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二之湯智君 自由民主党・
国民の声の
二之湯智でございます。
まず、私も
新型コロナウイルスのことについて
質問する予定でございますけれども、その前に、この
新型コロナウイルスで亡くなられた方の御冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、
感染症にかかっている皆様方の一日も早い回復をお祈りを申し上げたいと思います。
昨年十二月に中国の武漢市で発生しました
新型コロナウイルスには、
感染の仕組みや潜伏期間など非常に不明な点が多くあるわけでございます。その中で、
政府は、チャーター機による邦人の保護、あ
るいは大型クルーズ船の長期間にわたる停泊と検疫の実施など、未知の
感染症に対する前例のない
対策を行うという判断をしなければなりませんでした。
特に、三千七百人ものお客を乗せ、しかも船籍はイギリス、そして運航会社はアメリカという
日本以外のこの船が横浜港に係留されました。この大型船、クルーズ、ダイヤモンド・プリンセスへの検疫は我が国でも初めての
事態であったわけでございます。
政府は、二月五日に客室待機をお願いいたしましたが、もう既にそれに船内
感染が広がっておられまして、やれることはやっていたけれども、ほぼ満室状態の船内で完璧な
感染防止
体制が整えることは非常に難しかったと、こういうことを聞いておるわけでございます。いずれにいたしましても、多くの
感染者が出てしまったことは事実であります。
その中で、
総理は、二月二十七日に、全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に対しまして一斉休校の要請をしたと、こういうことでございまして、子供たちにこの
感染が広がることを防止する、私は大きな決断であったのではないかと、このように思います。
この
総理の要請につきまして、様々な意見があるわけでございます。非常に唐突だということと、非常に立派な決断だと、こういう意見もあるわけでございますけれども、いろいろと毀誉褒貶はあることはよくあることでございますけれども、これは指導者としての一つの宿命ではないかと、このように思っているところでございます。いずれにいたしましても、一日も早いこの
感染症の撲滅ということを図っていかなければなりません。
しかし、要請するだけじゃなくて、
総理は先月の二十九日に、この学校休暇に伴いまして非常に皆様方に迷惑をお掛けする、特に父兄の収入減に対しまして新しい助成金制度などを創設すると、このようなことを明らかにされたわけでございますけれども、これも一日も早く法律を施行し、早くやっていただかなければならないと思います。
また一方、中国からの観光客の激減や
サプライチェーンなどの機能不全など、経済に大きな影響が出ていることもまた事実でございまして、
感染症自体の
対策はもちろんのこと、経済
対策もしっかりと講じていかなければならないと、このように思うわけでございます。
危機管理の原則は大きく構えるということだと言われております。是非とも、補正予算の早期執行と
令和二年度予算の速やかな成立はもちろんのこと、
令和元年度予算の予備費など、考え得る財源を駆使してちゅうちょなく
対策を講ずるべきだと考えますが、これらの点につきまして
総理から御所見をお伺いしたいと思います。