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参考人(
児玉龍彦君) これはガイドラインというものの考え方を変えないといけない。
ですから、
感染集積地とそうでないところではガイドラインが全く違います。そのためには、
感染集積の度合いを詳しく調べるようなモニタリング、サンプリングを各
地域できちんと行って、それごとにきめ細かくやる。要するに、先ほど申し上げましたが、精密医療というのは今もう世界中で一般的になってきています。
それで、私ちょっと心配しておりますのは、従来の輸入型
感染症から先ほども申し上げました国内エピセンターに変わってきております。
それで、もう
一つ、ガイドラインの問題で注意していただきたいのは、
感染の発見された方や何かも保護されるようなガイドラインにしておかないといけない。ある府県の医師会の方から言われているんですが、PCRで
感染が指摘された看護学校の学生さんが退学に追い込まれた、ある進学校に合格を内定していた方が自主取下げになった、こういうことが現実に起こっております。それで、一般的に検査をやる際に、これらを、
感染した方を守るためにやるということを基に徹底して行い、そして、その人たちに、もう
一つはかなり法律の立て付けとして自主的な判断ができる
可能性を残しておく。
私、先ほどから申し上げますが、この
ウイルスは一定の交差免疫もあって、ある一定のクラスターとかエピセンターでの
対応、若しくは手術室の中、病院の中での
対応と、こういう例えば
国会や何かでのガイドラインというのは違う。例えば、あちらに座っているのは明らかに三密に当たります。ですが、それはある程度この中に
感染者がいないであろうという認識の上に判断を変えていると。ですから、この法律の立て付けを変えて、先ほど申し上げなかったんですが、ここに書いてある現行の法律というのをもっと変えて、全国一律の仕組みではなしに、例えば各自治体ごとや何かにきめ細かく変えていけるようにする。
それで、例えば、先ほどもお話ありましたけど、学校の問題と同様で、隔離も同じように問題があります。自宅隔離がいい場合も必ず出てまいります。
生活保障があって自宅隔離、それから、施設がいい場合もありますし、病院に入った方がいいもの、こういうものを
感染の各地区の状態に応じて、本人の選択も含めてそれを
支援する。だから、
感染が拡大しなければ家でもいいし、
感染が拡大する心配があったらば、やっぱり本人の状態から見ても変えていけるし、どんどん変われるような仕組みにする。
それで、例えば学校でも、難聴の子供さん、今、私ども、昨日の夜はフェースシールドで曇らないものをその難聴の子供のお母さんたちに配っておりますが、学校へ行くと、マスクがないと、その聴覚障害の子供さんは伝わらないです。それで、フェースシールドでやろうとしたら、医師会から、マスク着用がないと駄目だと言われた。だけれども、マスク着用がないと駄目という論拠がもし空気
感染レベルのエピセンターだとしたら、これは休校にしないといけない。飛沫
感染のレベルを止めるのであれば、フェースシールドでもいい。
こういうふうに、非常に精密化した診断基準をやっていって、それで、先ほどの質問で、ちょっと私、文科省に求めても難しいというのは、各いろいろな医師会や何かでどんどん今ガイドラインというのも出てきています。ですから、文科省でできるのはあくまでそういうものを基にした大まかな分け方でありまして、現在の段階で一番大事なのは、むしろ各地でのその
感染集積地の度合いを下げないと、今上がっていったら、どんなガイドラインを決めても来週には無効になってしまう。
要するに、劇場
感染が起こり出したということは、その劇場
感染のメカニズムや何かが、後で、例えば劇場
感染が起こると、その後で、ガイドラインに従っていないという非難が起こります。だけれども、これは
被害者をむち打つような格好になるだけであって、そのガイドラインが今、新宿では違うレベルになっている。そうしたら、新宿のその
地域としての
感染頻度を下げない限り、ガイドラインを基に非難しても、
被害者が
被害者を非難するような悪循環になりかねない。
それで、今の学校のお話は、よく理解いただきたいのは、
感染集積地、度合いによって全く異なります。それから、例えば鹿児島のように、突然、最初は少なかったところでわっと集団
感染が増えますと、これは途端にガイドラインを変えないといけない。そうすると、今、当初とは違って、各地の医師会や何か、医科大学、
日本にはありますから、そういうところでかなりこの情報が集積していっていますから、そういうのに従って変えていけるように、むしろ法制度を変えていく。
それで、もう
一つは、これ、文科省、厚生省ではガイドラインが作れない、そう思います。