○小熊
委員 これは、前段には、
大臣への待遇とか国
会議員をアテンドしたりするみたいな話があったので、そういうことを捉えて言っているんだろうなと思いましたし、たかだかと言っては悪いんですけれ
ども、たかだか二年しか財務省にいない山口何がしさんに言われてしまうというのは、だからこれは、ある意味では、各省庁間でも風通しのいい形にしていかなければならないと思いますし、私も、過去のこの
委員会で、個人的に外遊したときに、便宜供与、公私の区別はつけなきゃいけないから、どういうことがラインになるんだということを
質問もして、そこで、答弁でも納得しましたけれ
ども、過剰なそんな
案内なんかはしていませんし、
外務省が、
現地においてでも。
そういう意味では、しっかり理解を深める、そういった部分においても間違った印象を持たれないように、その情報発信は、財務省での経験をもとにしゃべっていましたから。だから、他省庁のそういう一年、二年ぐらいの職員も
外務省のあり方というのがちゃんと伝わるように、いろいろ省庁
連携もしていっていただきたいというふうに思いますし、先ほど言ったとおり、
外務省がどういうふうにやっているか、
日本外交はどう努力しているかというのは、私は理解しているつもりですけれ
ども、それがうまく伝わっていない。一部コメンテーターによってそれに泥を塗られてしまうというこの現状についても、やはりしっかり見据えた上で情報発信、また
対応していかないと、まさに
外交青書で言っている、国民の理解を得て進める
外交ということの前提が大きく崩れますので、そこはこれからも努力をしていただきたいというふうに思います。
次の
質問に移りますけれ
ども、ちょうど、自由で開かれた
インド太平洋についても触れていただきました。これもいい構想だと思います。
そもそも、この
インド太平洋地域は、
日本にとっての
貿易額はざっくり言うと四分の三も占めているわけでありますし、また、近年の
世界の成長についてもこの
地域だけで三分の二も占めています。
人口においても
世界の半分以上がこの
地域にいるということで、非常にこの
地域の安定、発展が
世界の平和、安定に大きくつながるということですから、この構想はすばらしいというふうに思います。
大臣所信の中でも、これをしっかり実現に向けて努力していくという御発言もありました。
詳細を見れば、ただ、太平洋島嶼国への言及がなかった。また、
外務省のホームページを見ても、そこに対する情報が少ない。そもそも、ホームページを見ると、太平洋島嶼国は今
中国の関与が大きくなってきているので、オーストラリアはステップアップ
政策ということで
強化をしていく、これと
連携していくということは言及しています。ニュージーランドはパシフィックリセット
政策、これも太平洋島嶼国への関与を
強化していくという
政策、これと
連携していくと。
これは、もちろん
連携は必要だというふうに思いますけれ
ども、
日本政府そのものがこの太平洋島嶼国にどうやっていくかというのは、どこどこの港を整備します、空港を整備しますは書いてありますけれ
ども、せっかく太平洋島嶼国、島サミットもしっかりやってきている実績がある
日本ですから、これは
大臣の所信の中にも太平洋島嶼国ってちゃんと入れなきゃいけないし、アフリカも入っているわけですから。
アフリカで起きている
中国のむちゃくちゃな債務超過に陥らせるようなお金の貸し方、これは太平洋の一部でも起きていますから、やはりそういったことも
考えても、一つ一つの国は小さいです、本当にちっちゃいですけれ
ども、でも、一カ国は一カ国ですし、まさに太平洋
地域のど真ん中にいるわけですから、もう少しスポットを当ててもいいなと。
ここはこうします、ああしますということがいっぱい書いてあるんですけれ
ども、太平洋島嶼国のところは、実は、ホームページを見ていただければわかるとおり、首脳
会議でこれを歓迎するという、向こう側の言葉なんですよ。我々が太平洋島嶼国をどうするというのは、ニュージーランドと
連携します、オーストラリアと
連携しますしか書いていない。
大臣が、私の
質問の前にも、この自由で開かれた
インド太平洋地域のことを、
重要性を訴えられました。そのとおりです。だからこそ島嶼国にもっと言及しなきゃいけないし、コミットしていかなきゃいけない。
実際やっていると思いますけれ
ども、情報の発信の仕方が、そこが薄いですよ。
大臣所信の中にもなかったでしょう。ホームページにもないんです、余り。ほかの関与を通じてやっているんです。
これについて、どういうふうにやっていくのか、改めてお伺いします。