○石破
委員 自由民主党の石破茂であります。
国民投票法については、もう
論点は出尽くしたので、これはもう速やかに
成立をさせていただきたいと思います。その
趣旨は前回も申し上げました。
私は、
資金力の
多寡によって結果が左右されることがあってはならないと思っております。それが
一つ。
もう
一つは、情報の発信の仕方において、余りに情緒的なものというのは、それは事の本質を見誤ることがあるのではないかと思っております。そこは非常に
議論は難しいのだと思いますけれども、例えば九条をどうするのということを考えたときに、いずれの立場に立つにせよ、情緒に偏って物事の本質を看過してしまうようなやり方はいかがなものかというふうに私
自身は懸念をいたしておるところであります。
いずれにいたしましても、この
国民投票法というものができないと
憲法改正の
国民投票になりませんので、どうか各党の御理解をいただいて、この
成立は一日も早かるべきものだというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと存じます。
それから、これは
幹事の皆様方にお願いしたいのだが、これは本当に毎週やるべきですね。一時間で終わるべきだと全く思わないですね。そして、
国民投票に付するのですから、北海道から沖縄まで、全国あちらこちらでやるべきだと思いますよ。
私も
憲法改正のいろいろな集会に出ますが、思ったよりも大勢の人があちらこちらで集まります。
国民は関心がないのではない。こちらからきちんと語りかけない限り、
国民の関心がほうはいとして沸き起こるなんということは、私はそれはないと思っている。必要であると思えばこそ、この会は頻繁に開くべきだし、時間をとるべきだし、全国各地で、至るところで行うことが、どの立場にせよ、
憲法改正において必要なことだというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
実際に具体的な
項目につきまして、私、二つの要素があると思っていまして、
一つは、可能な限り多くの党の
賛成が得られるものは何ですかということを考えるべきだと思っております。
お試し
改憲という言葉は私は大嫌いなので使いませんが、何ならば多くの党の
賛成が得られるか、総
議員の三分の二の
賛成が得られるかということを考えたときに、私ども、野にありますときに、
憲法改正草案というのを本当に一生懸命、かんかんがくがくの
議論で、起草
委員長は中谷元先生でありましたが、つくりました。
それは何も九条だけに偏ったものではない。例えば、
政党助成法というのはあるんだけれども
政党法というものがない、本当にこれでいいのかということであります。
我が党の改正草案に従えば、
政党が議会制
民主主義において重要な役割を果たすものであることに鑑み、
政党法をつくらなければならない、
政党活動の自由はこれを保障する、
政党の要件その他は
法律で定むるということになっております。
それは
政党法の
中身がわからなきゃどうにもならないじゃないかということかもしれないが、
政党助成法というものがあって、
国民の血税を受け取る立場にいて、その
政党そのものについて規定がないというのは、これはおかしなことだと私は思っています。これは、もう小
選挙区制導入のとき、細川
内閣のときから私はずっと申し上げていることだけれども、賛同を得られない。よくわからない。
今、山尾
議員がおっしゃったかと思いますが、私どもは、臨時
国会というものは、衆参のいずれかの総
議員の四分の一の要求があれば、二十日以内に召集の
手続をとらねばならない。もちろん、召集されるのは、恐れ多くも陛下の名によって行われるべきものでありますが、その二十日以内にということは、やはりきちんと行われねばならないことではないかと思っている。それが
憲法の
趣旨に合致することだと考えている。
そのことについて
異論があれば、それは承りたいと思うが、我々はいつまでも
与党なわけではない。だとするならば、どちらにあっても、私は、議会というのは議会の知恵を政府がかりる場だと思っていて、その開会というのは必要なことだというふうに考えておるので、もし
異論があれば、それはもうおっしゃっていただければいいのです。これが三分の二の
賛成が得られないと私は思ったことがない。
一年以内に衆議院の
選挙は行われるわけですが、あのときに最高裁判所裁判官
国民審査というのをやる。私は、全国あちらこちら歩いていて、裁判官の名前を知っている人というのを聞いて、二人以上の人が手を挙げたのを見たことがない。誰が何の判決をしたか知っている人というのは、これもまた二人以上見たことがない。
最高裁判所裁判官というのは
国会の同意人事ではないので、それは政権の恣意によって決まるということを防がねばならぬ。だとするならば、この
あり方だって改めていかねばならぬのではないか。きょう、参議院の一票の格差の報道を見ながら、一部の新聞にはいろいろな
意見が出ておりました。マル・バツも出ていました。そういうことはもっときちんとやっていかないといかぬのじゃないか。三権分立のために必要なことだと思っております。ぜひ御
議論を賜りたいと思います。
以上です。