○松沢成文君
日本維新の会の松沢成文でございます。
ただいまは公明党の安江議員、
法律家でいらっしゃるということで極めて専門的な高度な質問でしたが、私は一凡人ですから一般的な質問をしますので、是非とも
大臣も分かりやすい
答弁をお願いしたいと
思います。
まず、
先ほど福島
委員からも取り上げていただいたこの森友事件と公文書の改ざん、これ、私、
公益通報者保護の
制度とすごく関連があるというふうに認識しているんですよ。一昨日の本
会議で、
大臣も私の質問受けていただいて、私はそのときは麻生財務
大臣に質問をしたんですけど、それと同じように、今日は
衛藤大臣の
大臣としての感想、見解をお聞きしたいんです。
まず、この森友事件で公文書の改ざん作業を強要された元近畿財務局の赤木俊夫さん、その遺書が奥様によって公表されました。その関連で伺いたいんですけれども、この赤木さんの遺書、週刊誌にも載りましたし、もう
大臣も読まれていると
思いますが、刑事罰を受ける者として、やはり当時の佐川理財局長ほか財務省の幹部職員の実名まで挙げて、国有地売却をめぐる背任罪や、あるいは公文書改ざんをめぐる、これ公文書変造罪を私は訴えるものだったと思っているんです。
確かに、赤木さん自身、上司からおまえもやれと言われて、強制はされたけれども、実行犯になってしまって、自分も改ざんしちゃったわけですね。だから、その自責の念に駆られて追い詰められていくわけですよ。本当に苦しかったと
思いますね。
当時、実は財務省に私大きなミスがあったと思っているのは、この匿名の
通報も受理することとか、あるいは
通報者に
不利益な扱いがあった場合の救済
措置を定めたこの
公益通報者保護法の
ガイドラインの変更をしたんです。その変更に沿って霞が関の各省庁はこの関連規則を
改正して、職員に
周知するという方針になっていたんですよ。ところが、
消費者庁は
ガイドラインを通知して、各省庁やってくださいね、規則変更してやってくださいねと言ったのに、何と財務省は三か月も放置していたんです。
この放置して、財務省の職員に伝わらなかったので、赤木さんは、こんなこと
通報したとしても、告発したとしても自分の
立場なんか絶対守られない、財務省に押し潰される、検察にも取り合ってもらえないだろう、でも、自分は実行犯でやってしまった、本当に国家に対して裏切ってしまったと、そこまで
思い詰めて自殺したんですね。私は、財務省が三か月この通知を怠った、通知を各職員に出すことを怠ったことがひょっとしたら赤木さんの自死を招いてしまったんじゃないかとも言えると思うんです。
私は、
消費者庁は、こういう
ガイドラインを変えて、それで規則を各省庁変えてくださいねと言った、それがちゃんと行われているかということを見る
責任もあると思うんですよ。はい、出しましたで終わりじゃなくて。これを怠っていたというのは、私は
消費者庁のミスでもあると思うんですね。この見解を伺いたいということが一つであります。
そしてもう一つは、
現行法がありますよね、この
現行法では
附則の第二条に、
施行後五年をめどに必要な
措置、抜本的
改正をしていきますというような方向を
附則にもきちっと
規定されていたにもかかわらず、そして、世論からは、この
公益通報者制度、問題が多いと、
通報者の
保護がきちっとされていないとか、
通報の適用
範囲がまだまだ狭いんじゃないか、これじゃ使えないよと、様々な問題点を指摘する声が噴出してきたにもかかわらず、五年どころじゃないですよ、十四年
改正できなかったんです。いろんな利害があるでしょう。経済界もいろんな
意見言ってきますよね。でも、この十四年のサボタージュが、私はどれだけ、
公益通報したいけれども、いや、守られない、怖いでやめてしまったとか、あるいは
裁判まで行っちゃったとか、いろんな話がありますよね。こうやって多くの人を守ってこなかったんですよ。
だから、ここについて、
大臣、これは
消費者庁のリーダーシップがなかったからですよ。十四年掛かっているんですよ。それはいろいろ、それなぜ掛かったかと聞くといろいろ
理由は言いますけれども、これ、
消費者庁としては
責任感じてもらわなきゃいけないと思うんです。もしこれが、三年前にこの
法律が成立していたら、赤木さんは
思い切って
内部通報してみようという決断をした
可能性がある。そうしたら、自死まで追い込まれていなかった
可能性もある、人の命を救えた
可能性もある。私は
可能性で言っているんですよ、断言はしていませんけれどもね。
さあ、この私の指摘に対して
大臣はどうお考えですか。