○
矢田わか子君 それで、提案なんですけれども、今労働保険特会というものがあります。資料四を御覧ください。
雇用市場における緊急かつ異常
事態に対し、
一般会計のみならず、第一次
補正予算に続いて、労働特会、更に活用すべきというふうに御提案したいと思います。
資料四にあるとおり、第一次
補正予算では労災勘定で約四十二億、
雇用勘定では約九千億の支出が組まれました。特に労災勘定には潤沢な積立金、七・八兆円もあるんですね、七・八兆です。今回のやっぱり
新型コロナで、
感染によって重症化しやすい妊婦、基礎疾患を持つ人などを
休業させるための費用として、この労災勘定、
予算支出すること、できないんでしょうか。労災予防という視点からも私は整合性があると思います。
せっかくあるこの積立金、この未曽有の危機である今使わずしていつ使うんだというふうにも御
指摘を申し上げておきたいと思います。前例にとらわれない是非柔軟な
対応を、これは御提案とさせていただきます。
続いて、妊婦
対策の強化についてお
伺いをしていきます。資料五を御覧ください。
三月二十六日、初めて
コロナ感染下における働く妊婦さんの問題をこの
予算委員会で取り上げてまいりました。それ以降、厚労省、スピード感を持って取組強化をいただいたことには
感謝をいたします。
元々は、労働基準法の六十四条から六十七条に、使用者は、妊産婦、有害な一定の業務に就かせてはならないという規定があります。資料七にもお示ししますけれども、妊婦さんというのは元々ハイリスクのストレス等が
指摘されているということで、元々、母体や胎児に影響する多くの
感染リスクを始め、リスクに伴う様々な症状、妊娠中にかかりやすい病気等もあります。その上に今回の
コロナ感染の拡大です。従来の母親、両親
学校等も中止されて本当に孤立しています。そんな中で、一気に社会的リスク、精神的リスク、そして出産時のお産の先まで心配しなければならない、そんな
状況にあります。
〔
委員長退席、
理事三宅
伸吾君着席〕
中でも、
医療従事者、介護、保育、金融機関、福祉の窓口の
対応、いまだに働き続けている妊婦さん、たくさんいるんですよ。ここに厚労省宛ての、妊娠中の
医療従事者、
コロナウイルスから守ってくださいという署名が三千八百二十七人分届いています。先週金曜日、代表の女性医師の方が持ってきてくださったものです。ほとんどが、何とか
感染リスクの低い職場に換えてほしい、
休業させてほしいという、そういう声なんです。
命を救う現場で、自分の
子供の命を抱えて使命感と罪悪感のはざまで本当に苦しんでいる
方々が多くいます。どうか、そういう人
たちが救われる、そんな取組を
お願いしたいと思います。
資料六にお示しをいたしました。主治医が
新型コロナウイルス感染症に関して母性健康
管理措置が必要と
判断した場合、母健カードの活用、五月七日付けでできるようになりました。ありがとうございます。
ただ、この母健カードの活用、
大臣、しっかりと産科医にまだ徹底されていないんです。今日の朝も、行ってきました、でもね、矢田さん、産科医、全然こんなこと知らぬよと言われて、はねのけられたというんですよ。はねのけられると二週間後しか健診また行けない、その間また働かなあかんのです。
大臣、是非これ、すぐに徹底してほしいというふうに思います。
そして、次なる
課題として浮上しているのが
休業補償の問題なんです。
休業補償、厚労省、
休業に関しては企業に有給の特別休暇の導入をと提案されていますが、こんなのをやってくれるところはほとんどありません。
資料八、御覧ください。産前産後などに関わる
休業補償、所得補償は極めて薄いんです。産前産後休暇は、健康保険組合加入者の病気による
休業以外、補償はありません。
そこで、今回、これまで母健カードによる
休業と同様に、こうした
感染リスクに対するストレスを持つ、切迫流産の
危険性もありますので、そういう妊婦に対しては是非傷病手当金の支給対象としていただきたい。あるいは、病気
休業でも何の補償もない国保加入の方にも、視野に入れて、先ほどの小
学校です、一斉
休業のときの手当金活用できませんか。おなかの中に
子供がいるのと、おなかの外にいるこの
子供たちを守るの一緒じゃないですか。そういうことの活用も含めて是非検討いただきたいと思いますが、
大臣、いかがですか。