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2020-06-15 第201回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和二年六月十五日(月曜日) 午後四時四十四分開会 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
丸川
珠代
君 理 事 青山
繁晴
君 松下 新平君 有田 芳生君 竹内 真二君 委 員 赤池
誠章
君 江島 潔君 北村 経夫君 島村 大君 武見 敬三君
三原じゅん子
君
山谷えり子
君
打越さく良
君 芳賀 道也君 白
眞勲
君 柳田 稔君 石川
博崇
君
高木かおり
君 武田 良介君 舩後 靖彦君
国務大臣
外務大臣
茂木
敏充君
国務大臣
菅 義偉君
事務局側
常任委員会専門
員 神田 茂君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
北朝鮮
による
拉致問題等
に関しての
対策樹立
に 関する
調査
(
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
に関する件) (
拉致
問題をめぐる
現状
に関する件) ─────────────
丸川珠代
1
○
委員長
(
丸川珠代
君) ただいまから
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
を開会いたします。 議事に先立ちまして、一言申し上げます。 去る二月三日、
拉致被害者有本恵子
さんの御母堂の
嘉代子
様が逝去され、去る六月五日、
拉致被害者横田めぐみ
さんの御尊父の滋様が逝去されました。誠に
哀悼痛惜
に堪えません。 御
存命
のうちに、かけがえのないまな娘の
恵子
さん、
めぐみ
さんに再会することができなかったお二方のお気持ちは察するに余りあるものでございます。 ここに、
皆様
とともに謹んで
黙祷
をささげ、
哀悼
の意を表しまして、御
冥福
をお祈り申し上げたいと存じます。 御
起立
をお願いいたします。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
丸川珠代
2
○
委員長
(
丸川珠代
君)
黙祷
を終わります。御着席願います。 ─────────────
丸川珠代
3
○
委員長
(
丸川珠代
君)
北朝鮮
による
拉致問題等
に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
について、
茂木外務大臣
から
説明
を聴取いたします。
茂木外務大臣
。
茂木敏充
4
○
国務大臣
(
茂木敏充
君)
参議院北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
の
開催
に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
について御報告します。
拉致
問題は、
我が国
の
主権
及び
国民
の
生命
と安全に関わる重大な問題であり、一日も早い全ての
拉致被害者
の
帰国
を実現するべく、
政府
として
全力
を尽くしています。こうした中、本年二月に
有本嘉代子
さんが、また今月五日には
横田滋
さんが、御
令嬢
の
有本恵子
さん、
横田めぐみ
さんの御
帰国
を待ちながらお亡くなりになられました。
嘉代子
さん、滋さんの御
存命
中に、
恵子
さん、
めぐみ
さんを
帰国
させることができなかったことは
痛恨
の
極み
です。
拉致
問題の
解決
に向けては、
我が国自身
が主体的に取り組むことが重要です。これまで、
安倍総理
は、
条件
を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う
決意
を述べてきています。 また、
拉致
問題は
国際社会共通
の問題です。
米国
との間では、
拉致
問題の
解決
に向けて
協力
していくことをこれまでも累次の
機会
に確認してきており、
米朝首脳会談
において、
トランプ大統領
が
安倍総理
の
考え
を直接
金正恩委員長
に伝えたことは大きな
成果
でした。 中国及び韓国についても、昨年十二月の
日中韓サミット
において、
拉致
問題の
早期解決
に向けて、
安倍総理
から両
首脳
の
協力
を求め、
日本
の立場に
理解
を得ました。また、私からも、
日中外相会談
、
日韓外相会談
において、
拉致
問題の
早期解決
に向けた支持と
協力
を求めてきています。さらに、三月の
G7外相会合
においても、私から
早期解決
に向け改めて
各国外相
の
理解
と
協力
を呼びかけ、賛同を得ました。
北朝鮮
による度重なる
弾道ミサイル
の発射は、全く受け入れられません。
日米
、
日米韓
の結束の下、
国際社会
と連携しつつ、
安保理決議
の完全な履行を確保し、
北朝鮮
の完全な
非核化
を目指します。
我が国
としては、
日朝平壌宣言
に基づき、
拉致
、核、
ミサイル
といった諸
懸案
を包括的に
解決
し、不幸な過去を清算して、
日朝国交正常化
を目指す
考え
であり、この方針に変わりはありません。御
家族
も御
高齢
となる中、
拉致
問題の一日も早い
解決
に向け、引き続き、あらゆる
チャンス
を逃すことなく、果敢に行動してまいります。 今後とも、
丸川委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御指導、御
理解
を心からお願い申し上げます。
丸川珠代
5
○
委員長
(
丸川珠代
君) 次に、
拉致
問題をめぐる
現状
について、
菅国務大臣
から
説明
を聴取いたします。
菅国務大臣
。
菅義偉
6
○
国務大臣
(
菅義
偉君)
拉致問題担当大臣
の
菅義
偉であります。
拉致
問題をめぐる
現状
について御報告申し上げます。
北朝鮮
による
拉致
問題は、
我が国
の
主権
及び
国民
の
生命
と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において、主体的に取り組み、
解決
を目指すべき
課題
です。
日本政府
は、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国
を実現すべく、
政府
の総力を挙げて最大限の努力を続けております。 しかしながら、
北朝鮮
に残されている
拉致被害者
の方の
帰国
が実現しないまま長い年月がたち、
拉致被害者
の
方々
、そして御
家族
の
方々
も御
高齢
となられ、
肉親
との再会がかなわぬまま亡くなられた御
家族
もいらっしゃいます。本年二月には
有本嘉代子
さんが、そして今月五日には
横田滋
さんがお亡くなりになられました。心よりお悔やみを申し上げ、御
冥福
をお祈りをいたします。お二人の御
存命
中に、御
令嬢
の
恵子
さん、
めぐみ
さんを
帰国
させることができなかったことは
痛恨
の
極み
であり、誠に申し訳なく
思い
ます。もはや一刻の猶予もないとの
思い
を胸に改めて刻んで、
問題解決
に向けてあらゆる
チャンス
を逃さないとの
決意
で臨んでまいります。 これまでの
米朝首脳会談
において、
トランプ大統領
が
拉致
問題についての
安倍総理
の
考え
を
金正恩委員長
に直接伝えたことは大きな
成果
でした。
米国
との間では、先月行われた
日米首脳電話会談
など累次の
機会
において、
拉致
、核、
ミサイル
といった諸
懸案
の
解決
に向けて、今後も
日米
で緊密に連携していくことを確認をいたしております。
拉致
問題の
解決
のためには、
米国
を始めとする
国際社会
の
理解
と
協力
を得ることが不可欠であります。
我が国
としては、引き続き、
米国
を始めとする
関係国
と緊密に連携しつつ、あらゆる外交上の
機会
を捉えて
拉致
問題を提起していく
考え
です。 同時に、
我が国自身
がこの問題に主体的に取り組むことが重要です。
安倍総理自身
、累次の
機会
において、
条件
を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う
決意
を改めて述べております。 その上で、
拉致
問題の
解決
には、
日本国民
が心を一つにして、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
への強い意思を示すことが重要です。
政府
としては、
拉致
問題に関する
啓発活動
にも力を入れて取り組んでおります。 特に、これまで
拉致
問題について触れる
機会
の少なかった若い世代への
啓発
が重要な
課題
となっており、
教員等
を
対象
にした研修や中学生、高校生を
対象
とした
作文コンクール
を実施しています。今年度の
作文コンクール
では、新たに
英語エッセイ部門
を設け、現在募集中です。 さらに、
全国各地
で映画やアニメなどの
上映会
、集会、
舞台芸術
を
開催
しております。
新型コロナウイルス感染症対策
に係る
イベント開催制限
を十分踏まえつつ、引き続き、様々な
広報啓発活動
に取り組んでまいります。 これらの
啓発活動
と並行して、
拉致被害者
や
北朝鮮
の
人々
に対して、
政府
として、
北朝鮮向けラジオ放送
を実施するとともに、
民間団体
に
業務委託
をし、その運営する
北朝鮮向けラジオ放送
の中で
政府メッセージ
を送信しております。また、
米国
の
北朝鮮向けラジオ放送局
との連携についても取り組んでいるところです。今後とも、
拉致被害者
への激励や
北朝鮮
の
人々
に向けた
情報発信
の一層
拡充強化
を図り、あらゆる事態への対応に万全を期してまいります。
拉致
問題は
安倍内閣
の最
重要課題
であり、
安倍総理
も私も、
安倍内閣
で
拉致
問題を
解決
するとの
決意
は今も全く変わりはありません。
肉親
の
帰国
を強く求める御
家族
の切実な
思い
、積年の
思い
を胸に、認定の有無にかかわらず、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
に向け、あらゆる
チャンス
を逃すことなく、
全力
で行動してまいります。
丸川委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様
の御
理解
、御
協力
を心よりお願いを申し上げます。
丸川珠代
7
○
委員長
(
丸川珠代
君) 以上で
説明
の聴取は終わりました。 本日の
調査
はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。 午後四時五十四分散会