○古川(元)
委員 避難所の多くが
学校とかそういうところなんですけれども、必ずしもやはり環境がいいとは言えないんですね。もちろんそういうところの環境整備をすることも大事ですけれども、むしろ、こういう旅館とかホテルをそういうときに
活用するという、ふだんから、
災害に
活用するということは、そういう
意味での、今
避難所で使っているところの環境整備が整うまでの間の、先ほど
大臣が言われたような、高齢者とか、あるいは体に病気を持っている方とか、やはりそういう人たちとか、そういうことを考えても有効ではないかと思いますから、ぜひこれは前向きに御検討いただきたいと思います。
次に、これも
コロナ禍の
避難のあり方についてなんですけれども、いろいろ、私もこれはとにかく大丈夫かということで、政府の方にも、ちゃんと指示、
周知徹底をしているのかということで前から聞いているんですけれども、いろいろな形で政府の方から各地方
自治体の方に告知がなされています。
ただ、
コロナ禍での
周知徹底というのは、してくださいと言うのは簡単なんですけれども、例えば私の地元名古屋でも、かなりこういう、政府から言われたので準備はできていますと。ただ、例えば、ふだんと違う
避難所に行くとかそういうような
状況になったときに、みんな大体、毎年毎年、今までは、多分
大臣の地元もそうだと思いますけれども、
避難訓練というのをやっているんですね。
避難訓練、ところが、ことしはやれていないんですよ、やはりコロナだから。ですから、
避難訓練がやっていなくて、一応、
周知だといって、
コロナ禍ですからこういうふうですよといって各家庭には連絡が行っているのかもしれないけれども、じゃ、どこまで実はそれをちゃんと読んでいるかどうかということですよ。
毎年毎年、ずっと長年住んでいれば、当然やはり、何かあったら、じゃ、あそこの
学校に逃げればいいんだという感覚がありますから、紙とか何かが回ってきて、今
コロナ禍ですからこうしてくださいと言われても、そこがちゃんと頭の中に入っているかどうかというと、これはなかなかそこまで期待するのは実際難しいんじゃないかなと思うんですね。
ですから、政府は、ちゃんとやっているかというふうに我々が聞くと、いや、きちんと実際にこれだけ
周知徹底していますと言っているんですけれども、実際には、これを見ていると、たくさんいろいろな
周知のがどんどん出ているというのがあります。でも、それが、じゃ、
自治体からそれぞれの住民にまで本当にどうちゃんと行き渡っているのか。
やはり、実は、本当に
災害対策というのは、そういうきめの細かい、最後の一人一人のところまできちんとちゃんと伝わっているのか。例えば、
避難所が、ふだんと違って、ここの人たちは、あなたはこっちに行ってくださいという、いつもと違うところだったら、そこで違うんですよということがちゃんと一人一人まで確認されているかどうか。かなりこれは徹底して、あときめ細かく、ただ通知を出しましたとかやったことで、それで
周知徹底を図るというのが、よくある、お役所がやる話なんですけれども、やはりそれでは、私は、
周知徹底というだけでは済まないんじゃないかな。
具体的に、私も、そこは本当に一軒一軒訪ねて確認して、あなたはここにしてくださいよという、そこまでやるかどうかというのはありますけれども、もう一歩踏み込んだ
周知徹底という策を指示しないと、こういう形で国から地方に
周知徹底しなさいと送ると、市役所とかそういうところ、区役所のレベルでいうと、こういうふうですからといって
地域にビラをまいて終わりということになって、それで
周知徹底しましたといっても、実際になったら、全然、ここはみんな、いつもと同じように、コロナ以前と同じような形で、同じところに、
避難所にどっと駆け込んできちゃう、そういう混乱がやはり起きかねないんじゃないかと思うんですね。
ですから、ここは、
周知徹底していますしていますと言うのはいいんですけれども、その
周知徹底の仕方がどうなのかというところを、どういうことをやっているか、そこまでもう一歩踏み込むような
対応をやはり国からも指示をしていく、そしてそれを確認していくという、手間がかかるかもしれませんけれども、やはりこれは人の命にかかわる話ですから、ぜひそこまでやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。