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矢田わか子君 ありがとうございます。
中国で感染した事例、今、少し
政府の
認識と違うんですけれども、ニュース番組の
報道によると、中国、感染した妊婦十人中九人が問題なく出産したので安心してくださいというような
報道がなされていたんですが、実際に調べてみると、十人中一人は死産、九人中三人は低酸素症、一人は前期破水による帝王切開、やはり半分は出産トラブルになっているというようなものでありました。そして、あとの五人も全員帝王切開です。
まだ感染した妊婦さんの出産事例が少ないので分析はできないかもしれませんが、前回の二〇〇九年の新型インフルエンザ
対策のときには、
政府としても、今日
資料にも付けておりますが、しっかりとしたこういうパンフレット等も出して啓発を行っています。でも、今回、全くそういったことがなされていないことに対して、なぜなのかなという気持ちがあります。
それと加えて、
資料一を御覧ください。
日本産婦人科感染症学会ではこうした
指摘をされておりまして、一般的に妊婦が肺炎を起こした場合、横隔膜が持ち上がるために換気が抑制され、また鬱血しやすいことから重症化する
可能性があることから、感染予防、感染した場合の的確な
対応を呼びかけられているわけであります。
もう私のところには、今多くの全国の妊婦さんから本当に助けてくださいという切実な声が上がってきています。そこにも、
資料一にもお書きしておりますよね。もう働きながら感染予防は本当、実質困難なんですと、毎日もう決死の覚悟で、マスクもない中でおなかの赤ちゃんを気遣いながら満員電車に乗っているんです、何とかしてくださいと、全然国会でもマスコミでも取り上げられてもらえない、命守りたいんですと、そういう声がもう毎日、日々送られてくるような
状況であります。
〔
委員長退席、理事三宅
伸吾君着席〕
それで、
資料二を御覧いただきますとお分かりになるとおり、各国では結構
対応されているんですね、既に。
資料二にあるとおり、イギリスでは、妊婦には、ジョンソン首相が声明を出しています、不必要な社会的接触を全て回避することを要求するという声明を出したり、アメリカにおいても、トランプ大統領、署名したんですけれども、コロナウイルスによって失職した低所得者の妊婦に対して、食料支援の
観点から五億ドルの
予算を計上を既にするという署名をされています。フィリピンでは、大統領の発表で、妊婦は自宅から出ることを禁止するという発表までなされている。
なぜ日本
政府はそうした取組をしないのかという疑問があります。いかがでしょうか。