運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

2020-09-18 第202回国会 参議院 国土交通委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    令和二年九月十八日(金曜日)    午前十時開会     ─────────────    委員氏名     委員長         田名部匡代君     理 事         朝日健太郎君     理 事         酒井 庸行君     理 事         伊藤 孝江君     理 事         武田 良介君     理 事         増子 輝彦君                 足立 敏之君                 青木 一彦君                 岩本 剛人君                 金子原二郎君                 清水 真人君                 末松 信介君                 鶴保 庸介君                 豊田 俊郎君                 和田 政宗君                 小沢 雅仁君                 長浜 博行君                 野田 国義君                 森屋  隆君                 里見 隆治君                 宮崎  勝君                 室井 邦彦君                 浜口  誠君                 木村 英子君                 上田 清司君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         田名部匡代君     理 事                 朝日健太郎君                 酒井 庸行君                 長浜 博行君                 伊藤 孝江君                 浜口  誠君     委 員                 足立 敏之君                 青木 一彦君                 岩本 剛人君                 金子原二郎君                 清水 真人君                 末松 信介君                 鶴保 庸介君                 豊田 俊郎君                 和田 政宗君                 小沢 雅仁君                 野田 国義君                 森屋  隆君                 里見 隆治君                 宮崎  勝君                 室井 邦彦君                 武田 良介君                 上田 清司君                 増子 輝彦君    事務局側        常任委員会専門        員        林  浩之君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○理事辞任及び補欠選任の件 ○国政調査に関する件 ○国土整備交通政策推進等に関する調査  (派遣委員報告) ○継続調査要求に関する件 ○委員派遣に関する件     ─────────────
  2. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) ただいまから国土交通委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  昨日までに、こやり隆史さんが委員辞任され、その補欠として和田政宗さんが選任されました。     ─────────────
  3. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 理事辞任についてお諮りいたします。  武田良介さん及び増子輝彦さんから、文書をもって、都合により理事辞任したい旨の申出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  この際、理事補欠選任を行いたいと存じます。  理事選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 御異議ないと認めます。  それでは、理事長浜博行さん及び浜口誠さんを指名いたします。     ─────────────
  6. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会は、今期国会におきましても、国土整備交通政策推進等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  8. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 国土整備交通政策推進等に関する調査を議題といたします。  先般本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員報告を聴取いたします。酒井庸行さん。
  9. 酒井庸行

    酒井庸行君 おはようございます。  御報告を申し上げます。  去る八月三十一日、福岡県、大分県及び熊本県において、令和二年七月豪雨による社会資本被害状況等の実情を調査してまいりました。  派遣委員は、田名部委員長朝日理事増子理事伊藤理事武田理事柳ヶ瀬委員、そして私、酒井の七名であります。  以下、調査概要を御報告いたします。  七月三日から三十一日にかけて、日本付近に停滞した前線の影響で、暖かく湿った空気が継続して流れ込み、各地で大雨となり、人的被害物的被害発生しました。  特に三日から八日にかけては、線状降水帯九州で多数発生し、九州北部地方の多くの地点において、七月では観測史上最大降水量を記録する大雨となり、今回の視察先である筑後川流域においても、河川氾濫土砂災害等により、人的被害に加え、広範囲にわたり、住宅、道路河川等土木施設鉄道施設観光施設などに甚大な被害が生じました。  派遣団は、まず、福岡久留米市に赴き、筑後川水系における内水氾濫による被災復旧状況視察いたしました。  久留米市では、七月六日から八日にかけて、観測史上最大豪雨を記録し、市内流れ筑後川では、堤防からの越水等発生しなかったものの、流域での大雨により、支川等の排水が十分にできない状態となり、同市内において、約二千戸に及ぶ浸水被害発生いたしました。  これに対し、現地では、排水ポンプ車を出動し、懸命な排水作業を実施したことで、九日までには、浸水が解消されたとのことであります。  大久保久留米市長からは、度重なる豪雨による浸水被害対応策として、河川堤防の維持を図りつつ、遊水地等洪水調節施設整備することの必要性排水ポンプ車配置充実等、短期、長期の施策の充実と、その前提となる国土強靱化に資するための必要な予算措置が求められるとの意見が述べられました。  次に、大分日田天ヶ瀬地区へ移動し、国道二百十号の被災箇所視察いたしました。  国道二百十号は、久留米市と大分市とを結ぶ一般国道でありますが、同所では、豪雨による玖珠川の増水により延長約百メートルの範囲で道路が崩壊しました。これにより長期にわたり同国道全面通行止めとなっていましたが、二十四時間体制で復旧を進めた結果、八月十七日には、片側交互通行により開通し、国道二百十号全線での通行が可能となりました。原田日田市長からは、災害時に安心して避難が可能となるような社会資本整備が必要であり、特に河川道路整備が重要であるとの意見が述べられました。  次に、同市天ヶ瀬温泉地区に移動し、その被災状況視察いたしました。  天ヶ瀬温泉は、別府や湯布院と並び、豊後三大温泉一つと称されておりますが、同地区では玖珠川氾濫により、百四十七戸が浸水し、橋梁が二本流失するなどの被害発生いたしました。黒田大分県副知事からは、地方財政負担が過重にならないよう財政支援を行う必要性や毎年のように大規模自然災害発生する中、「防災減災国土強靱化のための三か年緊急対策」の終了後においても、継続的に防災減災国土強靱化に取り組めるよう、予算・財源を安定的に別枠で確保することの意義が強調されました。また、冨安日田観光協会会長からは、被災宿泊施設の中には、その再開にめどの立たない施設が八件あるものの、温泉は貴重な財産であり、三年を目途に、地域の再生を図りたいとの決意が述べられました。  次いで、熊本県阿蘇郡小国町の杖立温泉に移動し、渡邉小国町長及び杖立温泉観光協会等関係者意見交換を行うとともに、当該被災箇所視察いたしました。  杖立温泉は、千八百年の歴史を有する名湯であり、昨年は約十二万人の来訪客があるなど小国町の貴重な観光資源一つでありますが、今回の豪雨により杖立川氾濫し、宿泊施設全十八軒が床上浸水などの被害を受けました。  同地においては、自主防災組織が機能し、住民は避難し無事であったものの、宿泊施設再開は、依然として半分程度にとどまっております。  渡邉小国町長からは、急峻な山間の地形である関係から、最近は従来では考えられない規模土砂が流入しており、側溝や用水路の規模の見直し、さらには抜本的な対策として総合的な治山・治水対策推進等必要性が示されました。視察時の杖立川は普段より流量が多いとのことでありましたが、被災した影響は大きく、台風シーズンを迎え、二次災害発生を防ぐ観点から、早期に適切な対応が求められると実感いたしました。  最後に、大分県玖珠郡九重町のJR久大本線の第二野上橋梁流失箇所視察いたしました。久大本線久留米大分間を結ぶ路線で、地域住民の生活の足であるとともに観光特急として名高い「ゆふいんの森」号が運行されるなど、観光路線としての側面もあります。  今回の豪雨により全線で百四十五箇所が被災したとのことでありますが、第二野上橋梁では、コンクリート製橋脚自体がはっきりとした断面で割れるとともに、橋桁が川の流れに沿って斜めに曲がり落ちるなど、豪雨時の川の流れの激しさを痛感させられるものでした。JR九州福永常務取締役からは、橋梁流失箇所復旧は、特に困難であり、その復旧在り方については、国土交通省大分県等とも連携し、検討を進めていきたいとのことでありました。  以上が調査概要であります。  今回の調査におきましては、線状降水帯発生に伴う想定を超えた規模大雨がもたらした甚大な浸水被害を目の当たりにし、河川改修排水機場機能強化に加えて、七月に国土交通省より示された流域治水の考え方に基づき、河川流域のあらゆる関係者協働による流域全体での治水対策推進が不可欠であるとの思いを新たにしたところであります。さらに、生業の再建に向けた中長期的な取組を着実に実施する必要性はもとより、新型コロナウイルス感染症が拡大する中での運輸業観光業などへの支援在り方にも一層の配慮が必要であると実感した次第であります。  最後に、猛暑の中、今回の調査に当たり御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げ、被災地の一日も早い復旧・復興を祈念し、派遣報告といたします。
  10. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 以上で派遣委員報告は終了いたしました。     ─────────────
  11. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。  国土整備交通政策推進等に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  14. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 委員派遣に関する件についてお諮りいたします。  閉会中の委員派遣につきましては、その取扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 田名部匡代

    委員長田名部匡代君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時九分散会