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参考人(
尾身茂君) お答えいたします。
数については、実はいろんな議論があると思いますけど、私、あるいは分科会の方ではこんなふうに
考えています。やっぱりこれは、
先ほど私の冒頭の
プレゼンテーションでも申し上げましたけど、私は、
検査を
拡充するべきだというのはもう何というか、国民的な
コンセンサスですけれ
ども、一体、
検査を
拡充して、どのような人にどのような
検査、どのような
状況でやるかということのやっぱり国民的な納得感、
コンセンサスが、今私が見ていると少しそれぞれの立場で見ているところが違うというところがあるので、ここは
政府の方が中心になって、一部、
政府の方あるいは我々
専門家の方の説明の不足もあるかもしれませんけど、重要なこれ
感染対策のツールですから、これについてやっぱり国民が、なるほど、ここに集中してこっちは、そういう、今、
脇田先生が話しましたように、やっぱり
検査というのは最初の
二つのカテゴリーは非常に重要で。
〔理事三宅
伸吾君退席、
委員長着席〕
ただ、
二つ目の
最後のカテゴリーですよね。これは、
社会、安心をしたい、
経済をしたいという気分はよく私
どもも分かるし、そうした方がいいと思うんですけど、ここについてはしっかりとそれの問題点も認識した上でやることが重要で、それは偽陰性、偽
陽性のことだけじゃなくて、実は余りよく、これ我々の
専門家がもう少ししっかりと説明すべきだと思いますが、安心感というのは非常に重要ですよね。この病気は非常に未知の病気で、
感染しても多くの人は無
症状、あるいは軽いけど、一部非常に重篤化する、若しくは自分が
感染したときに重篤化するという、これ私もそう思います。多くの人がその不安感が一方である。一方では
社会経済ということをやるという、したいということですよね。
ところが、実は安心感ということを一〇〇%、この
検査、今もということ。もう
一つ、私が申し上げて、そのことも分かった上でいわゆる
社会的
検査をやっていただきたいのは、実は安心感についてはそういうことで一〇〇%の安心感はないということはよろしいですよね。やると一安心感ができる。
もう一方の方は、実は一般のコミュニティーで、さっきの事前確率の少ない、まあ〇・何%のところに一生懸命やって、実は、目的は安心感と、もう
一つは、あれですよね、
感染を防御したいということですよね。ところが、そのポピュレーションに、いわゆるもう非常に事前確率、有病率が低いところに人口のほとんどの人をやっても実は
感染拡大防止の効果はほとんどない。
むしろ、
先ほど言ったように、事前確率の高い
先ほどの
二つのカテゴリーにやるということが、そのことを分かった上で、しかし、我々
専門家としても、
社会経済で、例えば
相手の国、外国行きたいときにパスポート、
相手が要求してくるとおりにならない。これはそういうことはやる。あるいは、今のサッカーだとか、そういう
社会的なイベントについてこれ定期的にやる、そういうことは必要ですよね。だから、その辺はしっかりと、この最初の
二つのカテゴリーと三番目のカテゴリー、意味の違い、あるいはということを十分分かった上でやる。
ちょっと長くなりましたけど、で、どのぐらいの量かということは、実は抗原
検査の中でも定量
検査、定性
検査、
PCR、LAMP法といろいろあるので、この組合せということが大事ですし、それと、やっぱり今の、一体
日本のこれから重大なまた危機、冬に向けて一体どういうふうなニーズがあるのかということをしっかりと
考えて、ニーズベースで、私は最初から結果ありきじゃなくてニーズベースで積算していくということが極めて重要で、ただ、
先生の御質問、あなた、じゃ、直感としてどのぐらいかという話ですよね。
私は、個人的には、やはり一日、今のレベルでは
先ほどの一番必要なものもちょっと足りないから、もう少し増やす必要があるというのが私の実感で、じゃ、数はどうかというと、恐らく十万は超えないと、トータル、合わせてですね、というのが実感ですけど、これはまあ私の直感ですので。一番大事なことは、ちゃんとニーズを把握していって、さっきの基本的な
考えというのを
コンセンサスできて、その中で、じゃ、濃厚接触がどうなる。しかし、
感染の
状況は分かりませんから、正確なことはできませんけど、ただ、そういうある
程度目安がないと国は計画立てませんが、そういう意味では十万とか二十万というのをトータルで、私は、まあその辺り、百万じゃなくて二万でなくて、十万とか二十万とか、その辺りが適切じゃないかと個人的には思っています。