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山花委員 ぜひ丁寧にやっていただきたいと
思います。
えてして、やはり、数字上だとこうなるよねという話があっても、実際に現場に当てはめてみるとなかなかという
ケースは間々ございます。要するに、数字上はこれだけの、
配達日数は減らして再配置すると、数字の上ではうまくきれいになるんだけれども、実際に働いている方の希望だとかいろいろなことで、それは嫌だみたいな話が出てくると、なかなかはまらない
ケースもあるというのも間々ございますので、ぜひ、特に今働いている
方々の処遇等々についても、希望等、丁寧に対応していただきたいと
思います。
さて、今回こういった形で、処遇の改善等もということで、
配達日数を見直す、こういうことでございます。冒頭少しお話をいたしましたけれども、選択肢としては、料金のお話、料金のこともあるかもしれませんが、というか、
サービス水準を維持した上で料金をというのも
一つの考え方だったと
思いますし、今回はそれをとらずに
配達日数を、こういうことでした。
ちょっと例えとして適切かどうかわかりませんが、今回並びで変わります
信書便ですが、
信書便法のときにも、選択肢がこっちとこっちと二つあってということで、つまり、
信書の概念でくくるのかあるいは重さとか大きさでくくるのかという選択肢があって、私は今でもちょっと重さとかそっちの方がきれいだったのかなという気がします。現に、プリペイドカードは
信書に該当しないけれども
地域振興券は
信書として扱われるのよみたいなことが、何なんだみたいな
議論もかつてございましたが、そのときのことを別に今
議論しようということではありません。後で振り返ったときに、あのとき料金の方をとっておけばよかったなということにならないように、ぜひお願いをしたいと
思います。
さて、だんだん時間も迫ってまいりましたが、冒頭の話に少し戻りたいと
思います。
公共性についてなんですが、まさに
郵便のことに関してでありますけれども、私ごとで恐縮でございますけれども、もう二十年前以上になるんですが、私が結婚したときに妻のおじいちゃんがお
手紙を妻に書いてくれたんですけれども、それから数年すると外を徘回して帰ってこなくなっちゃうぐらいの状態でありましたから、その時点で既にちょっと、なかなか大変な様子だったのかなと
思います。本当に、ミミズがはったようなというのはこういうことを言うのかみたいな字で書かれておりまして、私が見ても宛名はよく読めませんでした。
郵便番号も間違っていました。実は住所も間違っていたんですけれども、届きました。これを見て私の妻が、いや、
郵便局の人ってすごいねと言ったときには本当にうれしい気持ちになりましたけれども。
このことを、局で働いていて、前に労働組合の役員をやられていた方で、
郵便屋さんから組合役員をやられた方なんですけれども、こんなことがあったよというお話を、感謝を伝えたところ、それが
郵便屋の誇りってもんよと言っていました。
その方から聞いたんですけれども、
郵便を
配達するのは、最近はゆうメイトの方もふえてきているけれども、職人芸に近いところがあるんだということで、昔は、年賀状が
配達できて一人前だと俺たちのころは言われていたんだというような話も伺いました。一年間で年賀状しか
郵便が届かない方というのがいらっしゃるということ。
あと、ちょっと
地方だとわかりません、
東京ですと、何とか荘とか、やや古いアパートなどになりますと、名前を今は掲示していなかったりとか、集合ポストでも名前を書いていない人がいます。時々、
郵便局の人が、ちょっとそこで名前を書いたりしているところもございますけれども。
そういった仕事だということで、つまり、やはり人の気持ちを届けたりとかそういった仕事ですから、余り現場で働いている
方々が、採算性だとか、あと、こういうことをやるともうかるかもうからないかみたいなことを考えるような職場というのもどうなのかな。そうはいっても
民間企業ですから、そういうマインドは持ちながらも、それでも
公共性ということについては、マインドとしては持っていていただきたいと
思います。
冒頭からずっと申し上げている話ですけれども、やはり
郵政事業というのは、全体として、きょうは
郵便のことをメーンとしてお話をいたしましたけれども、
郵政事業全体で、冒頭申し上げた仕送りの
ケースだとか
地域の
金融機能であるとか、あるいは保険といってもそれこそ大きな保険
会社なんか来ないような
地域、そういったところでは、やはり大事な
役割を担っていると
思います。やはりこの
郵政事業全体が、何でこれが政治的な大きないつも
議論になったりとか課題になるのかということでいうと、やはりこれは国民の大きな財産だよねということ、これは与野党を問わずそういう
思いがあるからではないかと
思います。
今回、
配達日数の話ではございましたけれども、
郵便の基本料金について、先ほども申し上げましたが、どこかの時点でやはり、今回ではないにしても、見直すタイミングというのはあるんだろうと思われます。また、
ユニバーサルサービスコストについても、きょう今の時点ということではありませんけれども、長期的に見たときには、やはりこれは検討しなければいけないことではないかと
思います。特に、途中でお話ししましたけれども、民営の
会社であるにもかかわらず、
郵便料金が自分たちの経営判断では変えられないという仕組みに今なっていることについてはどうなんだろうと
思います。
この臨時会が始まりまして、さきの一般
質疑でも、携帯の料金についてちょっと
議論がありました。まさに、
民間の
会社の料金について政府が言うのはどうなんだろうみたいな
議論だったと
思います。もちろん反論はあるんだろうと
思いますけれども。ただ、これは逆のパターンですよね。
郵便の料金については、
民間の
会社であるにもかかわらず、それは自由に変えることができないということが本当にいいんだろうかと
思います。
いつかどこかの時点で、やはりこうしたものについても経営判断で変えるようにできるということも必要なのではないかと
思いますし、また、例えば
一つのアイデアとして、
郵便料金について自由に決められるようにしたとしても、今
郵便についても、例えば三種
郵便だとか四種
郵便、特に四種については障害者の
方々とか公共的なものを担っていますから、例えばそこに関しては
補助金を入れるとか、そういったスキームもあってもしかるべきではないかと
思います。
また、
外国の例で先ほど
付加価値税が免除されている
ケースについて申し上げたのは、ゆうちょ銀行とかかんぽ生命が
日本郵便に業務委託を行う際に支払う手数料、これに消費税が付加されているわけでありますけれども、これは
分社化されたために発生したということでありまして、前、一体的に行っていたときにはこれは払っていなかったものでございます。こうしたことからすると、こういう点についても
税制上の
優遇措置があってもおかしくはないのではないかと
思います。
今の
民営化法というのは、先ほど
経緯で申し上げました、もともとは
政府提出の
法案だったものを、いろいろなことがあって、
議員立法の形で
民営化法の
改正という形で成ったので、ぜひこれは、今から
大臣にも所見を伺いたいと
思いますけれども、与党の
先生方も、こうしたことについてぜひ御
議論いただきたいと
思います。
さて、最後に
大臣に。こういった
郵政の
サービスを将来にわたって全国津々浦々にあまねく公平に提供していくというためには、
一つは
郵便料金の
見直しもどこかのタイミングで必要になってくるかもしれません。また、
ユニバーサルサービスの公的負担のあり方というのも私は検討が必要ではないかと
思いますけれども、この点について、どのような御
認識をお持ちでしょうか。