○関(芳)
委員 本当に、まさにおっしゃるとおりだと思います。
国民の
方々一人一人、また、
先ほどから
お話もございましたが、
経済主体の一人一人が、みんなが
意識を持って同じ方向に走っていかないといけない、私は本当にそのように思います。
今せっかく
環境省の方から、我々の、
人間の生活について
お話があったわけですが、少し話が脱線しますが、私が好きな
分野に、
山際筆頭と同じかもしれませんが、生き物が非常に好きで、特に
昆虫が私は大好きなんですね。小学校の
卒業文集、六年生の卒業するときの
文集に、将来は
昆虫学者になりたいというふうに書きました。そうしたら、親が、やめておいた方がいいんじゃないかということがあったりして、もう少しお金を稼ぎなさい、そういうふうに言われたわけですが。
ちょっと
昆虫について申し上げますと、三十五度という、ことしも夏は三十五度をよく超えましたけれども、私の好きな
昆虫、
セミもそうなんですが、
セミとかは三十五度を超えるとばたばた死んでいっちゃうんですよね。三十五度を超えた日の翌日、よく木の下に
セミが、たくさん道に死んでいる、死骸が見つかったりするんですね。ああ、
昆虫というのはやはり非常に気温に敏感だなと。
しかしながら、こういうふうな
状況というのは実は
世界でも非常に見られていまして、ちょっと調べてみたんですが、これは
ネットにも出ておりました。
ドイツで
博物学者が中心となって、
アマチュアグループではございますが、
クレーフェルト昆虫学会というのを
ドイツではつくられております。この
クレーフェルト昆虫学会が、一九八九年から二〇一六年、この二十七年間ですけれども、
ドイツの六十三カ所で、
自然保護区で
昆虫を採集して
調査した結果を
発表しております。
自然保護区でございますから、例えば人が入ってきたりして
昆虫をとって荒らしたりするようなことではありませんが、ですから保護されている
地域ですね、そういう
地域の中において、この二十七年間で、三月から十月において何と
昆虫が七六%減っているんですね。八〇%近く減っている。真夏においては八二%
昆虫が減っていると。
これは、原因は
幾つかあるんだと思います。
地球温暖化だけではないんだと思われますが、やはり主に
地球温暖化、
先ほども
セミの話をさせていただきましたけれども、そういうことが非常に影響しているのではないかという
発表がされておりました。もちろん、
昆虫学者の
人たちが、
アマチュアの
グループとはいえども、リードしていただいて、たくさん入っていらっしゃる
方々の
研究発表でございますので、こういうふうな
状況はもう既に
地球温暖化でいろいろ起こっているということに、我々は本当に真摯に目を向けないといけないと思うんです。
これは翻って言いますと、私も
COPの
会議に行かせていただいたことがございますが、
昆虫とか、
森羅万象の中における
生態系、その中の一生物が
人類、
人間でございますけれども、あらゆる
生態系の中において、一部分の
昆虫という
世界ででもそのように死滅が行われていくというのは、
生態系全体にも物すごく、まだ解明され尽くしていないような大きな影響がやはり今後あらわれてくると思います。
ですので、我々は、そういうふうな
森羅万象全体において
地球温暖化というのをしっかりと
認識をして、見据えて、
地球温暖化対策、
菅総理は本当に大事な、二〇五〇年
カーボンニュートラルを
宣言してくださいました、これについて全力で、いわゆる
技術の
革新とともに、これはまた
経済の発展にもつながると思いますので、取り組んでいくべきだと思います。
先ほど環境省から御回答いただきましたように、
グリーンを将来の
成長分野と
考える、
複数年度で大規模な
対策をとっていこう、こういうふうなところで、しっかりと
日本も本当に真剣に取り組んでいかないと、
経済の
分野において、
技術面においても、
技術革新においても、私は、おくれをとってしまうんじゃないか。これは非常にやはりまずくて、逆に、今後、
技術面の
競争が
地球温暖化対策に関係したところで主に行われていくのであれば、我々は、その
分野に
特化をしたあらゆる
政策も進める
価値は非常に、大いにあると思いますので、ぜひ、その点につきまして、
皆様とともにまたこの
調査研究を進めてまいりたいと思います。
総合いたしますと、あらゆる
選択肢を追求する、そして、
既存の
延長線ではない、これが大事だと思います。
既存の
延長線ではない、
長期的な非連続な
イノベーションを起こす、そして
コストを下げる、そして迅速に
社会に実装していく、このことを我々は頑張っていかないといけない。この実装される
技術こそが、いわゆるグローバルに
競争力を持った
日本の
経済へ成長させて、しかも、
競争力を強めることによって豊かにまた国家自身がなっていく、そして
経済と
環境も好循環でウイン・ウインの関係が生み出される、そのようなことに私はつながっていくんだと思います。
それでは、最後の質問になるわけでございますけれども、こうしました
イノベーション、
社会実装の中心を担いますのはやはり産業界、この産業界の協力なくしては私は進んでいかないと思います。産業界が真摯に
課題に向き合っていただいて、そして腰を据えて取り組むことができるような国家としないといけないと思いますし、
長期的な
支援、
環境整備を我々もしっかりと後押しをしていかないといけないと思います。この点につきまして、今、
政府のお
考えをお聞きしたいと思います。