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国務大臣(西村
康稔君) 大変大事な御指摘をいただいたと思っております。
御党におかれましても、就職氷河期世代に対しての
支援、大変積極的に取り組まれておられまして、敬意を表したいというふうに
思います。
御指摘のように、偶然にも就職の時期がバブル崩壊後のその時期と重なってしまったために、就職氷河期世代の方々への
支援というものは、そのお一人お一人の人生にとっては本当に大事な
課題でありますし、そしてまた、
我が国の将来にも関わる大事な重要な
課題だというふうに認識をしております。まさに対策は待ったなしの
状況だというふうに認識をしております。
このため、必要な財源を安定的に確保しつつ、この世代の方々のお一人お一人の様々な事情に寄り添った、更なる活躍に向けて、特にこの三年間、集中的に
支援をしていくということにしております。
まず、正社員になりたかったけれどもなかなか正規に採用されなかった、そうした正規雇用を強く希望しておられる方々、まさに宝塚に採用されたような方々でもありますけれども、就労等の
支援をしっかり力強く行っていきたいというふうに思っております。ハローワークに専門窓口も設置をいたしますし、就職相談から定着まで一貫した伴走型の
支援、あるいはトライアル雇用助成金とかキャリアアップ助成金とか様々な助成金もありますので、前向きに取り組む企業へも
支援をしっかりしていきたいと
思います。
それから、IT分野、建設分野など、それぞれの分野で受けやすく即効性のあるリカレント教育、出口の見えた、しかも短い期間でのそうしたプログラムも提供していきたいと思っております。
他方、引きこもりの方々を始めとして社会参加への
支援が特に必要な方々には、相談
支援機関のアウトリーチ機能を強化をしていくなど、それぞれの方々の事情に応じて息長く寄り添った
支援をしてまいりたいというふうに考えております。
また、社会全体でそういう機運を盛り上げていくために、昨年十一月には、安倍総理にも御出席いただきまして、関係者が一堂に会する会議体であります全国プラットフォームを開催をいたしました、立ち上げました。今後、全国各地でこのような会議体、プラットフォームを立ち上げていただけるようにお願いもしておりますし、そうした今準備が進んでいるところでございます。
是非、そうした中からも先進的な事例、積極的な事例を横展開していけるようにしていきたいというふうに思っております。
そうした地域の創意工夫を生かすために、就労
支援あるいは社会参加への取組
支援をする新たな交付金
制度をこの補正予算に三十億円盛り込んでいるところでございます。
是非、早期成立をお願いをして、着実に実行していきたいというふうに考えております。
また、
内閣府、
厚生労働省でもこうした世代の中途採用についても取り組んでおりますし、地方公務員の中途採用についても総務省と連携して取り組んでいるところでございます。
いずれにしましても、今ある社会への参加を促すのみならず、まさにその方々が参加したいと思えるような開かれた社会、こうしたものをつくっていくことが大事な本質的なゴールだというふうに思っております。
是非、様々な御意見、耳を傾けながら、きめ細かな
支援行っていきたいというふうに考えております。