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赤羽国務大臣 まず、
GoToトラベル事業の
状況ということでありますが、これは先ほど御
答弁もさせていただきました。大変な厳しい
観光関連、公共交通機関も含めて、コロナ禍の影響で大変厳しい
状況の中で、何とか対策をということで、それまでには資金繰りの
支援ですとか雇用の確保といったことは
政府を挙げてやってきた。新しい、強い、大きな
需要喚起策をつくろうということで、七月二十二日からやらせていただきました。
GoToトラベル事業、現在分析ができておりますのは、十一月十五日までに、少なくとも、延べでございますが、約五千二百六十万人泊の利用実績がございます。この
支援額は約二千五百億円、そして、十二月一日までに使用された
地域共通クーポン券、これは約五百七十一億円となっているところでございます。
私も、三十一カ所、先ほど申し上げましたように、
観光地に足を運びまして、さまざまな声を聞かせていただいておりますが、やはり
GoToトラベル事業がなければもう廃業していたというふうに言われて、本当に辛うじて助かったといった声もいただきましたし、特に
地域共通クーポン券は、これまで
観光の
支援というと、どうしても
宿泊事業者に対する
支援ばかりでありましたが、初めての試みのようでございますが、これは大変、
地元のお土産物屋さんですとかそうしたところに、またタクシーですとかそうしたことに使われていて、これは我々の想像以上に大変反響がよかったということでございます。
また、こうした中で、平日の
需要の喚起ということで、いわゆるワーケーションというんですか、平日オフィス
対応で、そうしたことに使われているといった
旅館施設が結構あることにも、私は想定を超えたものでございましたし、若い世代がこの
GoToトラベルを使って、初めていわゆる和式の
旅館に泊まることができた、畳の上で初めて寝たという人も結構いるということで、私たちの世代ではちょっとわからないんですけれども、そういう意味では、新しいマーケットの
拡大というか、そうしたことも行われているんじゃないかと。
結局、最初、
全国の知事会の
皆さんからも、近隣でとか
地元でといったことでありましたが、結果として振り返ると、四十七
都道府県のうち三十ぐらいの
地域が、一番どこから来ているかという分析をすると、
地元の県内の人が一位で、二位、三位、四位もほとんど近隣なんですね。だから、結局、マイクロツーリズムが実現している、これも新しい
ビジネスモデルなのではないかと思います。
そうした意味では、大変期待も大きくて実績もふえていたところに、この
年末年始、
全国一斉に
停止というのは、大変
関係者の
皆さん、特に、
感染がそれほど多くない、厳しい
状況じゃない
地域も含めての
停止ということは大変
皆さんもショックを受けておりますし、私も、
観光庁を統括、管轄する
国土交通大臣としては本当に苦渋の選択でございますが、これは
政府の対策本部の
分科会の
専門家の
皆さんから、
年末年始というのは、要するに、帰省ですとか忘年会、新年会、また
地域によっては
成人式、こうした人が集まることが多い期間だ、特に、他方で、
医療機関の
状況も少し脆弱になる期間だから、このことについてはこれまで以上に強い予防対策をとっていただきたいという御
提言がございました。
私も
関係閣僚として
協議に参加をさせていただいて、そうした中で、
政府の決定としてそういう決定をされるのはやむを得ないけれども、そうした場合においては、それに対する
支援策は、平時の三五%ではなくてやはり相当の、
予約に対して、先ほど申し上げたとおり、人員の手当ても済ませているところも多いですし、食材の
予約もしているといった話も生で聞いておりますので、もう少し手厚い
支援が必要だというようなことで、五〇%の
支援をさせていただくということをとったところでございます。
こうした中ででございますが、
観光関連
産業というのは、
地方の
経済、また
地方の公共交通機関にも多大な影響もありますし、先ほども
答弁で申し上げましたが、
経済対策のみならず、私は、非常にすばらしい
観光産業の裨益効果というのは多大なものがあるというふうに思っておりますので、これまで以上に
感染対策にはしっかりと力を入れながら、また、当然のことながら、
分科会の
専門家の
皆様からの御指導を仰ぎながら、私たちとしては、一日も早くスムーズに再開ができるような環境がつくれるように努力していきたいですし、また、そうした期間、
感染拡大は絶対に起こさないという、より
徹底した対策を講じながら取り組んでいきたい、こう決意をしているところでございます。