております。
これがまず、私の方で申し上げた、十年たったからこそ今後取り組んでいかなければいけない問題だというふうに思っています。ぜひ、東電さんには、賠償の枠に落とし込めるところはしっかり落とし込んで、少しでもいい解決をまずは図るように
お願いをしたいというふうに思っております。
参考人の東電の副
社長さんには
質問はこれで終わりですので、もし差し支えがあれば、御退席どうぞということであります。
そして、最後に一問、
質問をさせていただきたいと思います。
来年からいよいよ第二期の
復興・
創生期間に入ってまいります。
復興庁の役割として、
復興のノウハウの共有が挙げられております。この三・一一からの
復興は、多額の国費と、そして多くの
皆様方の絶大なる御
支援をいただいて行ってきた国家的な
取組であろうと思っています。このノウハウを、三・一一でみんなで頑張ったね、よかったねで終わりではなくて、今後の
災害からの
復旧復興に生かしていく必要があると考えておりますが、このノウハウの共有をどのように進めていくのか、
平沢復興大臣に伺いたいと思います。