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磯崎仁彦君 自由民主党の
磯崎仁彦でございます。
まずは、本
予算委員会で質問の機会をいただきましたことに、
関係者の皆様方に
感謝を申し上げたいと思います。
振り返ってみますと、私がこの
予算委員会で初めて質問をさせていただきましたのは、国
会議員になりまして当選後八か月余りたちました平成二十三年の三月の二十八日でございました。当初は三月の十四日に質問する予定でございましたけれども、あの未曽有の東
日本大震災、三月の十一日に発生し、国会の
審議が止まり、再開をされた二十八日に質問した、その記憶が今でも鮮明によみがえってくるところでございます。
私は、前職の民間企業におきまして
危機管理を担当していたということで、その東
日本大震災の質問の際にも
危機管理の
観点から質問をさせていただきました。そして、まさに今我が国は、
新型コロナウイルス、この
感染症の
危機管理の真っただ中にあるわけでございます。このタイミングで質問に立たせていただきますことに、まあ何か宿命的なものを感じるところでございます。
それでは、質問に移らせていただきたいと思います。
最初に、
新型コロナウイルス対策、
感染症について質問をさせていただきます。
初めに、
新型コロナウイルスによりまして亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、今
感染されております方々の早期の回復を心からお祈りを申し上げたいと思います。また、
対策に日々御尽力をされております
関係者の皆様方に心から敬意を申し上げますとともに、
感謝を申し上げます。
まず最初に、十九日木曜日に
専門家会議の意見が出され、また緊急
対策のヒアリングが
実施をされ、さらには
政府と与野党の
連絡協議会の初会合が開催をされる、そしてそれを受けて、二十日には
政府の
対策本部が開催をされると。様々な動きがあったというふうに
承知をしております。その点を含んで質問通告をさせていただきましたけれども、なかなか想定が及んでいなかった点もございますので、それに関する質問につきましては答えられる範囲で御答弁をいただければというふうに思っております。
政府におかれましては、
新型コロナウイルスが、
感染症が問題となって以降、日一日と状況が変化する中で、私は適切に
対応策を取っていただいた、そのように思っております。大
規模イベント等の
自粛要請、そして全国の小中高、特別
支援学校の一斉
臨時休校等の
要請等につきまして様々な意見が出されておりますけれども、
専門家会議が三月九日に、
日本の状況は爆発的な
感染拡大には進んでおらず、一定程度持ちこたえているのではないかと
考えるという
指摘がございました。そして、先日、三月十九日にも、三月九日の
専門家会議の
見解でも示したように、引き続き持ちこたえているという
指摘がされ、
対策は功を奏しているというふうに思っております。
危機管理におきましては、きちんと
対応できて当たり前、やり過ぎるとなぜそこまでやるのかという批判がある、そして
対策が不十分で後手後手に回るとその不十分さを批判される、これが常でございます。三月十日のこの
予算委員会の公聴会で、独立行政法人地域医療機能推進機構の理事長で
専門家会議の副座長の尾身茂氏も、ピークに行くと何をやっても遅い、ピーク前はやややり過ぎがいい、いずれにしても批判される、多めにやった方がいい、これが
危機管理の要諦である、このように発言をされておりました。まさにそのとおりであるというふうに思います。
政府の
危機管理は、この要諦に沿った
対応であると思います。韓国、イラン、イタリア等、海外に見られるような爆発的な
感染拡大には至らず、
感染の
拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と
死亡者を減らすという
対策の最大の目的は達成をされているのではないでしょうか。
まず、
新型コロナウイルス対策の目的について確認をさせていただきたいと思います。
資料一を御覧いただきたいと思います。(
資料提示)
初期の段階においては、国内の侵入を遅らせることを目的として、国内侵入防止策としての水際
対策が中心。また、国内
感染が始まると、医療
対応の限界を念頭に置きながら、集団発生を防ぎ
感染拡大を抑制することにより
感染者の増加のスピードを抑えるとともに、流行のピークを下げることを目的とした
感染拡大防止策として、先ほど申し上げましたように、大
規模イベント等の
自粛、全国の小中高、特別
支援学校等の一斉
休校の
要請、あるいはクラスター
対策を取って、その間に医療
対応の体制強化を図る。そして、高齢者、基礎疾患のあるこれらの方々が重症化しやすいことから、これらの方の
感染を極力防止をする重症化防止策を取る。これらが基本的な
考え方であり、これに沿ってこれまで
対策が行われているというふうに認識をしておりますけれども、これでよろしいでしょうか。お答えいただきたいと思います。