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高木(啓)
委員 ありがとうございました。
いずれにいたしましても、
国土強靱化、お金のかかることでございますので、骨太方針に示されたように、また
大臣には、ぜひ、予算獲得を含めてこの
国土強靱化が進むように、よろしくお願いしたいと
思います。
事前
防災という言葉があるように、やはり最初に、
災害が起こってから
復旧や復興をするということではなくて、事前に
防災対策を行っておく、このことは、コスト面においても、あるいはもっと大事なことは、私は、
災害が起これば国民にはやはり
被害が及ぶわけですから、国民の幸せのためにも、この
国土強靱化というのはとても大事なことだと思っています。
一度川が氾濫すれば、そこの流域の方は被災をするわけでありますから、被災をしない国土をつくっていくという意味での先行投資、事前
防災、そして
国土強靱化という
考え方をぜひ広めていただきたい。そして、予算も獲得をすべく、私たちも一生懸命頑張らなきゃいけないんですが、ぜひ
大臣には格段なる御尽力を賜りますようにお願いしたいと
思います。
さて、この本
法改正によって
被災者の
生活再建の
支援が充実をすることは各種
答弁から非常によくわかりました。国民にとっても私は大変心強いことだと思うんですが、私は東京選出なので、昨年の台風十九号で、大変やはり、私の
地域は低地もあるものですから、怖い
思いをしたわけであります。そういう意味では、頻発するここ数年の
災害の経験から、やはり懸念の一つが避難所の問題だと思うんです。
私は、本来、きょう時間があれば
質問をしようと思ったんですが、時間がありませんので、御
要望をちょっと二点、避難所の問題についてさせていただきたいと思っています。
私は、この避難所の問題というのは基本的に
自治体の課題なんですが、しかし、これは
自治体の課題だというふうに切り離さないでいただいて、国がやはり
自治体を
支援していく、その
支援を強化するという方向で、ぜひ、以下二点の
要望をしたいと
思います。
一つは、避難所スペースが圧倒的に足りません。この避難所スペース不足というのを、特に都市部ではどう解消すべきかというのは、これはもう非常に深刻な課題であります。
スペースが足りないのは以前から
指摘されていたんですけれども、
災害のたびにそれが浮き彫りになって、やはり住民の中からも極めて不安感が強くなっているということは申し上げておかなければいけないと
思います。さらに、新型コロナウイルスの問題があり、ソーシャルディスタンスのことがありますから、不安に拍車をかけていると言っても過言でないと
思います。
もう一つ言うと、福祉的ケアの必要ないわゆる福祉避難所も圧倒的に不足をいたしておりますので、これはぜひ国から
自治体に一層の改善を求めていただきたい、このように
思います。
そして第二は、避難所運営のノウハウが不足をしているんじゃないかという気がしてなりません。
災害が起こるたびに、避難所ごとの、例えば物資の過不足というのがありますよね。こっちの避難所では余るほどこういうものがあるんだけれども、こっちの避難所に行くとそれが全くない。そして、こっちの避難所が欲しいものが全然入ってこないなんという、このロジスティックの問題というのは極めて私は深刻だと思っておりまして、ロジが甘いからそういう問題が起こるんだろうと
思います。
自治体は、
災害対策本部を中心に、
デジタル化による管内の避難所のリアルタイム一元化をやはり図っていかなきゃいけないんですけれども、その知識やノウハウが不足をしていると
思います。
そこで、こういうのが一番得意なのは誰かといえば、これはもう間違いなく自衛隊だと
思います。自衛隊のロジスティックは、武器弾薬を補給したり、人をどう派遣をするか、こういうことになると思うわけでありますので、自衛隊の退職者を含めたこういうノウハウをやはり私は
自治体が活用すべきなんだろうと
思いますので、そうした点も国からぜひ
支援をしていただきたいし、ノウハウの
支援も含めて、この自衛隊退職職員の積極的活用というものもぜひ
考えていただきたいと思うわけであります。
私の
地元の東京都北区は、来年から、四月から自衛隊退職職員を一人雇用するということに決めたようでございますし、そして、どんどんこれが広がっていけば、恐らくこの避難所のロジスティックももっとうまくいくんではないかなというふうに思うわけであります。この避難所のレベルアップをぜひお願いをしたいと
思います。
国民の不安に寄り添って、安全で安心して暮らせる国づくりを進めるべく、
災害対策、この一層の充実を求めて、私の
質問を終わります。ありがとうございました。